子宮内膜ポリープ手術!痛くない?イタリアで日帰り入院&手術体験記<後編>

と、言うわけでイタリアで初入院&手術体験の続き、

過酷(?)な手術前検査を経て、いよいよ手術当日の話です!

手術前の準備は痛い?ラストミニッツで恐怖爆上げ!

今回の手術は、子宮内膜ポリープの切除手術(内視鏡)で日帰り入院の予定です。

予約は、朝8時。受付を済ませ、呼ばれるのを待つ間に、つい…ネットで検索してしまったんですよね。手術の情報を。

トマジーノ先生(前編参照)に、「手術の情報をネットで調べるな。怖さが増すだけだから」と言われて、術前検査には無の状態で挑んだら、闇雲に待たされるだけになっちゃったし。やっぱり流れだけでも、知っておきたいかも。

ってことで、わかりやすく書かれていそうな日本の情報を検索してみたら…出てくる出てくる!

手術前日から当日の流れから、「お風呂はいつから入れるか」「術前・術後にトイレに行けるか」まで…細かい情報が、さすがジャパンです。手術前検査で、検査中盤に検査リストをくれるイタリアとは、違いますな。

しかし…そんな丁寧な情報の中に、コワイ記述も見つけてしまった…。

手術の数時間前(もしくは前日)に、子宮内視鏡を入れやすくするため、頸管拡張の処置があり、それが…痛いらしい…?そして、尿管カテーテルもするらしい…?

なぬー?!トマジーノ先生は、「簡単」「楽勝」「すぐ終わる」と言っていたのに。全然、簡単じゃなさそうじゃないかー。イタリア人らしい雑なポジティブトークだったのか…ああ。

と、背筋が凍ったところで、名前を呼ばれる…。

不安と恐怖に慄いたまま、陽気な看護士さんに連行されるまま、エレベーターに乗ると、

「病室のある5階に移動しまーす。でも、男性は入れない階なんで、付き添いのご主人は4階で降りて、直接、手術室前に行ってくださいねー」

なぬー?!怖さマックスになってるのに、1人で前線に立ち向かえと?!

でも、規則なら仕方ありません。ピンキー(夫)を4階でおろしたエレベーターは、男子禁制階に上がっていきました。

男子禁制の2人部屋、おじさん2人追加で4人部屋に

「あなたは、この2人部屋よ!」

と通された部屋が、こちら。

壁がビビッドなオレンジ色!!!目の奥が痛くなる

こんな、落ち着かない病室ってある〜www?!

清潔な白とか、穏やかなピンクとかブルーが病室ってもんじゃないのかいw。

ボーゼンとしている私に、案内してくれた看護士さんが「後で仲間が来るから寂しくないわよ。ベッドは、好きな方を使ってね!」と言い残し、軽やかに去って行きました。

ビビッドなオレンジの壁に囲まれて、所在なく、リクライニングをウィンウィンしたり、クローゼットを開けたり閉めたり、部屋のトイレの写真を撮ったりしていると、

なんか、普通の家のバスルームみたいよね

「仲間」が、入室してきました。

「あ、あなた!同じ部屋なのねー♪」と明るい声に振り向くと、昨日の待合室にいたおばちゃん…と、おじさん

え?おじさん?

「あーこの人、うちの夫。だって…1人なんて無理だもの!病室には、あなたと私だけなんだから、いーわよね!」

なんという強引さw。ここでNO!と言える人がいたら、知り合ってみたいものです。

そして、言ったのです。

あなたも、ご主人を呼んじゃいなさいよ!

YES!YES!
電話をすると、真面目で控えめなピンキー(夫)は拒否しましたが、おばちゃんに説得されて、登場。

賑やかになった病室の前を通りかかった看護士さんたちは、2人のおじさんを2度見。は、するけど「あら!しょーがないわねぇ」とスルー…。

規則って…なんだろう?!

と、改めて考えさせられることが多すぎるイタリア暮らし。臨機応変なんですね、何事も…。

「まったく痛くない」先生の言葉に、心が凪いだ

オレンジの部屋で4人で楽しく談笑していると、トマジーノ先生とハイジのような優しそうな看護士さんが訪問。術前の説明がありました。

そこで、痛そうな頸管拡張と尿管カテーテルのことを震え声で聞いてみると、、、

「やらない、やらない!スペシャルな器具を使うから、必要ないし、まったく痛くないから大丈夫!」

スペシャルな器具…?なんじゃそりゃ。
相変わらず豪快でポジティブです。

でも、イタリアの医療って思いのほか進んでいたりもするからなぁ。いや、この先生の場合は、丁寧な日本の医療と違って、力づくで何かするだけなのかもなぁ。と、いろいろ疑惑は生じましたが、

「まったく痛くない」なら、それで良い。

と、なぜかとても落ち着いた気分になったのが不思議。先生の豪快ポジティブに救われます。

痛さに極端に弱いビビリな自分に、少々嫌気もさしますが、同室仲間のおばちゃんも「緊張で眠れなかった。あなた、寝られた?怖いわー」と、結構うるさく弱音を吐きまくりで、とても親近感が湧きましたw。おばちゃんのおかげで、孤軍奮闘予定が4人チーム体制になって心強かったし、弱音くらい聞きますよ、ええ。

スケスケの手術着で、いざ出陣!

そんな中、病室に届けられた手術着られ、執刀医のおじいちゃん(院長)も訪問。「よろしくねー」とニコニコ去っていった後、ヒゲの看護士さんが迎えにきました…。

いよいよです。

手術着の透け具合!スッケスケ〜♪

いざ出陣!とばかりに、全裸にスケスケ術着に靴を履いて病室の外に出たら、ドアの外で待っていたヒゲの看護師さんに、

「マンマ・ミーア!ショータイムじゃないんだから!なんか羽織ってぇぇ!」

と部屋に戻されたので、カーディガンを羽織って出直しました。

…私だって、おかしいと思いましたよ!たまたまカーディガンを持ってきてたから良かったけど、何も羽織るものがなかったら、どーすんの?シーツでも被せられたのかしら?

ほんと、事前の情報がないわー。入院時の持ち物リストくらい用意してくれよ…。と、文句タラタラで手術室のある4階に向かいました。

鎮静剤用のカテーテルが刺さった肘を曲げるな!

まずは、手術室前の準備室のようなところで、鎮静剤の準備です。全身麻酔ではなく強めの鎮静剤を使うとか。

担当の若いハゲた先生は、「日本人?なんで、パレルモにいるの?アモーレのため?」と、本当にどうでもいいよくある内容のない会話で、緊張をほぐそうとしてくれますが、黙って集中して!とつい言ってしまうイタリア在住18年目。優しさとわかっていても、当たりがキツくなりがちです。

「手の甲はやだ?じゃあ、腕にしよかー。はい、握って開いて握ってー…」と、ぶっとい針をブッスリ。

ちょっと!肘の内側じゃないですか!曲がるところじゃないですかぁ!

と、ギャンギャン言って腕を硬直させていたら、様子を見に来たトマジーノ先生が、

「なんでこんなに、腕を伸ばしたままにしてるのよ!」言うから「曲げたら、針が刺さりそう!」と答えると、

私の腕を持って、バキッ!と曲げました…。

ギャァァ!
あれ?痛くない…。

「針なんか刺さってないの!」

腕に刺さっているのは、プラスチックせいの細いカテーテル。針じゃないんですよねぇ。そんなことも知らない、手術初心者。

「手術初心者に、乱暴するなー!」と訴えるも、「はいはい」と手を振って、手術室に戻ったトマジーノ先生の声が聞こえてきました。

「ねー知ってる?!日本の産婦人科ってねーカーテン越しに診察するのよ!」
スタッフ全員 「へぇぇぇ!」

…またその話か。何年の前の話なのに、どれだけネタで使っているのか、想像に難くないです。しかし、イタリア人にとって、顔の見えない診察は、相当驚きだったんですねー。

埋まらない異文化の深い谷を覗き込みつつ、腕を硬直にしたまま(まだコワイ)しばし待っていると、ストレッチャーに乗せられて、手術室に入室です。

いよいよ、本番!

初めての手術は、頭ポンポンで100年の眠り!そして、若返る

初めて生で見る”手術室”は、ドラマと同じでちょっとワクワクしましたよ。

落ち着きなく、キョロキョロしていたら、執刀医のおじいちゃん先生が「大丈夫だからねー、寝てる間に終わっちゃうよ〜」とまたニコニコしながら、頭をポンポン!

優しい〜!っていうか、頭触っていいの?!切るわけじゃないからいいのか?なんてモヤモヤしてたら、「鎮静剤、入りまーす」の声。

視界がグラングランする…。

肩を叩かれ、目を開けると、ヒゲ看護師さんが見えました。

「終わったよ」

は?もう?!と、ボーゼンとしたままストレッチャーが手術室の外に出ると、ピンキー(夫)の心配そうな顔…。

「Tutto bene?(大丈夫?)」に続いた、彼の言葉に完全に目が覚めました。

「あれ?なんか若返ってる!」

鎮静剤が、クマ用なの?ってくらいの効きっぷりで、もんの凄く深ーくよーく眠っていたようです。100年の眠りから覚めたかのような、相当にリラックスした顔をしていた模様。

おかげで日頃の疲労も、すっかり解消。こんなによく寝たの何年振りー?!ってくらい気持ちよかった…。「起こさないで欲しかった!」とブーブー言ってる間に、病室に戻されました。

日帰り入院は食事なし?!自力で用意が必須

ぼんやりと点滴を2本ほどしてる間に、隣の戦友(おばちゃん)も無事帰還。お互いご無事で何よりでした。

2本目は、写真も撮る余裕が出ました

おばちゃんは、「喉乾いた」「あそこが痛い、ここが痛い」「お腹すいた、何か買ってきて」と付き添いのご主人を小間使い扱いする様子を見ながら、日帰り入院は食事が出ないことを知りました(だから、日本みたいに「入院の手引き」を用意してって…)。

ご主人は、パスタ・アル・フォルノを買おうとして電話口で怒られたり(たしかに病人に、あのパスタはハードモードでしょう)、目が覚めた時にいないと怒られたり、何かと怒られてましたが、イタリアの典型的な”仲良し夫婦”の賑わいは、手術後には、癒し。

我が夫、ピンキーは、病院向かいのBIOショップで、なんとなく身体に良さそうなビスケットとクラッカーと、謎のスムージーを買ってきてくれました。

全体のチョイスがパッサパサなんだけどw!おばちゃんだったら怒ってただろうなw

口の中をパサパサさせながら、おやつを食べている間に、おじいちゃん先生やトマジーノ先生の術後診察があり、経過良好ってことで、寝たり起きたりダラダラして、夜には点滴を外し、無事帰宅となりました。

* * * * *

何はともあれ、終わってホッとしました!
なおかつトマジーノ先生の言う通り、

全然痛くなかった!

のが、何より嬉しい小心者です。
一番痛かったのは、術前検査の採血

とてもよくある大した事ない手術に、必要以上に怖がりすぎて、なんだか壮大な前後編になってしまいましたが、一応記録として残しておきますw。長々と、お付き合いありがとうございました!

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