どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
昨日、ジェノバで普通列車内の車掌さんが乗客に刺され…(驚)今日は安全な仕事環境を求めるデモで、トレニイタリア等がストで運休…なんてことになってますが、パレルモの日常は平穏です(遠いですしねぇ)。
と、全然関係ないスタートですが、今日は日本で美味しかったお店その1です!
麹町で、ジブリの森に入ったかと思った
帰国間もないある夜、待ち合わせに向かった先は麹町。
普段は予約が取れないらしい噂の店の予約が取れたと、友達から送られてきた食べログから、Googleに飛んで、指示通りに歩いて行くと、細い路地裏の古いマンションに着きました。
突き当たりは階段になった袋小路のような薄暗い路地。
マンションのエントランスの階段を、小さな老婆が掃いてる以外、なんだかシーンとした辺りにはお店のようなものがありません。
住所を再確認すると、あっている…。キョロキョロしていると、老婆が話しかけてきました。
「お嬢さん、何をお探し?」
このお店を探してて…。
(お嬢さんwで笑ってる場合ではなかった)
「ここの住民だけど、そんな店はないよ」
ええ?間違えたかな、と一旦離れて袋小路の先の階段を登ってみたりしたけど見つからず、先に着いてるとLINEがあった友達に、連絡しても繋がらず。
Googleを使えば…また老婆の元に戻ってしまう。
そんな様子をジッと見ていた老婆に、変ですね^^;と言うと、、、
「そう言う時はね、家に帰るのよ。」
と言われましたw。いやぁ、待ち合わせなんですよ。
「だって、ないんでしょ?明日にしなさい。」
明後日の方向のアドバイス、しかも力強く説得を試みる(?)老婆がなんだか怖くなり、そうですねー!帰ります。と、人の気配を探して小走りに袋小路を出て、マンションの裏手の通りまで行くと、
……あった。
ホッとして、入り口を開けると、
扉の中に続く敷石を、おずおず歩いて襖を開けると、カウンターにトトロ。いや、店主と2人のおじさん。
呆然としてたら「閉めてください」と言われ、開けた襖を閉めると、隣に襖が現れました。
襖の先の、障子や襖、木製の欄干、柱時計に箪笥を残した昭和感漂う和室の奥に、ああ、やっと!
笑顔で手を振る友達の顔を見つけた時は、不思議な森の出口を見つけたようにホッとしてしまいました。
もう一人の友達も同じような謎の迷い方をして、興奮気味に遅れて到着。
古いマンションをお手製で改造した店内で
と、前置きが長くなりましたがー、不思議の森から出た後(出てもないし、そもそも入ってもない)は、店主の須田さんがお手製で改装した不思議なムードが漂う空間で、めくるめく和食の世界へ入りました!
旬の素材を、美しく美味しく。
夏の名残と秋の走りを両方いただける、良い季節でございましたねぇ。
丁寧で上質なのに、家庭的。店主の須田さんが、気に入った素材を出身地の福島と全国から取り寄せて、こだわって作るお料理を、「誰かの家」みたいな昭和な和室でのんびりじっくり…たまりませんw。
ワンオペで、お忙しそうでしたが、食材と料理、そして人生経験について、熱く語ってくれたのが印象的(根掘り葉掘り聞いたとも言うけど)。若い頃に苦労したらしく、料理人を目指す若い子を応援したいそうで、ぜひ店に働きに来てほしいと言ってました。踏み台にして欲しい、と。アニキ感高い。
令和の米騒動中でしたが、炊き立てのはらこメシ!
締めは、炊き立ての「はらこメシ」。
帰国の醍醐味は、スムーズな手続きと、キレイで美味しい和食と日本酒、そして粒だったゴハン。令和の米騒動で、白米食べられなかったらどうしよう。と思ってましたが、ちゃんと食べられてよかったです。
老婆のおかげで、パラレルワールドに入り込んじゃったような気がしましたが、普通に現実だった(当たり前)美味しいお店。次の帰国時にも、再訪したいもんです(今度は、迷わずに)。
四谷から麹町に移転して(謎のお婆さんがいたところ)、またさらに9月中旬に裏に移転したばかりだそうで、、、Googleの情報が古かったようです。今見たら、まだ直ってなかった。
…それにしても、あの老婆はなんだったんだろう?
「そう言う時は、家に帰る」は、今も耳に残る謎フレーズ。まあでも、不具合があったらまず家に帰るってのは、一理あるかもw?
どうぞ不具合のない良い水曜日を!
Buon mercoledi!
↓よかったら、出かけたがるけどすぐ家に帰りたがるボン先輩に応援クリックお願いします♪
コメント