イタリアの朝食はなぜ甘い?コルネットとクロワッサンとの違いとオーダーのコツ、パレルモの名店2選

どうも皆さま、ボンジョルノ♪

地中海の果てにて日々、和食をめぐる冒険をしておりますが、朝食だけはイタリア式。むしろ、日本帰国時にもイタリア式です。

それは、朝から甘いもの!ってヤツです。

イタリアの朝食はなぜ甘い?カフェ+糖分で始まる朝の文化

日本から来た旅行者の方が、ホテルの朝食を見て「朝からお菓子が並んでて、ふざけた朝食しか出ない!」などと驚く様子を、ここ20年くらい見ていますw。

ええ、でもそれが伝統的な習慣なんですよー。

カフェインでパッと目を覚まし、糖分で脳に栄養。これは、かなり合理的と言えるイタリアの習慣です。

ま、最近は、塩味系(ハムとか卵とか)も出してくれるホテルやB&Bも多いし、4つ星以上ならズラッと並びますが、一般的には甘いもの+カフェが基本です。

カフェは、エスプレッソやカプチーノ、アメリカンなどの総称で、甘いものは、コルネットやマフィンやドーナツやケーキなど。

▼ちなみにシチリアの夏の朝はグラニータ。ますますふざけてる感。

コルネットとは?クロワッサンとの違いと種類

「コルネット(Cornetto)」は、ざっくり言えば、イタリアのクロワッサン。

イタリア語で「小さな角(ツノ)」を意味する名前の通り、三日月型や角のような形をした発酵パンのことです。

一見すると、フランスのクロワッサンと同じに見えますが、味わいが少し違うんですよね。

フランスのクロワッサンとの決定的な違い(ラード・甘さ・具材)

  • クロワッサン(フランス風): 生地に「バター」を贅沢に練り込んでいるので、バターのコクとほんのり塩味。
  • コルネット(イタリア風): 「ラード(豚脂)」を練り込んだ生地で、卵やお砂糖を加えることも。クロワッサンよりもふわっとして、少し甘め。北イタリアでは「ブリオッシュ」と呼ぶことも。

層を重ねて焼き上げるのは同じだから、表面パリパリ、中フワフワですが、最大の違いは、「中に甘いクリームやジャム、ヌテッラを詰めて、甘々でいただく」こと。クロワッサンだとチーズやハムを挟んだりしますもんね。

食べかけですみませんw!とろーり濃厚な本場ブロンテのピスタチオクリームがたっぷりのコルネット

注文の参考に!コルネットの種類とオーダーの仕方

イタリアでは、何も入っていないプレーンもありますが、バールやパスティチェリアのカウンターやホテルの朝食で、中身を選びたいときには、指定します。

イタリア語では:

Buongiorno, vorrei un cappuccino e un cornetto XXX , per favore!”
(ボンジョルノ、ヴォッレイ・ウン・カップッチーノ・エ・ウン・コルネット XXX、 ペル・ファヴォーレ!)
「こんにちは/おはようございます、カプチーノとXXXのコルネットをください」

XXXの部分に下記を添えれば、OK。

種類呼び方説明
Vuoto/Sempliceヴォート/センプリチェプレーン(中身なし)
Con Nutellaコン・ヌテッラヌテッラチョコクリーム入り
Con Cremaコン・クレーマカスタード風のクリーム入り
Con Marmellataコン・マルメッラータ杏などのジャム入り
Con Mieleコン・ミエレはちみつ入り。全粒粉のコルネット(インテグラーレ)と相性◎。
Con Pistacchio (crema di pistacchio)コン・ピスタッキオ(クレーマ・ディ・ピスタッキオ)ピスタチオクリーム入り!

例(ピスタチオの場合):

… e un cornetto con pistacchio, per favore!
…エ ウン コルネット コン・ピスタッキオ、 ペル ファヴォーレ!

といった具合。

ピスタチオクリームは、シチリアにいるなら絶対一度は食べないと!です。

コルネットとファゴッティーノ

四角く整形されたものは「ファゴッティーノ fagottino」と呼びます。パン・オ・ショコラみたいな形で、中身は同様にチョコレートが多いですが、シチリアだったらピスタチオ・クリームもありますよー。

パレルモ(新市街)の名店パスティチェリア2軒!

老舗のバールや、その辺のバールwでも、朝は焼きたてのサクサクコルネットがあったりしますが、わざわざ買いに行きたくなる我が家御用達の2軒をご紹介します。

バリバリザクザクのクオリティ高いコルネット人気店「シャンパーニャ」

ご近所の名店パスティチェリア「シャンパーニャ」の極上の逸品!

「ください」光線を浴びて、朝の光に輝く焼きたてピスタチオクリーム入りのコルネット♪

ピスタチオが練りこまれた生地に、絶品のピスタチオクリーム。甘さ控え目で香ばしいナッツ感満載!パッリパリーのサックサク。フッワフワーでピスタチオクリームがトロリーン♪

いや〜シチリアの本気は美味しい!朝からわざわざ行く価値が高すぎる店。なんかシチリアって基礎味覚が高くて美味しく暮らしやすいなーと思う店。

やっぱり出来合い(冷凍生地を仕入れてお店で焼いてる焼き立て系)とは違うので、、、「あーアレが食べたい」とわざわざ買いにいく朝ごはんの一つです。

ちなみに、季節ごとに新作が出るパリっぽいケーキも美味しいし、マカロンもパリの次に美味しい。と、我が家で評判です(狭い範囲w)

シチリアのベスト・パスティチェリアにも選ばれたことがあるんですよ

崩壊するトロトロクリーム!老舗の名店「カッペッロ(Cappello)」

パレルモの定番ケーキ、『セッテヴェーリ』(食感の違うチョコレートを7層にしたケーキ)を産んだ老舗の名店カッペッロ。

2010年からシチリアに暮らし始めてから、何度もカッペッロ氏にも取材させていいただいたりしてますが、相変わらず私のパレルモ美味しいお店ランキングに入っています。さすが老舗。

はい、ピスタチオのファゴッティーノ♪

しっとりしつつも層を保った香り豊かな生地に、トロトロ香ばしいピスタチオクリームとしっかりと絡んで…濃密な味わいと歯ごたえ。ううーん、んまい!

「ちょっと、落ち着いて食べてなさいよ」とお店の人たちに心配される

こちらもわざわざ行きますw。朝ごはんのために。

<コラム> イタリアの朝ごはんは甘い、シチリアの朝ごはんは、でかい

これらのこだわりパスティチェリアではなく、地元で人気のバールに行くと、やたらにでかいことにも驚きます。

先日、車で移動中に、ちょうど人気のバールの前を通りかかった時、ピンキー(夫)が「ちょっと買ってくる!」と車を止めて、お店に入り、紙袋を持って出てきました。

手渡されて、びっくり。
ズッシリ…。

包みからほのかに立ち上る焼きたての甘い香ってましたが、思わず「え?何買ってきたの?牛肉の塊か何か?」と聞きたくなる重さの正体は、コルネット3つw。

見た目は軽そうですけど、1kgくらいはありましたね。牛乳パック1個分くらいの重さ…

どんな鉄製のコルネットだよ。ですが、パクッとすれば、サクサク食感♪

「ください」

美味ー!と言ってる側から、アプリコットジャムがどっさり溢れ出しましたw。重さの原因は、ジャム。

なぜ、こんなに入れるのか…。

シチリア暮らしも長くなりましたが、本当にシチリア人の甘いもの耐性には驚きますよ。赤子の腕くらいあるカンノーロも朝から完食する人が多数ですから。この量の極甘ジャムも、わからなくもないw。

ジャムは半分くらい外していただきました!

甘くて幸せ♪多幸感満載のドルチェ・ビータは朝から始まる

朝から、甘いもの。は、イタリアに住み始めた時には…驚くと言うより、感動しました。

と、言うのも、朝から「噛む」とか「お腹いっぱいになる」が子供の頃から苦手で、基本、朝食なしで生きてきたから、朝から焼き魚とか食べなくていーんだ!甘いものだけなんて素敵!と、朝食プレッシャーから解放されたのは、イタリアに住んで良かったことのひとつです。

日本の旅館の朝ごはんなども、とても素敵!と沸き立つけど。それは、浮かれた1泊目まで。2泊目以降はコーヒーと甘いものだけで良いかなーとなります。

それに、甘いものを口にした時に脳内に立ち上る多幸感。

朝から幸せな気分になれる(朝ならカロリーの心配しなくて良さそうだし)って、ほんと、ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)の本場だなーと感じるイタリアの朝ごはん。

朝食が苦手で、甘いもの好きな人には、最適ですw。
イタリアにお越しの際は、ぜひお試しください♪

▼シチリアはお菓子が美味しい!朝からカンノーロもアリです

▼夏は冷たいクレマ・ディ・カフェが美味しい

▼我が家の朝ごはん担当ピンキー(夫)が作った思い出の朝食

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