イタリアに無数にある教会。しばしばコンサートを開催し、信者以外も楽しませてくれます。
昨夜、パレルモ旧市街の重要な教会のひとつ、「サン・ドメニコ教会」でパイプオルガンのコンサートが開催されました。
こちらの教会には、バロック様式とロマンティック様式のオルガンがあり、2、3年前に修復完了してからしばしば演奏会が開催されています。今回は、アラゴン政府とパレルモのセルバンテス協会が開催したもの。(なぜだか)ピンキー(夫)がご招待をいただいたので、雨降る夜でしたが行ってきましたよ。
コンサートのタイトルは、アラゴンとシチリア
タイトルを聞くだけで、なんだかヘビーそうですが、13世紀以降、アラゴンとシチリアは文化・歴史を共有する二つの国。パレルモLOVEな文化的パレルモ人たちには、とても”そそる”テーマです。
バレンシア音楽大学のオルガン奏者、カルロス・パターソン教授を招き、両国で活躍した著名な音楽家、セバスティアン・アグイレラ(1561-1627)やジョバンニ・バッティスタ・ファゾーロ(1598-1664)、パレルモ生まれのアレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)などが作曲した華やかなバロック音楽を聞きましょうか〜というのがコンセプトです。
オペラがお好きだったりするとご存知かもなお名前でしょうか。
下手くそな動画で撮ってみたので、まあ、ひとつ聞いてみてくださいな(と言っても数10秒ですがw)。
ど迫力〜。
度肝を抜かれます。
いや〜パイプオルガンの効果たるや!教会の石の天井や壁や床に反響する重層的な音色には、「ああ、まるで天から降り注ぐ音に包まれるようだ」と恍惚とします。
13世紀頃に教会の定番楽器となったそうですが、マーケティングを感じなくもありません。例えば当時の教会で、ろうそくの仄かな灯の下、はたまたステンドグラスから差し込む柔らかい光の中でこんな音色を聞いたら…そりゃもう救われること請け合い…(そして入信)。
…あ、いやいや、素晴らしい!ブラボー!何層にも重なる見事な音色に包まれて、脳内はα派祭りでした!
教会前の広場もなんだかいつもよりキラキラして見えるような…w?
イタリア各地に無数にある教会でも、しばしばコンサートなどが開かれますよ。もし機会があったら、ぜひご体験ください。
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