ワンコと過ごすエオリア諸島フィリクーディ島ーイタリア人の愛する本物のバカンスとは

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温泉の湧く島ブルカーノ島でファンゴまみれになった硫黄臭いボンちゃんとの旅は、

そろそろおしまい。今日は、バカンスとは一体なんぞや。を、島での1日の様子と共にご紹介して最終回にしたいと思います!

バカンスの1日はこう過ぎてゆく

バカンスでの1日のスケジュールは、

朝: ダラダラ
午前中: 海やお散歩でダラダラ
ランチ: キラキラ美味しく
ランチ後: お昼寝ダラダラ
16:00頃から: 海でダラダラ
19:00頃から:アペリティーボでダラダラ
夜: 暗闇で美味しく

基本ダラダラするものと相場が決まっています。なぜなら、ダラダラすること、すなわち、それがバカンスだからw(”空っぽになる”の意味があるそうな)。

無理したりプレッシャーを感じることは、しないのが流儀です。

ワンコと毎日歩くフィリクーディ島の散歩道

ただし、ワンコの散歩圧はいつも通りなので…。

早朝から準備万端のボンちゃん

島はとーっても大らかだから、本来ワンコの出入りは自由なのだけど。一緒に行きたいタイプのボンちゃん。

「出かけるよ!」の声を待ってます。

島は、細〜い路地ばかり。車も来ないから安心して、放てます(近くに他のワンコが来たら、お互いのワンコの首輪をガシッと掴んで「オス?メス?」と確認します!同性同士だったらリードつけてさよなら〜。異性同士だったらそのまま遊ばせます)

自由だ、ヒャッホウ!

白や黄色やブルーの壁のお家があったり、

バーバパパの家みたいなのがあったり、島の路地裏は個性的。

お家を眺めながら歩くだけでも、楽しいもの。ふと目線をあげれば、青い海と空と、色とりどりの花。

あら…もしかして、楽園ってこんなところ?なんて思ったり。

丘の上に立つフィリクーディ島の小さな教会

冬の間の人口数百人の小さな島(夏の間はバカンスの民が加わって10倍に膨らむとか)だけど、そんな島の人たちのための小さな教会が、島にはふたつあります。

そのうちのひとつ。海にパーンと扉を開いた教会。

島の人たちは、どんなことを祈るのかな?

さあ、太陽が高くなってきたら、お家へ帰りましょう。

いわゆる一番太陽が高い時間帯=南中時には、家の中=日陰にいるのが健康のため(シエスタってヤツです)。夏の南イタリアの直射日光は、危険!命が危ない!から。

1日中ずーっと外や海にいるってことは、意外とないもんなのです。

古代ギリシャ神話の”風の神アイオロス”の住む島の風

島の伝統エオリア建築のお家は、とーてーも涼しい。海からの風が、うまーく入り込むように設計されているから。エアコンも付いてたりするけど、ほぼ使ったことがありません。

エオリア諸島の名前の語源は、オデュッセイアに出てくる風の神アイオロス

この風は神なのか…神を撮ってみましたよ(見える?)

古代ギリシャ神話の風の神アイオロスは、古代ローマ神話になると「ウェンティ」に名前が変わります。イタリア語の「風」を意味するvento ヴェント(複数形venti )の語源です。

オデュッセイアがあまりに優秀な物語なため、語り継がれてウン千年。イタリアのあちこちに、ごっそり古代ギリシャ神話ネタが残っていますが、特に物語の舞台にもなるシチリアには、相当盛りだくさんに残っています。因幡の白ウサギみたいなもん?

太陽のエネルギー満載のトマトのゴハンがやたら美味しい

バカンスの家で作るゴハンは、簡単なものばかり。

トマトがすこぶる美味しくて、トマトばっかり食べてますw。

ランチの後は、お昼寝したりダラダラしたりしながら日が傾くのを待って、海に行ったり、気まぐれにお散歩したり。

そして!

夕方からが島の本番!アペリティーボに大集合

アペリティーボは、島の繁華なエリア、ポルトかペコリーノ・マーレで。約束するわけでもないですが、なんとなーくバカンス中の人たちや島の人たちが集まってきます。

島の社交場ですねー。

島のおっちゃん、グイドさんともすっかり仲良しのボンちゃん。すっかり島の子だね。

その辺に座って飲んだり喋ったり。たまには、洒落たアペリティーヴォをしたり。

とかなんとかやって、人混みに飽きたらモトリーノで島を走ってみます。盛り上がってるのに席を離れたら悪いかしら…なーんて、空気を読む必要はまーったくありません。

水平線にあがる水蒸気がうっすら赤く染まり始めたら、そろそろ夜が始まります。

空の色をゆっくりと変えながら、優しくやってくる夜は…

太陽が沈めば、漆黒の闇。

降るような満点の星に、白く横たわる天の川もバッチリ見えるけど、その分、恐怖も感じたりします。幽霊とかそーゆーのではなく…圧倒的な自然に対する、畏怖

規則正しく繰り返される波の音、夜の闇にも影で存在を知らしめる大地。活火山エリアだから、もしかしたら、耳をもっと澄ましたら、地球の下でマグマがうごめく音も聞こえそう。

こんな夜を過ごしていたら、「そりゃ、ギリシャ神話も生まれるわなー」と思うわけです。明瞭に見えるものなんてないし、草木の揺れる音も想像力を働かせる。暇だしw、よし、何かひとつ面白い話でも作ろうか!ってな気にも、なってきますからね。

明日も晴れるといいねー!

地球の営みと大自然へのリスペクト、そして人間のどーしようもない小ささを存分に感じていると、日頃の悩みなんてほんっと、どーーーーーでもよくなってくる。

さあ、空っぽになって、そこにある、今いる地球のエネルギーをたっぷりいただきましょう。

うん、これが、イタリア人の愛する”本物のバカンス”の醍醐味なのかもしれません。

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2012年バカンス編、おしまい。
お付き合いありがとうございました!
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コメント

  1. KEI より:

    うちのワンコ、ボンさんを全身チリチリにしたスタンプーで体格そっくり!保護犬でした。不活発犬でボール好きですが座ったまんま3個キャッチして、取りに来い私!美人好きで獣医さんが美人!用がなくても絶対に寄ります。近所にミラノ帰りのカフェあります。おいしいです。朝通勤寄ってきます。

  2. KEI より:

    心配してます。シチリアの火山爆発で被害が出てるとのこと!

    • sawabon より:

      >KEIさま

      ご心配恐れ入ります!ありがとうございます!
      山麓の町で被害が出ましたが、シチリア全体的に無事ですよ〜。
      こちらに状況と最新情報のお知らせをアップしておりますのでよかったら♪
      https://bonsenpai.com/blog-etna20181227

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