昨今のアペリティーボは、おつまみが増大し「アペリチェーナ」になってます。

アペリチェーナとは、イタリア語でアペリティーボ(食前酒)+チェーナ(夕食)の意味になります。
アペリチェーナは、日本人好みの早めで軽い夕食のこと
イタリア、特に南イタリアでは夕食の時間が遅い。
20時ごろ、夏は21時から。なんてこともよくあります。
イタリア人との待ち合わせは、「アペリティーボで♪」が定番ですが、それはだいたい19時過ぎのこと。軽く一杯飲んでから、そこから夕食となることも多いので、、、アペリティーボからのディナーは、太るんですよっw!
それが、アペリチェーナでアペリティーボと夕食を兼ねられるアペリチェーナだと、日本では当たり前の19時ごろから夕食ができるわけです。素敵です。
最近、アペリチェーナのおかげで、だいぶ健康的になりました。早めの夕食は、やっぱり良いですね。
▼アペリチェーナは実は昔からあったそう。
「メレンダ・シノイラ」と呼ばれた習慣が起源とも言われています。
パレルモのアペリチェーナは、安くて美味しいのが魅力
ここシチリア島の州都パレルモでは、カポナータやアランチーナなど、名物郷土料理が満載のおつまみが多いので、旅行者にとっても嬉しいシステム。
在住者は、郷土料理ばかりだと「またこれかよ」感がなきにしもあらずですがw、美味しいのでOK。
まあ、それにしてもお安い。このボリュームで、一人あたり15ユーロ(ワイングラス一杯込み)ですよ、奥さん。

かつて暮らしたローマが、リラからユーロへの移り変わりと共に、ヨーロッパのいち都市として物価の高い街に変貌していく様子を間近で見てきたものとしては…イタリア第五の都市パレルモが、「どうか、このまま安くて暮らしやすい街のままでいて!」と願わずにはいられません。
やはりイタリア人の胃は強靭!巨大揚げ物アペリもあるから注意?!
アペリチェーナの魅力は、早い時間に夕食ができるほか、「いろいろちょっと盛り」が嬉しい(日本人には)のだけど、パレルモでは、こんな揚げ物オンリーのおつまみが出ることもあるので、お店選びには注意が必要です。
とはいえ、こんな揚げ物を出す店は、あまりないから大丈夫…w。

シチリア人の友人とのアペリチェーナでしたが、驚愕する私の傍で、普通に受け入れる友人が怖かったです。やっぱりイタリア人は胃腸が丈夫だな。胃腸が丈夫だからこそ、みんな元気なのかもな。
まあ、でもサックサクで美味しかったんで食べちゃったけど(帰宅後は、濃いめの緑茶)。
料理上手な人の揚げ物は、止まらなくなる…”パレルモフリット”のアペリチェーナ
こちらのお店は、キッチンのお母さんを手伝ってる風のクッソ生意気な高校生の娘がオーダーを取ってくれるので、別の日に伺った時「今日は、いろいろ盛りが良いんだけど」と聞いたら、
「うん、少しずついろいろ盛るように言ってくる」
と言ってくれたので、期待したら、
全部揚げ物ジャマイカ(←死語)!!!

前回よりサイズは小さくなっているけど量は増えている…ジャマイカ(もういい)。
アランチニーナとパネッレで…典型的な、パレルモフリット盛り。
揚げ物ばっかりで全部茶色いけど、味のバリエーションが何気に豊富な上、またサックリサックサックで美味ー!料理上手な人の揚げ物って危険ですよね。

看板犬を侍らせて、客がいるのにスマホでおしゃべりするお母さんの逞しい後ろ姿を眺めながら、「この店に通ったら、こんな背中になるのかしら…」などと考えながら、サクサクいただきました。
※2025年追記:こちらのお店は、閉店してしまいました。美味しかったけどねぇ。
▼最新のシチリアアペリチェーナ事情はこちらから!



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