<前回のお話>

クリスマス(12月25日)の翌日は、サント・ステファノの日。イタリアでは祝日となり、まだまだクリスマス気分満載でまたまた長~いランチをしたりします。
今日は、滞在してる友人宅でランチ開催のため、朝から準備です。
グツグツしてるのは・・・・ポレンタ!
お鍋の脇にあるのは、生ゴミ・・・(爆)じゃなくて、ローズマリーとフィノッキオです。
なんでこんなものが脇にあるのかと言えば!
じゃ~ん♪
アンティークのストーブ&オーブンで調理中なのでございます。素敵!天板の上に乗せておくと、いい香り…が出るそうですが、オーブンで焼いてる豚の香りに負けてましたw。
で、
で、皆さん、ポレンタってお好き?
トウモロコシの粉ですけれどもね、私は今までに「美味しい!」って思ったことが一度もないんですよね。何のために?何が美味しくて?こんなドロドロとしたものを?!ってなくらいなもので、自分的にはかなり盛り下がるアイテム(ポレンタ好きの方いたらスミマセン)。
ってことを正直に言っていたら、
「じゃ~あ、私が美味しいって言わせてみる!」
って言われました。
スゴイですね!
イタリアの女性は信長スタイルですねwww。
信長の野望を聞きつつ、一応、料理にも参加しようと思いジャパニーズな心意気でちゃっちゃとテンプラを揚げておりますと、招待されたピエモンテ人たちが続々と集まってきました。
集合時間ピッタリ!ピエモンテ人は時間に正確!
「どうせ遅れるだろう」を考慮して、ちょい早めに集合時間を伝えたりするものですが、念を入れた早めの指定時間にほとんどの人がちゃんと来るってスバラシイです。その分、開店前の準備中に集まることになりますけどねw。カジュアルなパーティなら、またそれもよしです。
スプマンテ片手にキッチン周りをウロウロしながら、挨拶やらおしゃべりやらをしつつ、私が揚げていたテンプラを、
片っ端から食べて行く。。。
(所詮はイタリア人かw)
おかげで素敵に揚がった「私のテンプーラ」写真はないのですが、概ね料理も準備が整い、パーティの開始となりました。
↑左下に見えるのは、友人が持ってきたインサラータ・ルッサ。
「本格的なインサラータ・ルッサ」と言うんで、てっきりロシア人が作ったのかと思ったら、友人本人(イタリア人)が作ったものでした。※ルッサは、「ロシアの」の意味です。
どの点が本格的なのかは、「食べるとわかる」とか。
さすがです。曖昧ながら、相手に有無を言わせない表現テクニックは使えそうですね。
本格的なインサラータ・ルッサやチーズ各種、サラミなどのアンティパストにひとしきり賑わった後は、さあ、お待ちかね!
信長の野望、ポレンタです!
ドローン…。
作り方は(興味がないので)聞いてませんが、えーっと何やら特別らしい(やはり曖昧w)。
さあ、食べろ!食べて見ろ!食べてみやがれ!みたいなプレッシャーの中、お皿に盛って食べようとすると、世話焼きのイタリア女性たちに、「ノー、ノー!こうやって食べるのよっ!」とバターと、ロビオラ(私の嫌いなヤギのチーズ)とゴルゴンゾーラをそれぞれ50グラムぐらいバカスカと添付されました。
仕方ないので、とりあえずキレイな状態で写真を撮ろうとするも、「早く!早く!温かいうちに、混ぜないとダメ!早く!」と、やいのやいの言われながら慌てて撮った写真が、コレ↓。
(「うるさいなーもぅ」という気持ちが写ってないことを祈る)。
ピントを合す間もなく、とりあえずパチリとやって、カメラも片手に持ったままw、口に入れた瞬間に「どう?どう?」と責め立てられるヤマトナデシコ。彫りの深い顔を一斉に向けられれば、つい「Buono!」と答えてしまうもんですよ(哀しいw)。
どう作ったってポレンタはポレンタ。ドロドロはドロドロ…(食感が好きじゃないのかも)。
さ、気を取り直して、メインの豚のオーブン焼きです♪
切り分けてもらっている間、私の気持ちとシンクロしていたマチルダの視線。ふふふ、美味しそうだよね~♪
テーブルから離れないマチルダの一方、あれ?ボンちゃんは?
あ…なにやら嫌がってる!
何されてるの?!逃げて、逃げてwwww!本能寺から、早く!
グイグイやられて困るボンちゃんですが、嫌と言えないシチリア男w。こちらは、日本人的にシンクロー。
ちなみに、彼女には自ら寄り添って離れませんでした。友人の新しい彼女ですが、唯一とても物静かな日本女性のような女性でした。ボンちゃん、正直過ぎるよw。
ところで、写真がない私のテンプーラ。イタリア女性風に褒めてみますと、米粉を使ってサックサク&野菜の甘みを感じさせる絶妙な塩加減で、大評判!でした。
日本人風に正直に言えば、米粉がさらさら過ぎて衣がほとんど着かず、ただの素揚げ…みたいになってたんだけど~、「油をたくさん吸わせないために、本物のテンプーラはこんな感じ」と言ってみると、一堂「おお!なるほど!」とw。
モノもいいよう。イタリアにいると自分肯定力を学びます(必要以上に)。
<続く>

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