ワンコ、草むら要注意!初全身麻酔でボンの耳から出たものは…?!

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旧ブログからのお引越し記事です。

エトナ山の名ワイナリー、フランク・コーネリッセンさんにお邪魔したときのこと。

有機な畑で絶好調にはしゃぎまくり、草むらから出てきたボン先輩…の様子がおかしい!ブンブン頭を振り、溶岩の砂地に頭をこすり付け…。な、なんだろう、漆?頭ぶつけた?何々?耳に虫?

夜になっても頭ブンブンがおさまらないので、主治医の緊急電話にコールしてみると、

「うん、フォラサッコだね」

フォラサッコ…?



原因は稲穂、ワンコの草むら散歩は要注意です!

フォラサッコは、稲穂っぽい雑草の先っぽにあるフワフワチクチクしたアレのことを指します。枯れてくるとペリッとセーターとかにくっつくアレ。日本語だと芒?でしょうか。

それが耳に入っているというわけです。ぎょえーカワイそう!!!! グイッと耳の中を見ても、それらしきものは見えない。ってことは、相当奥に入っちゃってるってこと?

なんとかひと晩我慢してもらいパレルモに戻った翌朝、速攻で病院に行きました。ブンブン…ブンブン…脳がシェイクされちゃいそう…。

先生が耳の中を専用器具で覗き込むと、

「あーあるね、フォラサッキ!」

あーやっぱり!

ん?キ?

語尾がコじゃなくてキ?

ってことは、え!複数?!
(こんなときイタリア語って便利)

どうやら2つ入ってるらしいのです!くぅ〜><!一つならず、二つとは!そりゃムズムズも倍増ですなっ!



耳の中のフォラサッキをピンセットで…抜けるか?

マズルカバーをつけ、さらに病院製のマズルカバーもつけ、ピンキーが体を押さえて私が目を隠しながら頭を押さえ、いざ、ピンセットで取ろうとすると、

ゴンッ!

暴れるボンに、すっごい勢いで顎を頭突きされました。痛いったらない!その勢いで、病院製のプラスチック・マズルカバーは、割れました。すごい頑丈な犬〜w。(←笑ってる場合ではない)

「…無理ね。鎮静剤使いましょう…。」

先生がチクリと注射をすると、「嘔吐するかもしれないから、マズルカバー外してあげて」と言い残し、去って行きました。効くまで10分くらい待つらしい。

効き始めたのかフラフラしてきたボン。そして、予言通り…吐く。大事をとって昨夜と今朝のゴハンを抜いてるから、それは胃液…。ああ、もう(涙)!

頑張って(涙)!と声をかけていると、足元がグッタリ。そんなところで先生が再登場したので、再び体勢を整えました。

「さあ、再開しましょう。」

先生がピンセットを入れようと構えると、

ゴンッ!

え?再び顎強打

ぜんぜん効いてないじゃん…。いや…実際はフラフラなのに、ボンのすごい拒否パワー!なんという生命力のある犬なんでしょう!

そして、飼い主が感動の嵐の中、
先生が冷静に言い放ちました。

「……麻酔ね。」

う〜麻酔!しかも全身麻酔!飼い主も経験のない初体験のオンパレードで、こっちがクラクラです。ねえ、それ必ず覚めるの?!寝たままにならない?!恐怖でアワアワしましたが、でも仕方ない。



初体験の全身麻酔で取れた強敵フォラサッキ

ボンの足に点滴を打ち、心臓音を聞きながらちょっとずつ麻酔を注入すると、時折ビクッと体を痙攣させながら、じょじょに静まって行きました…(怖)。

「目覚めますよね?」と何度も涙目で聞くと、先生は「当たり前でしょうっ!」と何度も笑って答えてくれました(最後の方はイライラしながら「そんなに危険なことなら、笑って答えるわけないでしょう!」と怒られたw)

再び体制を整えるも、さすがにピクリとも動かず耳の中を探索させてくれたボンの耳から…出てきました!フォラサッコ(1個目)!

【閲覧注意】




は??ぜんぜんフワフワじゃないじゃない…。

耳に入ると体液を吸って固くなり、針のようになって体内に侵入していくんだとかっ!ヒーーーーー!そして、鼓膜を破り、最後は脳まで…到達。ヒィィィィィ!!!

早めに処置ができたからよかったけど、放置してたら…ゾッとします。フォラサッコ、どういうつもり?!世界侵略?!野良子はこの時期、コレを耳に入れちゃって、そのまま死んでしまうこともあるんだろうな。ボンもこんなものを耳に入れて…さぞかし不快極まりなかったことでしょう。よかった、取ってもらって(涙涙)。

そうして、もう1つのフォラサッコ(ミニ)も取ってもらい、一応反対側の耳もチェックしてもらったら…別のフォラサッコ(ミニ)が入ってました!がーん。どんだけ入れてんだっもー!!!

全部の処置が終わり、ホッとしたところで「大きさがわかる比較画像撮っておけば?」と先生にアドバイスされたので、パチリとしたのがこちら。

デカい…デカイよ、フォラサッコ…。
本当、世界侵略も夢じゃないよ。

ツラそうだけど、寝てるだけだから…ね。先生も協力的ですな、しかし。

麻酔が覚めてきたボンが見た夢は…(涙)

処置後は麻酔が覚めるまで、約20分くらい診察室にいました。麻酔が覚めてくると、走る走る!(ただし、エアー)横になったまま、めっちゃ走ってました。

1階にある診察室の窓は、外から丸見えで、ちょうど通りかかった近所のおっちゃんが、ボンのエアー走りを見て、ひと言。

「悪夢から逃げようとしてるんだね」

麻酔が効いて身体の自由が効かない不安=悪夢。そこから走って逃げたい。と…。おっちゃん、うまいこと言わんでええがな…余計辛いよ…。

ボン、逃げて逃げて!と全身をマッサージしてるうち、プルプル立ち上がろうとし始めました。いわゆる、生まれたての小鹿風。

「うん、大丈夫。」

先生にOKをもらい車で帰宅し、生まれたての小鹿を抱きかかえて家に近づくと、ご近所さん(八百屋さんやヒマなおっちゃんたち)が寄ってたかって、やいのやいの。「なんだなんだ、ボーズ!今日はどうした!赤ちゃん返りか!」みたいな感じw。三丁目の夕日みたいでとても和みました。

あーーーーーよかった!

耳の不快感が解消され、いつにも増してハイテンションのボン。

処方された耳薬(液体)を毎晩入れてますが、それもそろそろ終わり。何事もなくて本当によかったです。

ワンコは草むら、要注意ですね><!

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