転移を待ってる?主治医に疑念…セカンドオピニオンへ

どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

前回のお話:転移の疑惑を晴らすため、ひたすら検査に明け暮れた7月…

▼ボン先輩の闘病記の裏側で。も更新しましたよ。

もしかして、転移を待ってる?と疑惑の念が湧く

6月末にメラノーマ発覚してから早くも1ヶ月が経過。やっと…リンパの生検検査の結果が届いたのは、8月第2週のことでした。

もう、1ヶ月半も経ってる。そろそろ治療方針を決めないと、ヤバいんじゃないの?と焦る飼い主に届いた結果は…

6本中5本は、まったく問題なし!だけど、

残る1本に確定判断でつかない。

という謎のコメント付きでした。

ヒッピー先生曰く、「ないともいえないし、あるともいえない。いくつかの細胞に、異変が見られるけど、転移というほどの変異ではない。でも正常ではない」

つまり?

「がん細胞だった場合、初期すぎて判別つかない。がん細胞じゃない可能性もある。数が少なすぎて、判別つかないってこと」

で?

そのリンパ節だけ再検査

はあああああああああ?
…それはいつ?

「完全に休みに入ってしまうから、お盆明け(フェラアゴースト)」。

約2週間後です。

さらに、「その頃まで待てば、がん細胞なら増えてるから確定するし、ないならないで確定するから、9月の頭に癌専門医を交えて、治療方針を決めましょう」と言ったのです。

ちょっと待て。
それ、がん細胞が増えるの待てってこと?
せっかくの早期発見なのに?

ブワーッと不信と怒りが噴出。

…そうですか。と震える手で電話を切った後、いや、切る前にもう決めてました。

これは、セカンドオピニオンが必要

だって、この時すでに、7月中旬に生検用で切ったすぐ近くに、メラノーマが再発していたのです。。。間に合わなくなる!!!

セカンドオピニオンへ、GO!

そんな電話があったのは、奇しくも3回目のバカンスに出発する日の朝でした。

もはやバカンスキャンセル上等!で、AI、口コミ、Google検索もろもろで、リストアップしておいた(念の為)パレルモ市内・近郊のメラノーマ対応癌専門医に片っ端から電話すると、

夏休み中で電話繋がらず。
担当医がバカンス中。
担当医が明日からバカンスへ。
担当が…。

バカバカバカンスのバカ!

1軒だけ、診察中にもかかわらず、話を聞いてくれた癌専門医がいたけど、ソイツも(もうソイツ呼ばわり)バカンスで、次に見られるのは8月末…もう、飼い主が病む。

でも、8月中も診てくれる優秀な仲間を紹介しよう!となり、紹介された掃き溜めの鶴(先生)に電話。

すると、手術中&ランチで、話せるまで3時間ほどかかってしまいました。その間、夫婦で揉めに揉めた…。

バカンスに出発する・しない。で。

ボンちゃんメラノーマなのに、バカンスバカンスって私たちもバカンスバカだよ!ワーン!と夫婦でオロオロ。ボロボロになったところで、先生から電話があり、今までの経緯と混乱ぶりを説明すると、

「OK、大丈夫。バカンスの後に来て。5日後でも変わらないから」

そこから慌てて支度をし、どんよりとバカンス(3回目)に出発したのでした…。

▶︎▶︎▶︎裏側で裏話。よく泣くし、なんか書いてみるとバカっぽい正真正銘のバカンスバカ夫婦ですよね。でもこの混乱で、学びがありました。

爽やかな癌専門医の華麗な手捌きと、判断

そうして、バカンスから帰った翌日、お盆も開業中のやる気のある「掃き溜めに鶴」病院へ。

パレルモ近郊の海沿いにあるのよー、掃き溜め鶴病院

問題のリンパ節をゴリゴリ触り、ここだね。と3秒くらいで細胞採取。その早さに驚きましたが、その場で、細胞診(FNA)の結果を出してくれたのにも驚きました。

…毎度何週間も待たされたのは、なんだったのか。

※ヒッピー先生は外科専門医で癌専門じゃないから、国立病理センターの病理医が綿密に見る必要があるのだそうです

結果:「疑わしい感じ、しないね」

でも、主治医の先生が疑っていたなら、該当の細胞を取れなかったのかもしれないから、次回、エコーで見ながらで再度、細胞診しましょう。そこで、結果が良ければ、

上顎切除しましょう!
その時、リンパも切除して病理検査しましょう!

と爽やかに言い放ちました。

先が見えたらなんだかホッとして、急にお腹が空いて…バールで遅い朝ごはん

急な展開にクラクラしましたが、目の前が開けた気がしました。

爽やか先生の見解をまとめると、

老犬でも、血液やエコーの結果を見ると、まだまだ元気。切除も、鼻にかからない程度でイケそうだから、顔の形も多少変化する程度。口の変化もすぐに慣れて、食べられるようになるでしょう。心臓は、薬を飲むほどでもないとはいえ、次回のエコー指導リンパ生検の時に、心臓エコーもやっちゃいましょう。

なんか、サクサク…でした。

「くださいなー」ホッとしたついでに魚屋さんにもよって、近海鯖を買う…

いろいろ質問攻めにしても、しっかりと明瞭に答えてくれるし、なんか良いな。と思ったんですよね。ヒッピー先生は優しいけどフワッとしてたから…癌専門医じゃないし。

とうとう、手術日が決定した…

そこから約1週間後。

「今日も帰りに、鯖買う?」

爽やか先生がグリグリと、件のリンパ節を触ると「小さくなってる」という。どんな手なんでしょうか?油の温度を手で測っちゃう熟練の天ぷら職人みたいな手をしてるんでしょうか。

結局、リンパの再検査は必要ないとして、鎮静剤を打ち、心臓エコーだけで終わり(結果良好)、手術日の相談に。

8月後半からバカンスに行くという先生(ブルータスよ、お前もか…)の戻り日と、私のマンチェスター出張の戻り日が、なぜか一致し、別の先生ならもっと早くできるけど。とも言われましたが、術後のケアを考えたら、私がずっと家にいられるタイミングが良いとも言うので、

謎に一致したバカンス&マンチェスター帰りの翌日に決定しました。

鎮静剤の翌日、ぼんやりしてたボン先輩。
検査だ麻酔だ、鎮静剤だっていろいろやりすぎてるよね…ごめんね……

それは、心臓エコーをしたこの日から、2週間後。

ここにきて、結構長い。せっかく先が見えたのに…手術を待つ間に転移してしまうのでは…?の心配は消えません。

この判断が、後に大きく影響するのではなかろうか…。

薄雲のように心を覆う不安に怯えながら、手術日を待ちました。

続く。

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