どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
5月23日は、反マフィアに生涯を捧げたパレルモの英雄ファルコーネ判事が暗殺された日。30年目にあたる今年は、いつも以上に盛り上がってましたよー。
暗殺された日、それは「Strage di Capaci カパーチの虐殺(もしくは殺戮)」でもあり、パレルモのみならず、イタリア全体でも大事な日。先週末から特別番組等も多々放送されてます。
▼「どうしてそんなに大事な日なの?」良かったら読んでみてね♪
「ファルコーネの木」の前で
毎年、反マフィアデモがありますが、昨年、一昨年とコロナ禍で規模が小さかったですからねぇ。今年は盛大ですよ!
パレルモのあちらこちらでデモやら演説やらコンサートやら…などがありました。
こちらは「ファルコーネの木」の前の恒例イベント。←ファルコーネ判事の元住居前にある大きな木で、反マフィアやファルコーネ判事への想い等が七夕風にかけられてます。今年は、ジャン二・モランディ(イタリアの郷ひろみ的な人)もきて歌ってましたw。
パレルモ出身のマッタレッラ大統領も…
パレルモ海浜公園的なフォロ・イタリコでも、コンサートや、マッタレッラ大統領の演説も。
▼パレルモ市長とムスメーチ州知事、そして各大臣にお迎えされてから演説が始まりますよ。
マッタレッラ大統領は、パレルモ出身の裁判官一家。お兄さんをマフィアに暗殺されてるんですよ。撃ち抜かれたお兄さんの血まみれの頭を抱える若き日のマッタレッラ氏の写真は、有名です…。
沈黙は賛同と同じ…若者もしっかりしてる!
今年は全国から高校生が集まってましたが、インタビューを見てると「まーしっかりしてる!」と感心します。
やはり、ロサリアさんの言葉が30年経っても息づいているんでしょう。それは、沈黙は賛同と同じであるということ。
イタリア近代歴史の中にあるマフィアは、社会問題。学校はもちろん、各ご家庭でも、機会があるごとに会話に出てきます。子供向けのマフィア本も出てるし、幼稚園から「ファルコーネの木」を訪ねるし。たとえ残虐なマフィアの話でも、ちゃんと隠さずにして、もう二度とマフィアが牛耳るような街にはしないと、小さなうちからしっかりと教育が行われています。

なぜ全国から?といえば、マフィア問題はイタリア全体の問題でもあるからですね。
シチリアは発祥の地ではあるけど、もう80〜90年代初頭のようなドンパチはないし、むしろ地味…(ナポリのカモッラ、カラブリアのンドランゲタなどがご活躍中)。マフィア網は全国、もはや世界展開しています。ほら、政界や経済界の奥の方を、そっとのぞいてご覧♪って感じですかね、ええ。
そういえば、コロナの時も、小学生から休校するなデモとかやってたなぁ。”社会に参加する”ことを、小さな頃から学ぶ環境があるのは良いですね、ホント。沈黙は賛同、黙ってはいては伝わらない。民主主義とはそういうものです。
ではでは、どうぞ良い金曜日を!
Buon venerdi!
コメント
8月にシチリア島/パレルモを旅行します。今回の旅は感情移入した旅にしたかったので、映画から入ろうと「ゴッドファーザー」「グランブルー」などで検索しているとこちらのブログにたどり着きました。ファルコ―ネの木、私も時間を作って訪れてみたいなぁと思いました。史実だけでなく現在の市民の皆さんの受け止めなどもブログに書かれていて、大変勉強になりました。ブログのお礼を伝えたくコメントしました。引き続き読ませていただきます!
>あきさま
こんにちは!コメントありがとうございました♪
しっかりと読んでいただけて嬉しいです!
8月のパレルモも暑いかと思いますが、
どうぞお気をつけて、楽しんでくださいね〜!!
(遭遇したらお気軽に声かけてくださいませw)