どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
昨日、またトレ二イタリアの車掌さんが、車内で被害に遭遇したそうで…またか!と驚いてしまいました。
だって、つい先日、ジェノバ近郊で車掌さんが刃物で刺された事件があったばかりですよ?
車掌さんや運転手が、乗客に襲われる事件が多発
そんなに頻発するもの?と、ANSAの記事を見たら、2件どころの騒ぎじゃなかった…という、ね。。。
事件の概要をざっと訳しますと、
ボローニャ地域のポレッタとピアノロを結ぶTrenitaliaーTper線で、50歳の車掌が若い乗客に乗車券の確認を行ったところ、所持していなかったと思われる乗客(未成年)と口論となり、周囲の制止も効かず、興奮して車掌に暴行。
犯人の少年は、車掌に歯を2本折るほどの殴打を加えた後、停車駅で逃走するも、警察が介入。目撃者への聞き取り、監視カメラの映像から、逃走した暴行犯はすでに特定され、捜査が進められている。同路線では、この影響で遅延、キャンセルも発生。車掌は、ショック状態で緊急搬送された。
そして、記事はうんざりした調子で続きまして…、
ここ数日、車掌やバスの運転手への攻撃が相次いで起きている。ほんの数日前、パルマ中心地のバス停でTEP(パルマの市バス運行会社)の運転手が、理由もなく少年たちの集団に襲われた。この様子は撮影され、SNSで拡散されている。
またその前日、トレヴィーゾのバス車内で、チケットコントロールを行なっていた車掌を、乗車券の有無を確認されていた24歳の男性が殴って逮捕されたばかり。
1週間前には、トスカーナで、乗車券を持っていなかった男性に車掌が暴行され、運転士も暴言を吐かれた。確認していた車掌が暴行された。2日前には、パヴィアで、若い女性の車掌が、喫煙を注意した若い女性の車掌が平手打ちされ、突き飛ばされた。
ことさら深刻なのは、11月初旬に起きたジェノバ(ジェバローロ)で起きた事件。21歳の男性に車掌が脇腹を刺された事件。これは、イタリア全土の鉄道輸送スタッフの大規模なストを引き起こした。
ですって。
いやぁ、荒れてますなぁ。
あまり…観光客がどうこうって話ではないですけど、公共交通機関では巻き込まれないように、一応注意を払った方が良いかもですね。
罵詈雑言が溢れるSNSに、美しい言葉が流れてきた
これらの事件のうち、ジェノバの方の犯人は、オリジナルがエジプトの男性。ボローニャは、北アフリカご出身の方だそうで…(他の件の犯人は詳細を知りませぬ)。
移民問題は、イタリアのでも大きな問題の一つになっていますから、SNSでは「ほらみろ!」と意気揚々と罵詈雑言を書き込む人々がいて、、、あーほんと、嫌だなぁと思いましたね。←こんなギスギスした社会が。
一昨日、ヴァルディターラ教育相が「女性への犯罪のほとんどが不法移民」と発言し、大変な物議を醸してるところですが、そこに加えて、昨日はメローニ首相が「不法移民が影響を与えている」などとG20からメッセージを送ってさらに紛糾中。実際のデータでは、ほとんどが同国民なのに。首相自ら煽り体質で、ほんと嫌だわ。
不法移民のみならず、その他もろもろ、何かっていうと分断ばやりの昨今。それを煽る装置にもなり、容易に可視化するSNS。
誰かが誰かをバカにしたり、貶しあって(意見の交換をしているつもりなのかは知りませんが)…ますます禍々しさが増してるのぅ。と某SNSを眺めていたら、谷川俊太郎氏の訃報のニュースが流れてきました。
Oh!と読んでいると、国境なき医師団に寄せるや「あなたは、そこに」など、感謝と共に投稿されている方のポストも続々と(急に役立つアルゴリズム)。
「あなたはそこに」
あなたの名前を知り あなたの仕事を知り
やがてふろふき大根が好きなことを知り
二次方程式が解けないことを知り
私はあなたに恋し あなたはそれを笑い飛ばし
いっしょにカラオケを歌いにいき
そうして私たちは友達になったあなたは私に愚痴をこぼしてくれた
私の自慢話を聞いてくれた 日々は過ぎ
あなたは私の娘の誕生日にオルゴールを送ってくれ
私はあなたの夫のキープしたウィスキーを飲み
私の妻はいつもあなたにやきもちをやき
私たちは友達だったほんとうに出会った者に別れはこない
あなたはまだそこにいる
目をみはり私をみつめ 繰り返し私に語りかける
あなたとの思い出が私を生かす
早すぎたあなたの死すら私を生かす
初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今もあなたはそこにいた 退屈そうに
右手に煙草 左手に白ワインのグラス
部屋には三百人もの人がいたというのに
地球には五十億もの人がいるというのに
そこにあなたがいた ただひとり
その日その瞬間 私の目の前に
掃き溜めに鶴とは、このことか。
目くそ鼻くその中に、美しい言葉たち。
ゴワッとしてた心が、フワっと優しく包まれました。
良くも悪くも、いわゆるバズった投稿が一方的にオススメに流れてくるのはどうしたら止められるんだろう?と思いつつ、たまにオアシスのような投稿も流れてきてくれるので放置してます。
谷川俊太郎さんを読んで心を潤そうという計画
…改めて日本のグラン・ポエータのノブレスな感性に感銘を受け、せっかくなので一冊持っておこう!と、岩波書店さんもオススメしていた、こちらを早速ポチりましたよ。
▼ご本人選ってのが良いわよね。
※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
朝と夜、ひとつつず読もうと思っているところです。
そしてそして、バカボンパパとコラボした、こちらも素敵…。なんだけど、Kindle版がなくて、これは買えなかった!次回の帰国のお楽しみにします。
マザーグースの歌から、スイミー、スヌーピーシリーズ、そして鉄腕アトム。知らないうちに、誰もがお世話になってる谷川俊太郎さん…心よりご冥福をお祈り申し上げます。
どうぞ一服の詩で良い木曜日を!
Buon giovedi!
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