保護犬ボンがうちの子になった夜から、初めて目が合った瞬間の感動

「ボン先輩が「うちの子」になるまでー犬を飼うぞプロジェクトから運命の出会い」の続編です。

イタリア流にケージを使わない我が家で決めた、彼の居場所。初の小さなハウス(ベッド)を自分のものにはしていく様子や、 半分しか出られなかった初のバルコニーデビュー。日向ぼっこで、初めて目が合った瞬間の感動。

子犬の小さなサインを見逃さないように試行錯誤しながら、信頼の基礎を築いた最初の数日間の記録日記です。

イタリア的子犬の安心な環境作り:保護犬ボンの初めての居場所


【再編集版】2012年2月に公開された日記の内容をもとに、修正・加筆し、2025年に再構成したものです。


おうちに連れてきたばかりの時は、犬なのに猫背で固まっていたボンちゃん…。

体調万全ではない上、慣れたカニ―レからの大移動。大変なストレスよね…

保護施設の子犬専用コーナーで流行っていた気管支炎を患い(日本ではケンネルコフと呼ぶらしい?)、譲渡時に「このまま長くは持たないかもね」的なことを言われていただけに!

なんとか安心感を得て、ゆっくり心と小さな身体を休めてほしい…。

イタリアはケージ不使用?初めての自分だけのハウス(ベッド)体験

到着直後は、用意しておいたハウスでおやすみしていただく予定にしていましたが、初めてのお家、初めての匂い、初めての人間たち…。

それに、初めての自分だけのお部屋。兄弟やほかの子犬たちと、戯れあうように過ごしていたから、初めての独寝でもありますね。

イタリアでは、あまり家の中で「ケージ」を置いている家を見たことがありませんし、聞きません(使ってるお家もあると思いますが)。我が家もハウスというより、お部屋というより、オープンなベッドをご用意致しました!

約3kgの小さい身体を、ふわふわの上にそーっと置いてみると、

初めてのフワフワなベッドの寝心地は、どうだい?

緊張〜!

……仕方ない。リラックスしろっつー方が、無理な話ですな(;´Д`)ノ!

体調不良時の長旅の疲れと同じようなもんですよね。日本とイタリアを行き来したり、取材の長い旅などを終えた後、もーヘロヘロで、しかも慣れないホテルのベッドに入りこんでも、イマイチふっと緊張が解けないあの感覚なのではないか?と想像し、勝手に「わかるわー」と共感しながら(人生何が役に立つかわかりませんね)、そ〜っとしておくことにしました。

ゆっくり彼のペースで、「ここは大丈夫そう」と感じてもらえるのを待つしかありません!

子犬の安心サインは熟睡!夜の寝姿に見た賢さの片鱗

夜になって、「自分の居場所」の認識がちょっと芽生えたようでした。

独寝は、寂しかろう。と添い寝用にぬいぐるみを置いてみたよ

たくさんの子犬たち(兄弟含む)の代わりに…フワッとモフッとしたものがそばにあれば、少しは安心してもらえるかな?

しばらく経って様子を見ると…

いつのまにかちゃんと手を添えてるw!新しい兄弟だよー(涙)

さらに時間が経つと…

枕になってる(ㆁωㆁ)!​​​​​​​

あらー、兄弟を枕にしてますよw?

ピロッ(●´З`●)♪

「俺に任せてくれ」力強いぬいぐるみの言葉が聞こえました

誰も教えてないのになー。ふわふわしたのは、枕に最適wを自ら学ぶとは!もしかしたら、この子…とっても賢い?!

2日目の夜は、さらに熟睡!大物の素質と信頼の兆し

そして、翌日の夜は…トコトコと、自らベッドに入ってくれました。

んー早速、「自分の居場所」として認識してくれたんだなーと思うと感動…。

その上、これ。

リラックスー!

急速に慣れてくれたようで、大変ホッとしましたよw!信頼関係が、じんわり築けてる感じがムンムンして、幸せな気分になりました。

幸せ色のピンクの肉球(o´ω`o)​​​​​​​♡

萌え萌え〜♪

パレルモのざわめきと社会化への最初の一歩が踏み出せない子犬

さて、保護施設からうちの子になった翌朝に、話を戻します!

兄弟wを枕にして、ぐっすり眠って朝を迎えた小さな子犬ちゃん。

割と騒がしいパレルモの中心部にある我が家の、家の中にまで届く”朝のざわき”に、ちょっと興味を示しました(良いね、余裕が出てきた証拠!)。

「なんの音?」

んじゃ、開けてみよか~。

初めてのバルコニーは、地面から遠くて怖い?

窓を開けると、うるさいパレルモ人たちのざわめきがダイレクトに届いてきます。

「気になる…」

小さなバルコニーに出れば、騒がしいパレルモのおっちゃんたちが目の下に見えますが…、

「気になる…」

気になるけど、出られないwwww!

「気になる…」

日本で言うところの3階に位置する我が家のバルコニー。だけど、ボンちゃんにとっては、空前の高さ?!

「けど…ムリ」

腰が引けちゃってましたw。

ケンネルコフ対策に地中海の太陽を浴びよう

どうするかなぁ?と見守っていたら、あっさり引き返してきました。

「やめときます…」

人生には、時に諦めも必要ですね。無理はいけません。

バルコニーに出なくても、楽しそうなざわめきは聞こえるし、ポカポカ日が当たることに気づいたボンちゃん。

「気持ちいいなー♡」

とーっても素敵な笑顔を見せてくれました!

「うふふ」

太陽は、万病の薬!たっぷり浴びて、気管支炎も治して、元気が出てくると良いね♪

ちなみに、床には、新聞紙を敷き詰めました。獣医さんから「咳が治まるまで散歩はNG」と指令が出たので、いつでもどこでも、ウンもシーもできるようにw!

全床トイレ状態です。

保護犬ボンと初めて目線があった日♡

素敵な笑顔をちょいちょい見せてくれるようになりましたが、まだまだ目線は…まったく合いません!

犬は、基本的にジッと目を見られるのをイヤがりますが、それもやはり信頼関係があるとないとじゃ大違いですよね。

そりゃあ、保護施設から理由もわからずに(まあわかりませんよね…)兄妹やお友達や、いつもお世話してくれてた飼育員さんたちから離されて、知らないお家に連れてこられちゃった!みたいな状態でしょうから、最初は目が合わなくて当然です。

足元から視線を感じて目線を落とすと…

しかし…バルコニー手前の窓辺で日向ぼっこに慣れた数日後、下の方からジーッと見つめてくる視線を感じたんですよ。

ふと目を落とすと、

あ!

ガチっと目が合ったよー!

え?!「おばちゃんのこと、好き♡」って言った?!
今、言ったよね?!

そう言われてるようにしか見えなかったポジティブ飼い主なので…。

私たちもキミのことが大好きだよ!

と、お返事しました♡。何度もw。

焦らされて、このお顔…もー堕ちますよね、恋に♡!白馬に乗ってないけど、王子様感あるわー。

「好き」じゃなくて「ごはんください」かもしれないけど、少なくとも存在を認識してくれたってことですよねー(感涙)。超ハッピーです!

続き。

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