パレルモの巨大市場に行きたい!3つの市場と歩き方と見どころ、旬食材と治安

どうも皆さま、ボンジョルノ♪

パレルモの街歩きで、欠かせないのは名物の巨大市場見学。とってもよく聞かれるので、まとめてみましたよ!

日常のお買い物風景と四季の移り変わり、見どころと治安。

現地パレルモから、ご紹介します!

パレルモの三大市場(バッラロー・カーポ・ヴッチリア)の違いと、治安

パレルモには、3つの大きな市場があります。
バッラロー、カーポ、ヴッチリア。

他にも、ガチで地元の人しか行かない街角市場もたくさんあるけど、とりあえず、この3つにいけば、だいたいわかるので、無理して穴場に行くこともないです。

それぞれの市場について、ざっくりご紹介しますね。

旧市街最大!パレルモを代表する最も大きいバッラロー市場

細い路地裏に延々と新鮮な野菜、肉、魚介が並ぶバッラロー市場。威勢の良い掛け声が飛び交う路地を歩くだけでも価値があります。

歴史も長く、起源は1000年以上前。シチリアを支配していたアラブ人が始めたのが始まりです。

路地のテントの隙間に眺める『カルミネ教会』のマヨルカ焼きのドームは、印象的。バッラロー市場の特徴的な風景として、よく撮影にも使われるカットです(何度撮影したことか…w)。

バロックの殿堂『ジェズ教会』も近く、『クアトロ・カンティ』からもわずかなので、旧市街散策に組み込みやすいロケーションも魅力です。

▼昔書いた記事ですが、歴史などはこちらにも

弁護士御用達?!マッシモ劇場裏のカーポ市場

マッシモ劇場の裏手に連なる細い路地裏市場で、昔々は奴隷市場?だったのが、発展して食材市場になった歴史があります。最高裁判所の傍にあり、弁護士御用達としても知られていますw。

お昼時はスーツ姿の人も多い。だいたい裁判所帰りの弁護士w

バッラロー市場より小ぶりだけど、全体的にちゃんとした感じ…に食材が並べられているので、私が行くのはいつもここ(バッラロー市場よりはややお値段は高め)。

▼市場の真ん中には荘厳なバロック教会があり、時には信じられない光景に遭遇することも!

治安にご注意!屋台グルメのメッカになったヴッチリア市場

港に近く、パレルモの歴史においてもとーてーも重要なブッチリアエリアは、かつては金融市場だった歴史もあるけど、今や昔。もはや当時の面影を伝えるものも僅かで、どちらかというと地元でも、「ごっつい下町の治外法権エリア」として、その名を馳せていますw。

周囲に屋台グルメが並んで、ちょっとしたフードコートの趣

かつては、生鮮食品を並べる店舗が軒を連ねていましたが、それも時代と共に変わり、現在は、パレルモ名物のストリートフードのメッカとして賑わっています。

「パーネ・カ・メウサ」(ホルモンバーガー)「スティギオーラ」などの炭火焼き屋台が並ぶ中央広場、路地にはトラットリアや怪しいエノテカなどもあり、お買い物というより食べに行くところ。

週末は、とんでもない騒ぎと炭火焼きの煙に巻き込まれます。

▼夏の夜は毎週末祭り感

特に、朝までカオスが続く夏の夜は、要注意。女子だけの場合は、繰り出そう!なんて考えない方が良いです。危ない!

昼間は、荷物には気をつけて!←ヴッチリア市場に限らず、他の市場・人混みではマストですが、より気をつけた方が良いです。

市場の今…急増するストリートフードと変わる市場の風景

パレルモで、市場といえばストリートフード。

前述したように、ブッチリアがわかりやすくストリートフードのメッカっぽくなってますが、各市場にも、歴史ある名店があります

▼詳しくはこちら

最近は、ちょっと趣が変わってきました!

コロナ後、カーポ市場やバッラロー市場にも、ストリートフードを扱う店が雨後の筍のごとく出現し、市場を彩っていた家族経営の八百屋や、代々続いたチーズ屋。活きの良い魚を売ってた魚屋が駆逐されw、急にポップなお土産&ストリートフード店に変貌してしまう現象が起きています。

昔は、家族経営のチーズ屋さんだったのにね・・・

地元パレルモでも、「パレルモのアイデンティティでもある市場が、壊れる…」「どこもヴッチリア化してしまう!」と問題視もされていますが、オーバーツーリズムの昨今。

「トマト売るより、儲かるし」と変わってしまうのもわからなくもないです。観光客は楽しそうだし…。

長い歴史の中で、さまざまな国に支配されてきた街だけに、長いものに巻かれるのが上手!時代に合わせて軽やかに変貌していく姿も、ある意味、パレルモらしさ。なのかもしれないなーと思いながら眺めると、それはそれで一興ですw。

で、変貌と共に、問題視されているのが、急増するストリートフード店は、どこもかしもこ美味しいわけではない!こと。

観光客でも入りやすい雰囲気を醸し出してるから、うっかり食べて「え?こんなもの?」となってしまうのは、残念無念。

バッラロー市場の真ん中にあった老舗魚屋さんも魚介系ストリートフードの店に!ここは美味しいです。特にイワシの酢漬け
カーポ市場のバッカラフリット。2度揚げしてカリッカリにしてくれます。我が家の天ぷらうどんにはこれを活用してますw

できる限り、地元の人が「美味しい」という店で、ご賞味くださいねー。

旬のシチリア食材!市場で出会える四季の恵みと買い物風景

「ストリートフード店ばっかやないかーい」と突っ込まれそうな昨今の巨大市場事情ですが、それでも、季節ごとに種類を変えて並ぶシチリア食材の迫力は、今も(かろうじて)健在です。

なんかいちいちデカイんですよ。万田酵素でも使ってる?レベルのシチリアの肥沃な大地と太陽を感じる野菜たち

歩きながら、日本にあるものもないもの、シチリアでしか見られないものをチェックすると、より面白いでしょう!

ここからは、季節の食材と市場のおっちゃんとのやりとり、お家で作る市場食材料理など、日々のお買い物風景と”市場のある暮らし”をご紹介します!

【夏】激安巨大マグロと、パレルモならではの夏野菜『テネルーミ』

初夏の見どころは、なんといっても、マグロ!

シチリアの海にはマグロが回遊し、5〜6月には、パレルモ近郊にもやってくる♡ので、初夏には、市場には巨大マグロがゴロゴロ。※欧州規制により許可のある魚屋さんのみが扱えます。

毎年の愉悦な光景!

シチリアもマグロ文化が長く、新石器時代の遺跡にマグロの落書きがあるくらいなので、当然、気が合う。いや、トロを食べる文化があります!ローマで暮らしていた時は、市場で捨ていて驚いた!もちろん、いただきましたよ

しかも、赤みもトロも同じ値段。その上、なーんとマグロの白子まで並んじゃったりします。シチリア人、好きw!

牛肉のようなトロブロックは、1.2kgで16ユーロ!赤みでも同じ値段
巨大マグロの巨大白子。フリットにしますよ!

こちらのトロブロックは、美しく臭みもない素敵なブツでしたが、生で食べるのは怖いビビりなので、一旦冷凍してヅケ焼きにします。イタリア人にも大人気。

お醤油とお酒に軽く浸けて、大トロのヅケ焼き♪腰が抜けそうなほど美味い!

※イタリアでは、生食用の場合、冷凍殺菌処理(ー20℃で24時間以上)の法律があります。なので、「生食用」で売られていないものは、生はやめておくのが無難。

ちなみに、卵巣もカラスミ『ボッタルガ・ディ・トンノ』に。厳選スーパーなどで売られているので、お土産にも良いですね♪

マグロのボッタルガやトロ缶やトロの瓶詰めはおすすめ土産

そして、見るだけでウキウキする夏野菜・果物たち。

シチリアの夏の代表食材、ズッキーネ・ルンゲと、奥の葉っぱがテネルーミ

▼テネルーミのパスタは、パレルモの夏の定番

シチリアのズッキーニ。緑の普通のやつはジェノベーゼと呼ばれます
アーモンド!果肉ままで売られてますよー
サクランボも山積み!甘くて美味しい!
平べったい甘〜い桃”タバッキエラ”(蟠桃)
スイカや”メローネ・ジャッラ”もゴロゴロ

そして、ババルーチと呼ばれる「カタツムリ」なんかも登場します。夏のピーク「サンタルチア祭」でも食べるパレルモの旬食材ですよ。

▼旬の果物は、大量に買ってグラニータに!

【秋冬】新オリーブ、インドイチジク、爆量ブロッコリー

不思議なトゲトゲの実「フィーキ・ディンディア(インドイチジク)」が市場に並び始めたら、それは夏の終わり。

カラフルなサボテンの実「フィーキ・ディンディア」
トゲがややこしいから”剥き身”が便利

9月後半から11月にかけて収穫される新オリーブも、「塩水漬け」の初ものが並びだします。

お店のおっちゃんの奥さんが漬けてるというオリーブの塩水漬け。激旨いのよー

ブロッコリーやカリフラワーが山積みになった風景は、いかにもシチリアの冬を感じさせます。

シチリアの「ブロッコリー」は、カリフラワーのこと
よく知ってる「ブロッコリー」は「スパラチェッリ」と呼ばれます

▼パレルモでのややこしいブロッコリーの呼び方や、歴史、レシピなど

山積みの食材は、パッキングされていないので、自分で「重さや個数」を指定して買いますが、慣れないと難しい。

周りの人を参考に…と思っても、シチリア人は平気で「ブロッコリーを3kg」とか買うから、あまり参考になりませんw。ちなみに、3人家族で3kgだそう。どんだけ食べるねん!

我が家の場合は、大人2人なので「じゃあ、1kgでいいかな」と注文すれば、周囲の人々に「1kg?!茹でたら、ほんのちょっとだよ!少ない!」などと言われて、ぎゅうぎゅうに詰めにされたりするので、指定する意味もないんですがw。

持ち帰るのも大変だった…スパラチェッリ(結局、3kg)
チェードロ(シトロン)「箱ごと持ってく?」そんなには、いらんw

オレンジ、みかん(クレメンティーノやマンダリン)、シトロンも山になるのが、冬。柑橘類って冬なんですよね。

立派なネギ!パレルモ料理でも使うんですよー
大根も市民権を得ました。これは小さいけどぶっといのもあります

市場では、ネギや大根、白菜、オクラ、和食に使える野菜も見つかって大助かりです!

【春】カルチョーフィと旬の魚介類

カルチョーフィ(アーティチョーク)もシチリア名産。特に、パレルモ近郊のメンフィ産の「スピノージ・ディ・メンフィ」は、濃厚な旨味でとても美味しい。

トゲトゲが痛いけど、頑張って処理すれば幸せが待っている…

▼スピノージの説明はこちらに書きましたー

「チーメ・ディ・ラーパ」や「野生のアスパラガス」が出てきたら、もう春。それはだいたい2月ごろです。

「チーメ・ディ・ラーパ」似たような葉野菜が続々出てくる春
「野生のアスパラガス」や「ルッポロ(ポップ)」も!奥には早くも「そら豆」

▼イタリアの春野菜はみんな似てる

魚介でも季節を感じますよ!日本みたいですねー。

ああ、冬だなーを感じるのは「カポーネ」(写真右下)

イワシやサバは年間通して見つかりますが、冬は脂が乗って美味しいのは同じ(青魚好き)。

キラキラのイワシは、尻尾を持つとピンと立つほどプリプリ!
シチリア近海で獲れるサバはやや小ぶり

イワシは手開きにした状態で売っていたりもします。パレルモ家庭料理で、とってもよく使うんですよ。

パスタはもちろん、インボルティーニ(巻き物)、ポルペッタ、リングアータやベッカフィーコなどなどなど。パレルモで食べるべき料理は、また追って!

人間は食べ物でできている!市場は、シチリアを知る最適スポット

年中無休で開いている市場。漁がお休みの時以外は、朝からお昼過ぎくらいまで毎日、賑わっています。

地元客は、意外にもおじさん率が高いんですよ。なんでしょうねw?特に、魚屋さんの前は、「目利きは俺に任せろ」みたいなおじさんが鈴なりになっています。

また昨今は、団体ツアー客が隊列を組んで行進しているのも、よく見る風景。先頭を歩くガイドさんの説明をイヤホンで聞きながら、立ち止まって写真撮ったり、あるいはストリートフードを食べたり。

観光客が作る壁の隙間から品定めをするときには、本当に…観光スポットになったんだなーと実感します。

そういえば、コロナ禍でも、ロックダウンが明けるたびに、市場は賑わっていました。まずは市場へ直行する人々の様子を見るのは、なんだかとても心強かったですw。「みんな元気に生きてる!」が手に取るようにわかる場所もそうないでしょう。

コロナ禍中の市場の様子(2021年冬)

人間は、食べ物でできている。美味しくて新鮮な旬の大地と海の恵みを、存分に楽しむ人々が集う市場には、シチリアを知る鍵があります。

パレルモを訪れる際には、ぜひお立ち寄りください♪

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