ピサのパレスチナ停戦デモに警察が介入、学生が血まみれに…と大統領のコメント

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どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

昨日、我が家で衝撃の発見がありました(ボン先輩のスレッズに書いたけど、また明日お知らせします。あ、ものすごーく大したことではないですw)

一方、イタリアでは、先週末、ちょっと衝撃的なことがありましてね。←これはまあまあな衝撃。。。

ピサとフィレンツェ起きた学生のデモ隊と警察の衝突

ピサで行われた学生主体のパレスチナの停戦を求めるデモ。

介入した警察隊が警棒を激しくふるい、怪我をしたり、手錠をかけられたり(!)する学生が出たんですよ…。

※音が大きいのでご注意くださいませ。

怪我をした子は、全部で13人。ほとんどが未成年だったそうです。

「子供相手に何をしてるんだ」と言うことで、この週末、メディア、SNS界隈が大紛糾。

血まみれになった子(15、16歳)を見るのは、ホント…ショックでした。

デモ隊と警察の衝突ってよくあるけど、大人や暴れるのは専門職の人たちだったりするので、話題にはなるけど、そう大きくは報じられない感じではあります。

急遽公式発表された大統領のコメント

この事態を受けて、同日の夜にピサの広場に警察の所業に抗議する人たち集結し、民主主義を訴え(それもすごいですよね)、翌日には、マッタレッラ大統領も、公式に意見を表明しました。

これがかなり厳し目。ざっと意訳ですが、こちらです。

イタリア共和国マッタレッラ大統領は、内務大臣にあてて公式メッセージを発した。

『警察の権威は、警棒によって測られるものではなく、安全と公的に人々が意見を表明する自由を守る能力によって測られる。学生たちに警棒を振るうことは、これらの失敗を表すものだ。』

また、ピサ教区のジョバンニ・パオロ・ベノット大司教も、懸念と遺憾の意を署名入りで公式発表した。

野党は共党で、マッテオ・ピアンテドーシ内務大臣に議会での報告を求めた。Cgil(イタリア労働総同盟)も「今回の事象は重大な問題だ。デモはすべての人に保証されなければならず、そうでなければ民主主義への疑問が生じる」とし、内務大臣に緊急の会合を要請。3月12日に組合指導者たちとの会合が予定されている。

一方、Legaは「左翼の妄想」について話し合っていると話すLega*は、「検察の調査結果を待つ」としている。*サルヴィーニ党首が率いる極右政党。

クイリナーレ宮殿発で出された公式コメントは、イタリア中を駆け巡り、混沌とした状況だったのが、パーっと方向性を定めたようで、これも驚きました。

大統領はイタリアの良識の最後の砦

大統領の存在と威力と尊敬は、想像以上にあるんだなーと実感したと言うか、大統領ってイタリアの良識を、ギリギリ保つ最後の砦なんだと思いましたよ(実際そうw)。

一方、憲法改正で大統領権限の縮小を狙う(?)メローニ首相は、今のところ沈黙中。各政党がここぞとばかりに主張合戦やってますが。

メローニ政権になってから、警察官の強硬な態度がちょこちょこと出てきて(移民に対する暴力や他のデモへの圧力など)、エスカレートしそうで怖かったんで…良識ある素敵なおじいちゃん(大統領)がビシッと言ってくれてよかったなーwと思ったりしてますが、さて、今後はどうなるのやら。

政権が左から右、右から左に変わると、結構、肌感で「世の中が変わる」のを感じたりしますが(日本だとなかなかないですよね)、警察官の態度が一変します。ベルルスコーニからモンティに変わった時は、移民局の手続きが急にスムーズになった記憶があるので、ドラギ元首相からメローニ首相に変わるとなった時は、就任前に!と慌てて、滞在許可証のデジタル化申請に行きましたよ(切実)w。

昨日は、ミラノでパレスチナ停戦デモの一部が暴徒化して、カレフールに石ぶつけたり、ブリュッセルの農業デモも、激しいことになってるし。←欧州議会選挙が近いから…。

抑圧と激化の負のスパイラル。今までみたいに平和的なデモじゃ事足りなくなってる感じが嫌です、なんか。。。

ではでは、どうぞ平穏な良い火曜日を!
Buon martedi!

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