どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
今日はバッキバキに晴れて、なんなら海に行けそうな冬のシチリア日和でした。本当にクリスマスは来るのでしょうか。
さて本日は、先日お邪魔したドンナフガータさんでの話を…。
▼ボン先輩がご案内するボン連れワイナリーめぐりの続きです。ボン先輩はワインよりロバに夢中でしたがね…。
シチリア各地の味わいが揃う名門ドンナフガータ
ドンナフガータは、ご存知の方も多いと思いますが、シチリア西岸マルサラに位置するシチリアを代表するワイナリーです。

今やシチリア全土にワイナリーを所有し、ひとつの島とはいえ、ミクロクリマ(局地的な気候)が面白いシチリア各地の特徴を生かしたワイン造りをされてます。
シチリア各地の味わいが揃うので、まずはここでシチリアワインの基礎を知る。というような楽しみ方ができるのが良いところ。

お仕事でもプライベートでも何度となくお邪魔しておりますが、コロナを挟んで約3年ぶりになりましょうか…。
相変わらずキレイで清潔で、社員は朗らかで(これ大事)、快調に運営している様子が伝わってきました。

シチリアもこの時期は、オフシーズン。ワイナリー見学ツアーは貸切かな〜と思ってたら、同席ありで韓国人のカップルとご一緒しました。
代々続く家族経営、次世代を担う6代目
ワイナリー見学ツアーでは、ご案内に従って、まず製造現場を見学した後に試飲タイムになります。今回の案内役は、オーナーの娘さんでした。
ドンナフガータを世界に広めた立役者であるお祖母様と同じ名前の彼女が(シチリアや南イタリアでは、祖父&祖母の名前を孫につける習慣があります。消えつつあるけど伝統的な家族は継続)、意気揚々と働く様は、いかにもこのワイナリーがこの先も安泰に続いていくかを容易に想像させるものであり、安心感と幸福感が満ちた懐で育つワインはどんなに美味しいだろう。などと味わいにもプラス要素になるので、ますます良い効果を生みますなぁ。醸造酒って造り手の人柄が味に出ますもんねぇ。
などと、おばちゃん達は余計な話をしつつ、美しい娘さんに連れられて試飲会場へ向かいました。

試飲は、シチリア全土をぐるりとめぐる4種類のワインを味合うコースをチョイス。

おやおや?4種類のはずなのに、5本ありますね?
異文化交流の試飲タイムに
試飲のテーブルでは、「このワインだったら、料理は何を合わせる?」などおしゃべりも楽しいひと時。
日本語、韓国語、英語、イタリア語が飛び交うややこしい状態ながら、せっかくなのでお互い知ってる食材名などをネタにキャッキャとやっていたら、韓国の方が、オリジナルのワインポアラー(注ぎ口)を買いたいと言い出しました。
「ノベルティだから売ってません」と言うのに、いくらなら買えるかなどと言い出して、お金持ちな香りを漂わせています。
そして、「昨日行ったワイナリーで爆買いして…」みたいな話を始めたんですね。
すると、どうでしょう。娘さんはスッと奥に消えたかと思ったら、戻ったその手には、ドンナフガータのフラッグワイン「ミッレ・エ・ウナ・ノッテ」がありました。
「これはワイナリーからのプレゼントです!」。

ほぅ、ラッキー♪とのんきに試飲を楽しんでいると、さっさと試飲を終えた韓国チームは、ショップエリアへ。
脳裏に流れたのは、北原白秋
遠目に眺めていると、あれとこれとあれとこれとあれと…とバキバキ指示を出し、あれよあれよという間にお会計を済ませ、木箱入りのワインも腕に山積みに。
その流れにつきっきりだった娘さんは、箱を抱えて前が見えずヨタヨタする彼に、マンガかっw!って突っ込んでしまいそうなところですが「車までお手伝いしましょう」と優しく声をかけ、そうして一緒に出て行きました。
…爆買い嵐が去り、静まり返ったショップで、日本人チームはひっそりと身の丈にあったワインを数本お買い上げ。片手で持てるワイン袋をブラブラさせながら、「なんだか……バブル時代の日本人みたいでしたね」「ちょっと懐かしい…」と寂しく笑い、ワイナリーを後にしたのでした。
♪この道は〜いつかきたみーちー。ああ、そうだよ〜オリーブの花ーが咲いている〜。

しかしまあ、フラッグワインを出してくるタイミングが絶妙で、ますます、このワイナリーは安泰だわっ!と感心もしきりでした。まあ、試飲ってそう言うものですもんねぇ。
お知らせ:久々のチンチアさんのクリスマス料理レッスン、12月18日(日)19時〜に設定が決まりました!お気軽にご参加ください♪
ま、日本人がまた世界各地で爆買いできるような状況に…ならなくても良いけど、もう少しなんとかならないか。とは思っていますよ、岸田さん。
▼続き
どうぞ美味しいワインで良い金曜日を!
Buon venerdi!
↓よかったら、いっぱい走り回れて幸せだったボン先輩をよかったね。とポチポチッと撫でてね♪
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