イタリアの国民投票|憲法が守られた!若者たちが突きつけたNO

どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

日本でも報道されていますが、この日曜日と月曜日にイタリアで司法改革に関する国民投票がありまして、結果「No」が確定した昨夜から、イタリアが祭り状態ですよ〜。

司法のあり方を問うメローニ首相の改革案

今回の国民投票は、メローニ政権が推進していた改革案(メローニ・ノルディオ改革)が議題で、キャリアの分離(裁判官と検察官を完全に分け、互いの行き来を不可能にする)と、司法評議会(CSM)の二分と抽選制(人事組織を分離し、メンバーの一部を抽選にして政治的派閥の影響を排除)が、問われるものでした。

簡単に言うと、「裁判官と検察官が派閥にならないように完全に切り離して、人事も一部クジ引きにしよう」って話で、一見、不正を防ぐクリーンな改革に見える?ので、司法が政府のコントロール下に置かれて、独立性が損なわれる可能性に気づかないと、うっかり「いいね(Si)」しちゃいそうな国民投票だったんですよね。

イタリアも、選挙や国民投票は、お近くの学校が投票所になります(犬もOKデスw)

メローニ首相は、「公平な裁判のため」「裁判時間の短縮」などメリットを掲げていましたけど、ちゃんと考えて投票した人が多かった。と言う結果になりました。

司法が政府の言いなり…これはダメ、絶対!とイタリアも歴史経験から学んでいますから。そう、ファシズムー。

ファシズム体制によって司法の独立が奪われた反省から、戦後の1948年に誕生したイタリア憲法の中心にあるのが、”権力の分散(チェック&バランス)”

今回の司法制度改革は、この大事な柱を一本抜いてしまうことになる事実上の『改憲』を問う国民投票でもあったわけですよ。

結果はNO!

メローニ首相の政党FDIを中心とした与党改憲派「Siに投票しよう!」と護憲派の野党が掲げる「Noに投票しよう!」のキャンペーンが激しく行われていましたが、

最終的には、「No(反対)」53.7%

投票日は、日曜早朝から月曜のお昼過ぎまで…土日じゃないのが、面白い

投票率も、なんと58.9%。 テーマが難しいから、低投票率なのでは?と予想もされてたけど、総選挙並み(63.9%)の高投票率で、否決!となりました。

結果が出た後は、各街の中心部で花火が上がったり、広場で「Bella Ciao(レジスタンスの有名な歌)」の大合唱、スプマンテで乾杯!なんて感じで、イタリア中がお祭り騒ぎでしたw。

SNSでは、「VIVA 憲法!」が出回ってました。

若者と都市部のNO率が高い!

結果のデータ分析を見ると…、

”誰もが十分な情報に基づいて結論を導き、政治的な分析に根拠を与えるためには、内務省公表のデータが非常に有用なので、まとめます。政治において重要となるいくつかの要素を非常に詳細に示しています”とXに投稿されてたのが、とっても印象的でしたよー。

イタリア20州のうち、ヴェネト、ロンバルディア、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア以外の州は、全部「No」なのには、驚きましたがw、さらに驚いたのは、各市別の「No」率。

ナポリ(75.5%)やパレルモ(68.9%)がトップ2!司法の大切さを身に沁みてわかってる都市って感じですよねw。

次いで、ボローニャやフィレンツェなど。主要都市はほぼ全部「No」です。

年齢別だと、若者層18歳から34歳で、61%が圧倒的で、今回の勝利を牽引したとも言われています。

今回は特に、「デビュタント(初投票者)」や学生たちが投票所に列を作ったそうですが、SNSで、「この改革が将来、自分たちの自由を縛る可能性があるか」を、法学部の学生や専門家が論理的で分かりやすく解説する動画がバズったり、#VotaNO(Noに投票しよう), #VivaCostituzione(ビバ憲法)などのハッシュタグもブームに。

それでも、感情論ではなく(「ノー活」とかじゃなくw)、「たとえ今のシステムに課題があっても、権力バランスを崩すリスクは冒さない」と真面目で冷静な判断を下した若者が多かったと、各紙が報じていました。

Aspetta qui(ここで止まれ)で待たされて不満げな俺

あるインタビューで、「憲法は私たちのものなのに、政府が変えたいなんて傲慢すぎて無理」と答える若者に、おばちゃんは、ちょっと目頭が熱くなりましたよ…。

昨夜の祭状態だったSNSでは、「若者が私たちのイタリアを救ってくれた」とか「イタリアがどんどん良くなる」、「VIVA憲法!」「無駄な国民投票だったけど、(普段は隠しがちな)イタリア人の力強さが再確認された」などなど、ポジティブーな投稿をガシガシ見ましたよ。

いいですね…国の未来を明るく感じられるなんて!

憲法は最後の砦 私たちを守るもの

イタリアにおいても、憲法は、権力の暴走を防ぐ「生きた装置」。

元憲法裁判所の裁判官で、最高司法評議会CSMの議長を兼務するマッタレッラ大統領が、先日の”イタリア統一・国旗の日”に改めて「憲法は、権利を守る砦」と言っていました。

民主主義のルール(法の支配)から逸脱しないよう見張ってくれるおじいちゃん、いや、憲法の番人が見守るイタリア。憲法という共通の価値観への信頼を、国民が、特に若い世代が中心になって守り、これからも安定して憲法秩序が遵守されそう。そんな結果は、今の世界に稀有な安心感をもたらすなーと感じますよ。

メローニ政権にとっては、看板政策の否決は大きな政治的打撃。政争チャンスでもあるから、「メローニ辞めろ!」の横断幕を掲げて行進もやってるし、野党は大騒ぎですけども。

そうそう、トランプの存在も影響していたと言われていますよ。移民局の横暴とか司法無視とか、ここで止めないとあーなる的な…メローニ首相は仲良しですからね。。。

あーそういえば、3.11の直後の原発国民投票(NO)、イラン攻撃の後の司法改革国民投票(NO)…なんか、イタリアの国民投票、タイミングが絶妙…。

ではでは、どうぞ良い水曜日を!
Buon martedi!

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