どうも皆さま、ボンジョルノ!
お正月三が日ラストDayですね。
イタリアは、昨日からすっかり平日。
クリスマスは1月6日までなので、
飾りつけは未だジングル感高いですが、
ムードは平日でございます。
昨日アップしましたボン賀状。

元旦の朝日のような夕日をバックに撮影したり、2019年初ヒャッホゥ♪を楽しんでおりましたが、
実は、この後、今年初の恐怖体験が…、
待っておりました><!
新年早々ボヤキ話もアレですが、ま、イタリアは平日ってことで。長くなりますが、2019年初ボヤキ。
舞台は、ボンさんの大好きなラ・カーラ。
緑ゾーンがあるヨットハーバーです。
”セルフ・ドッグラン”みたいな感じで、気の合う犬同士だったら(飼い主の責任で)リードなしで遊ばせたりしています。
2019年元旦夕方、珍しくほかのワンコがいなかったので、ボンさんも気兼ねなくリードフリー。
キャッキャとのんきに遊んでいたら、遠くの方に、黒い大きな犬が見えました。
しかも、3匹…。リードなし…。
んー?大丈夫かな???
そばには飼い主風の男性も見えたので、「メス犬たちなのかな?」(←メスだと特に揉めないので、状況把握する前からリードを外し連れてくる人多数)」と警戒しつつも様子を伺っていると、ボンさんに気づいた、3匹のうち1匹が、走って近づいてきました。
ハワワ!
即座にピンキーがボンにリードをつけ、「(オスかメスか)見てきて!」と焦りトーンで言うんで走り寄ってみると、
うん、メス。
ホッ…。
いや、でも油断はできません。
残り2匹の性別によりますから!
というのも、残り2匹にオスがいたら、最高に危険だから。特にオス&メス構造のグループのオスはボス力高く、新参者のオスに攻撃してくることもあるから…。
はい、ここでミニミニ”オス犬豆知識”。
オス犬同士が出会ったとき、静かに鼻先を付き合わせ、お互いの匂いを嗅いぎながら、「どっちが強いかな〜」の確認をします。
そこで、気が合わなかったり、どっちもオラオラ系だったり、近くにメスがいたりすると、はっ!とした瞬間に…、
がっぷり4つでグォォォ!グガガガ!
血を見るレベルで、ファイティ〜ング!!となるケースが多々あります。
オス犬同士のマジ喧嘩。
大きい犬が相手なら命も危険。
なので、オス犬の飼い主は、散歩中も気をつけなければなりませぬ。(未去勢の場合は特に)
どちらもケンカ慣れしてると、引き際みたいなものもわきまえているため大事に至らないもんですが、
無戦無敗の坊ちゃん犬のボン。
未経験ゆえの無意味な自信にあふれ、でかいオスにも挑戦的な態度をするから、散歩中に出会う犬の、性質・性別チェックは怠れません(><)。
さて、先ほどのメス犬が、だいぶ近づいてきました。
警戒を解かずに距離をとっていると、残りの2匹も走ってくるのが見えます。
ウハー…きた…。
どっちだどっちだ?
その距離5メートルくらいになったとき、
やっと…
ブラブラしてるブツが見えました!
(近視なんでね…)
Oddio!
どっちも、ブラブラ!
いや、オスー!!!
2匹ともオス。
最悪パターン!
オス犬たちの存在に気づいたボンが、ウ”ーウ”ー唸り始めました(煽るのやめなさいってば><!)。
もうこうなると、カジキマグロ化。飼い主とリードでつながっている犬は「俺、バック付いてるし」的に、ますますイキがる傾向にあるので、リードを放した方が良いケースもありますが、2対1でヤバい香りプンプン。
ピンキーがリードをがっしり掴み、”万が一”に備えます。
…それは、唐突に襲いかかられたとき。
ピンキーがボンの代わりに戦うのです!
というのはウソですが、ボンをガードするとか、襲いかかる犬を蹴散らすとか、なんかそういう時のための最終フォーム。
最後の砦…となるピンキー。
私は追い払うため、最前線へ向かう役。
我、先鋒なり!(怖いけど仕方ない!)
サメのように遠巻きに回遊する黒犬2匹に、近づいていきました。
怖い…。
でも怖がってる場合ではありません。ビクビクするとなめられるので、気合を入れて、さらに近づいてみる。
あ。
顔がピットブル系。
ガーン…。
戦う前からボンの敗北確定。
先鋒がやられる可能性も大。
※純正ピットブルではなくピットブルMIX系ってことです。本物のピットブルは、イタリアではまだ飼えますがリードなしとかあり得ないので。
気合を入れなおし野太い声で、
ガタブルしながら叫ぶ。
「Via! Viaaaaa!(あっち行け!)」
っていうか、飼い主は?
なにやっとんじゃ!?
「飼い主、はよ来いやー!!!」
と威嚇ついでに叫ぶと、
さっきの白犬を連れた男性が、
叫び返してきました。
「野良犬だよー!!!」
…え(ll゚Д゚ll)。
血の気がさらにサーッと引く…。
全員首輪してるのに?
なんで?
もう、だめ。
余計危ない。
コントロールする人いない自由な軍団。
チーム組んでやられますよ、こりゃ。
ああ、2019年は初日で終わったか…。
…いや、終わってる場合じゃない!
立て、立つんだジョー!
体重が同じくらいのピットブル系の目の奥をじっと睨んで、肺活量MAXの爆音を鼻先にぶつけてみる…。
「ヴィアアアア!!!」
そうですね、顔の近さはフルメタルジャケットのハートマン軍曹ほどでしょうか。
「ヴィア!ヴィアー!!!」
すると、どうでしょう。
ピットブル系が涙目をそらし、ちょい後ずさりするではありませんか!
こ、これは…。
勝ちが見えた瞬間逃しませんよ!!
ハートマン軍曹、畳み掛けます。
「オラオラ、どうした!
この腑抜け野郎!
お前のキン○マはシャボン玉か!」
とは言ってませんが、ハートマン軍曹風に威嚇を続けると、
ヤツは…、
振り向いて…、
離れて行ったのです!
…勝った。
軍曹、ブラボーーーー!!!!ウォォォ!
そして、追い討ちをかけられないよう背後に気をつけながら、カジキマグロを引きずってジワジワ移動。
はい!
危険エリアから脱出完了!!!
ミッション・コンプリート!!!
はぁ〜!
よかった〜(ToT)!!!
腰も抜けたし、魂から空気も抜けた!
新年早々、3年くらい歳とった!
でも、無事でよかった(ToT)(ToT)(ToT)!
ホッとすると怒りがフツフツ…。
こんなにでっかい(ってそれどころじゃなかったので写真はないですが、ボンさんの3倍くらいの大きさ。体格はカーネ・コルソという軍用犬風)野良犬を放置しておくって、どういうことー?!ですよ、もー。
でも、この街はなんでもあり…。自分で自分の身を守らなければなりませぬ。
特に旧市街に野良犬がオラオラしてますが、いろんなところで餌をもらって幸せそうに暮らしてたりもするので、なんとも言えない…。
あの子たちは見たことなかったから、どこかから流れ着いたか、ここ最近捨てられたのか…(涙)。
「オイラは保護犬の王子様だぜ!(ただし勘違い系)」
犬はしょうがないんですよ…。何かあっても彼らの責任じゃないから。
何しろ、一番の責任は犬を捨てたかもしれない元飼い主ですよね(怒)。
年に数回しか入れない貴重な気合。だいぶ使っちゃったから、今年分はもうあとわずか…。なんとか充電しないと。
あー疲れた元旦でした><!
(二日酔いだったのに!)
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