犬とラグーザ旅最終回|世界遺産ミリテッロへ!ボン先輩初の教会参拝とシチリアの田舎の極上の親切

犬連れラグーサ旅の続きです♪

モディカに立ち寄った翌日は、いよいよ…ノート?!

いや、ミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニャに向かいました。

どこそれw?

世界遺産バロック8兄弟の末っ子、ミリテッロへ楽園ドライブ

このボンブログでは、ラグーザ、モディカ、ノートをバロック三兄弟とか呼んでますが、世界遺産「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の街々Città Barocche del Val di Noto」は、全部で8つの街があります。

つまり、実は8兄弟。おそまつさんもびっくりの子沢山です。

有名3兄弟のほかは、カターニア、カルタジローネ、パラッツォーロ・アクレイデ、シクリ。そしてミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア。今回、訪ねたのは、この末っ子です!

ラグーザからは車で約1時間ほどのドライブよん

車窓があまりにも爽快だったので、ボン先輩を放ってみました。

「ヒャッホゥ!」ご機嫌ヒャッホウを眺めて、気分上々!

まったく持って不必要な枝を加え、意味もなく無駄に走るボン先輩を見ていると、「ああ、なんというエネルギーの無駄遣い!せめて発電してほしい」と思ってしまうのは毎度のこと。

このまま放って、車と並走させた方が本人にとっても楽しいのではなかろうか?と思いましたが、車のドアを開けると自動的に乗ってくるので、本人の意思を尊重して一緒にドライブを続けました。

【牛動画】牛たちもストレスなさそう!健康そう!(美味しそう!)

変化に富む丘陵地帯。美しい風景を眺めているうち、目的のミリテッロが見えてきましたよ!

シチリアでかーい!大地の合間に石造りの家が密集するミリテッロ

道中の風景が、ホント素敵過ぎました。

初訪問なのに懐かしい…小説『シチリアでの会話』の風景

まずは今回、ピンキー(夫)がどうしても来たかったというサンタ・マリア・デッラ・ステッラ教会へ。

「だーれもいないよー」

でも、残念ながら開いてませんでした…。行きたかった割には、事前に調べない。イタリア人あるあるっていうか、ピンキー(夫)あるある…。

「詰めが甘い!」とブーブー言いながら、とりあえず街散策をしてみたら、とーてーも美しい街!

「詰め?行き当たりばったりが、人生の愉悦だ!」

お昼時の静まり返った街に降り注ぐ、シチリアの明るく乾いた日差し。光を受けて霞む壁にバロックの装飾が色濃く影を落としています。

時間が止まってる…
この絶妙な寂れ感は、侘び寂びの世界ですな

そしてハタと気づく…「あら?この辺、来たことあった?」

取材やら何やらで、あちこち行きますが、、、記憶に留めてないことも多いため(脳のメモリがいっぱいなのよ)、もしかしたら…と、脳内の引き出しをバタバタ開けていたら、再びハタと気づく。

あ、以前読んだ「シチリアでの会話」(ヴィットリーニ著)に登場したあたり?!

訪問したのではなく、読んだだけだったけど、まるで行った気にさせる描写が脳に刻まれていたということ。著者ヴィットリーニの表現力の力強さゆえでありましょう。

もう中古本しかないみたいですが、イタリアのネオレアリズモの原点とも言える名著の一つ。機会があったらぜひ読んでみてください。

素晴らしい文学であった…としみじみしていると、「見て見て〜!ボンちゃん、すごーい」とはしゃぐピンキー(夫)と、人間気分で水を飲むボン先輩。

おお!たしかにすごいわw。夢か現か…とシチリアの非現実的な空気の中で彷徨っていたおばちゃんを、いきなり現実に戻してくれました。

犬嫌いな人には、「きったねー!」「非常識!」って炎上案件ですね。ちなみに道行く人には、微笑まれましたけどね…ゆるくて良いわー。

街唯一のリストランテの極上の親切と味、そして極上のコネ!

いつ教会が開くとも知れないので、とりあえず、お昼ご飯を食べよーと、地元の人にリサーチしようと試みましたが、だーれもいない。仕方ないのでググってみたら、なーんと!1軒だけ!あったw。

街に一つのレストランってすごくない?世界に一つだけの花レベル。

主張があまりない細いメインストリートっぽい通り沿いにあったお店に行くと、街の人は全員ここにいたのか。なムードで賑わっていました。

ワンコの入店も快く無問題。その上、ボン先輩が心地よく過ごせるようにと、静かな壁際の席を用意して、犬用の水とパンまで…キリストかっw!親切で感動しました。

ランチは、牛肉!やはり…道中で、あれだけ美しい牛たちを見たら、牛モードになりますよ

やわらか〜くて健康的で美味!これはもう牛を食べに、わざわざピエモンテまで行く必要はないかもと思わせるほどの味わい。

そして、ドルチェをオーダーする頃、すっかり馴染客のようになって周囲の地元客と和んでいたピンキー(夫)が、先ほどの行きたかった教会の話をしていると、オーナー氏がやってきて、

神父、友達だよー。今度200人くらいの神父が集まって、うちの店でパーティやるんだよ」

神父200人のパーティってw?!いや、聞きたいのは、教会が開く時間。するとオーナー氏が、

電話してあげるよ

おお、出たー!シチリアン・コネクション!

イタリアに住むなら、まず弁護士と医者の知り合いを作るところから。と言われるくらいイタリアでは、コネが大切。なんたって、閉まってる教会も開けてしまうパワーがあるんだからw。

一見さんのツーリストにも、サクッと親切にしてくれるのは、シチリアン・ホスピタリティと呼んだ方が良いかもですけど。

犬もOKのミラクル教会!ボン先輩が緊張〜

さて、美味しく食べた後は、地元の皆さんの親切に乗って、教会の隣の家?のようなドアをピンポンすると、神父さんが、早速鍵を持って登場してくれました(さすがのコネの効きっぷり)。

時間外対応のご親切に感謝を述べつつ、「犬がいるので、順番に入りますね」と言うと、

「いーよー犬も入れてあげるよ」

なんとー!教会は、犬猫禁止なのにー!(抱っこのみOKはある)

「ミリテッロのサン・フランチェスコですか?」などと歓喜しながら、ボン先輩、生まれて初めて教会の床を踏みしめました!

初めて教会の冷たい床を肉球で踏みしめたボン先輩。背中がドキドキしてる

ピンキー(夫)によれば、この教会にはすっごい貴重な美術品があるらしく、神父さんと夢中になって話し込んでしまったので…俺たち楽しく記念写真♪

「お尻が冷たいっす」珍しく慎ましい感じのボン先輩

とても重要な誰かのすっごい昔の棺(テキトーw)などを見学しつつ、

ボン先輩の顔w!緊張してますねー状況がわかるんですねー賢いわ

動物愛護な神父さんが快く案内してくれた教会奥にある美術品保管庫で、ピンキー(夫)お目当ての作品を間近で拝見!

フランチェスコ・ラウラーナ作のピエトロ・スペチャーレの肖像(1471年作)

「これを…これを見に…ココまで来たんです!」と感動に打ち震えてました(何がすごいのかさっぱりわからんw)。

神父さんのご案内で、他にも貴重ないろいろを見学させていただきましたが、そろそろ飽きてきて暴れ出しそうだったボン先輩(と私)は、お先に失礼して、外に出ると、

ど迫力の教会の鐘、乱れ打ちに遭遇。

ビビるボン先輩を連れて、地元のおっちゃんたちが溜まるバールに避難しました。

親切すぎるバリスタが入れるコーヒーは冷めても美味い

感動してキラキラしたピンキー(夫)と合流し、ボン先輩を任せてトイレに行ったりなんかしていたら、カウンターに置きっぱなしにしていたコーヒーが、やや冷めた…んですが、バリスタさんが「冷めちゃったよね?入れ直す?」なんて聞いてくれたんで、これには私が感動でキラキラしてしまいました。

こんな親切なバール、初めて!

ビックリして、「冷めてないです!大丈夫です!」とつい恐縮してしまいましたが、、、親切過ぎるバールのコーヒーは、冷めててもとても美味しかったです。

なんだかヤバい街でしたw。人々が親切すぎて。

いやー昔のイタリアってこんな感じだったよな〜。ユーロになる前、観光客がいっぱい来る前…ベル・エポックのイタリアが残る街なんだなー。田舎って、良いなー(1日だけなら)!

とホクホクして、いよいよ帰途に向かいます。

 ラグーザ・モディカ界隈の典型的な田園と内陸部の壮大な風景

親切なミリテッロの街を出て、俗世界に戻るまで、しばらく夢のような道が続きました。

お伽話の中にいるみたい

石積みの塀”ムーロ・ア・セッコ”が田園の中を仕切る風景は、ラグーザ・モディカ界隈の典型的な田舎風景です。村上春樹の「遠い太鼓」にも出てきてたような記憶…。

ほら、ボンさん!お父さんだよw!
「おとうさーん!」

グーグルにお任せしてたら、知らない家の庭を抜けるような道やら、対向車とすれ違えない細い路地を走らされましたがw、無事にジェーラに出ました。

あまりの絶景に車を停めて、ついピクニック

ここから、シチリアの真ん中あたりをぶった斬ってパレルモへまっしぐらー。の前に、バールでオーダーメイドのパニーノを補給。お持ち帰りにして、道中、運転しながら食べようってことにしてましたが、

あまりの絶景が続くから…

「イヤッホーーーーー!」が遠すぎる!

我慢できなくなって降りてピクニック♪

延々と続く丘陵地隊を縫うように走るアスファルトの車道から、手入れの行き届いていない脇道に車を停め、巨大パニーノをパクつき、そこはかとない幸せを味わいました。

羊は見たけど、人間を見ない!!!

そうして、この後は高速道路でバヒューンと西岸まで、一気に進みましたが、再び途中下車。だって、そこに海が見えたから。

「久々に海を見たぜ!」

美しい海も山もあってシチリア、便利w!

な〜んてダラダラしながら、パレルモまで…3時間の予定が6時間以上かかってしまいましたとさ。そんな予定がテキトーな旅もよい。

ということで、ボン先輩とラグーザ界隈の旅2019は、これでおしまい。
最後までお付き合いありがとうございましたー!

コメント

  1. しんしん より:

    逆ロケ地巡り状態、確かに時々ありますね。
    先日出かけた街で初めて行くピッツェリアの入り口を前にして「あれ?ここに川、あちらにお城、この不規則三叉路?まさか・・・」、裏手に回ってみたら何度も読み返している本の舞台になった建物があり、一部がほぼ当時のまま史跡保存されていました。まさか残っているとは知らずちょっと背筋が凍りました。
    しかし、何でも忘れる歳になっても、何かしら心に響いたものは残っていて何かのきっかけでよみがえるだと改めて思いました。
    『シチリアでの会話』、再読したいと思います。

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