モッツァレッラのつもりが、プロヴォラ!がっかりディナーからのチーズ談義

どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

毎週末に行くファーマーズ・マーケットで、今回もモッツァレッラを購入し、喜び勇んでモッツァレッラメインのディナーにしました♪

モッツァレッラメインの市場ディナーのはずが…

野菜まみれの夕食。一応、お味噌汁もありますw。

「俺もいます」

わーい、モッツァレッラ♪と切ったところ…、

おいおい。硬いぞw?

モッツァレッラの醍醐味、ジュワーっとミルク…が、ゼロw

あー熟成が進んじゃって、こりゃプロヴォラですよw?なモッツァレッラ。。。

「プロヴォラって言ってた?」
「いやいや、モッツァレッラって言ってたよ…。」

とガッカリ会話をしつつ、「ま、同じ仲間だしね」と許容してしまいましたw。

善良そうだけど、…まあこんなもんでしょう…この人たちは。の諦観で、特にファーマーズ・マーケットへの評価は変わらないあたり、自分で「イタリア暮らしも長くなったもんだ」と感じます。←期待しない癖がついてる。

美味しいことには変わりはないので、翌日、スピナーチ・フィランテにしましたよ。

スピナーチ(ほうれん草)も1kg買っちゃって、どうしようかと思っていたから、ちょうどよかった。

モッツァレッラ、プロヴォラ、スカモルツァ、カチョカヴァッロ

ところで、モッツァレッラとプロヴォラ、その先にあるスカモルツァ、もひとつおまけにカチョカヴァッロ。

どれも、パスタ・フィラータ製法で作られるチーズ。熱を加えるとビヨーンと伸びるタイプです。

それぞれの違いを簡単に、モッツァレッラの製法から簡単にまとめるとこんな感じ↓。

モッツァレッラ Mozzarella

  1. 牛乳または水牛乳を加熱し、レンネット(凝乳酵素)を加える。
  2. カード(凝乳)をカットしてホエイを排出。
  3. お湯(約80~90℃)に浸けて練り、引き伸ばす(パスタフィラータ製法)
  4. 手でちぎりながら成形(動詞の「モッツァーレ(ちぎる)」が語源)。
  5. 冷水やホエイに浸して冷却し、保存液とともにパッキング。
見た目はモッツァレッラだったのになw

プロヴォラ Provolaスカモルツァ Scamorza、カチョカヴァッロ Caciocavallo

1〜3までは同じで、成形と熟成期間で違いが出ます。

プロヴォラ:大きな瓢箪型で、1〜10日熟成
スカモルツァ:小さな洋ナシ型で、1〜2週間熟成。
カチョカヴァッロ:大きな瓢箪型で、さらに長期熟成。

それぞれ燻製したプロヴォラ・アッフミカータや、スカモルツァ・アッフミカータは、熟成後スモークして風味をつけたもの(美味しいよねぇ)。

丸く成形したあと、頭を紐で縛って塩水につけるため、洋ナシや瓢箪になるわけですね。

主に牛乳、水牛乳、たまにヤギなど、素材のバリエーション展開&各地にご到着名物チーズがありますね。

イタリア全土で、400種類以上のチーズがあるそうなので(昔、取材で聞きいた)、覚えるのも大変。だから無理はしないw。…あちこち取材でチーズ工房にお邪魔してきた人生ですが(そして、書いた後はだいたい忘れる)、なんたって記憶に残っているのは、珍しい羊乳をパスタフィラータにした「バスデッダ」(DOP)と言うチーズ。パレルモでもたまに見つかるので、見つけたら即買いです。

シチリアで有名なカチョカヴァッロといえば、ラグサーノですね。最強に美味しいラグサーノ。瓢箪型はしておらず、巨大な食パン型です。

▼ラグーサのとても美味しいラグサーノの農家さんで、ボン先輩の牛疑惑

▼そしてチーズを買いまくった

カチョカヴァッロの名前の由来とカーショ・エ・ペペ

そうそう、カチョカヴァッロは、昔、酪農家が放牧地で作ったチーズを紐で縛り、馬の背中の両側にかけて乾燥させたことから、典型的な形と呼び名(カヴァッロ=馬)になったと言う説が有名ですが、

両シチリア・ナポリ王国時代にこのチーズに馬の刻印があった説や、15世紀にバルカン半島にあったカシュカバルと言うチーズに由来するなど、諸説あります。

ちなみに、ローマ料理のあのパスタ、カチョ・エ・ペペ(ローマ的には、カーショ・エ・ぺぺ)は、カチョカヴァッロではなくペコリーノ・ロマーノチーズを使いますが、なぜカチョ?

かといえば、ラツィオ州界隈では、カチョはチーズ、特に羊の長期熟成のペコリーノチーズのことだからでーす。

あー食べたい。

どうぞ美味しいチーズで良い木曜日を!
Buon giovedì !

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