パレルモの市場に山積みのブロッコリー!シチリア風パスタで美味しく食べる

どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

はいはい、今年もブロッコリーの話です。2025年冬版ブロッコリーのパスタが完成しましたー(前半は、今までのまとめ記事なので、毎年読んでくださっている方は、最後の項に飛んでくださーい)。

古代ローマ時代生まれのブロッコリー、パレルモではスパラチェッリ

秋冬は、ブロッコリーの美味しい季節。旬の食材が並ぶパレルモの巨大市場にも、ブロッコリーが山積みになります。

え?ブロッコリー?黄緑色のカリフラワーでは?

そう、シチリアでは、カリフラワーをブロッコリーと呼びます。日本でいうところのブロッコリーもあり、それは…スパラチェッリと呼ばれます!混乱しますw。

▼美味しい旬野菜は、地元パレルモ人も大好き。市場でのお買い物風景。

スパラチェッリ(日本のブロッコリー)もブロッコリー(日本のカリフラワー)も、同じキャベツの仲間。起源は地中海沿岸と言われています。

読みにくいけどsparacelliって書いてあるよー

特にスパラチェッリは、古代ローマ時代から親しまれてきたそうな。ちょいと調べてみたら、面白いことがわかりましたよ。

※以下、混乱するので日本風の呼び名で統一します!

古代ローマ時代に生まれたブロッコリー、シチリア人によってアメリカへ?

ブロッコリーとカリフラワーの元は、キャベツ。

そのキャベツは、特に古代エトゥルリア人や古代ローマ人に好まれ、紀元前の地中海貿易で、カルタゴやシリア、シチリア島、サルデーニャ島などに伝わったそうです。

で、古代ローマ時代に、栽培している間にキャベツの変種として、初代ブロッコリーが現れたそうな(そうか、変種だったのか)。

当時、ブロッコリーはラテン語で”brachium ブラキウム”(腕、枝、新芽の意味)と呼ばれ、スパイスと玉ねぎ、ワインとオリーブオイルで茹でたり、ハーブとワインで作ったクリーミーなソースにして食べたというから、驚きました(古代ローマ時代の料理本アピシウスに記載あり)。

クリーミーなソースって、パスタに絡める今の食べ方に似てる…。やっぱり、ブロッコリーは”クリーミーさ”が醍醐味なんですね。

パスタに絡めるときは、クッタクタクリーミーにするのです!

16世紀には、カトリーヌ・ド・メディチのモンスー(お抱え料理人)がフランス宮廷に伝え、18世紀にはイギリスへ。そこでは、「イタリアン・アスパラガス」と呼ばれたそうです。それにしてはでかいだろうw!

そして、20世紀に初頭に、シチリアのメッシーナから、アメリカに渡ったシチリア人2人が、種をカリフォルニアに持ちこみ、栽培。アメリカを経由して、急速に全世界へ広がっていったそうです。日本にもこのタイミングで入ったのかな?

カリフラワーも古代ローマ時代から!パレルモの冬は、呼び名にご注意

もう一つの似た野菜、カリフラワーも古代ローマ時代には、すでに食べていたとされてます。

こちらは、ブロッコリーの変異種(キャベツのお孫さん?)。ラテン語のcaulis (キャベツ) とfloris (花)が語源で、イタリア語でCavolfioreカーヴォルフィオーレと呼びますよ(パレルモではブロッコリーだけどw)。

ブロッコリーは、イタリア全土で栽培され、黄緑色のトゲトゲしたロマネスコや、紫色のブロッコロ・ヴィオレット・シチリアーノなど、さまざまな品種がありますね。

パレルモでも、旬の冬は、ホントーによく食べます。代表的な食べ方は、パレルモ伝統家庭料理「パスタ・コン・ブロッコリー」

▼Byebyebluesのブロッコリー(カリフラワー)のパスタのレシピ

あ、この場合のブロッコリーは、カリフラワーのことですから(上記参照)!

もし、冬の間にパレルモを訪れて、メニューに「ブロッコリー」の文字を見つけても、それは、あのブロッコリーではないですから、ってまた混乱w。ご注意くださいねー。

旬のブロッコリーのパスタのコツ!茹で汁の旨味とパスタ選び

さて、日本でもよくお馴染みのブロッコリー(スパラチェッリの方ねw)。パスタが美味しい!ってことで、旬の間にやたらと作ります。ピンキー(夫)が異常に好きなので…。やはり地中海人だな。

カリフラワーでもブロッコリーでも、いずれにしても、”ブロッコリーのパスタ”は、ブロッコリーの茹で汁でパスタを茹でるのが、面白いですね。

ブロッコリーを茹で汁に出る美味しい出汁を、パスタが吸って、ますます美味しくなる仕組み。米の研ぎ汁で大根茹でるようなもんでしょうか(違いますねw)。生活の知恵が反映されたレシピは、いかにも伝統家庭料理な感じがしてとても好きです。

▼基本のブロッコリーのパスタ覚書レシピ

合わせるパスタは、プーリアの郷土パスタ「オレッキエッテ」が伝統ですが、時折変えて。我が家では、フジッリと合わせたりもしますよ。

パスタ選びは、なんたってソースといかに絡むか。がポイントです。

もっと具プラスで、シチリア風のプーリア風ブロッコリーのパスタ

昨今、シチリア風をミックスするのにハマり、シチリア風のプーリア風ブロッコリーのパスタの完成版ができました(また名前がややこしいw)。

パレルモのブロッコリーのパスタ(カリフラワーの方ね)のスピリットを、プーリアのブロッコリーのパスタ(スパラチェッリの方ね)に加えて…。

ドライトマト、パレルモお得意のパッソリーナ(干しブドウ)が良い仕事します。ブロッコリーの旨味に軽やかな酸味、ほんのり甘味が加わって、まー美味しいったらw@自画自賛は最高の調味料。

これよ!小さい粒々の干しブドウ。便利ー

これには、モチモチのオレキエッテが合うから、他のパスタに浮気しません。

Rummo、美味しいねー。そのうち、手作りしたいなー

▼覚書レシピ

白米を愛していますが、パスタ文化も素晴らしいねー。←あ、ランチです、ランチ。夜は、炭水化物食べない族です。

どうぞ美味しいブロッコリーで良い金曜日を!
Buon venerdi!

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