JAL「最終イタリア行き」…涙の搭乗編

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昨日の話をピンキー(夫)にしたら、

「素晴らしいね、JALって」

と言われました。「うーん…丁寧だけど、結局、何もわからなかったんだよ~」と言うと、

イタリアの電話オペレーターと比べてみなよ

はっ!その通り。イタリアでも「問合わせ」して「解決しない」ことはあるけど、それは…日常茶飯事。その上、態度も全然ちがーう。

ピンキーが某電話会社に問い合わせをしたとき、マニュアル通りの答え(解決にはつながらない)を繰り返し、繰り返し言われるから、つい「あんたは、ロボットか~」と言い放ってやったら、

怒鳴り返された。

ことがあります(大笑)。なんとも人間的…とも言えるけど、電話オペレーターに怒鳴り返されるピンキーって・爆。

さて、そんなわけで成田空港にかろうじて到着致しましたが、疑問は残ったままでした。はたして、吸入器「メプチン・エアー」は持ち込めるのか?

 旧Ameba Blogからの転載記事です。



ローマ行き最終便!チェックインカウンターにて

「咳発作用の、吸引器持ち込めますか?」

「小さいサイズのなら、大丈夫ですョ」

…おいっ!昨夜のあれは、なんだったんだー。共有できてないんだね…なんか意外だよ(涙)。

その上、「咳がすっごいんで、周りの人にもご迷惑かけちゃうし…できれば周囲が空いてる席にしたいんですけど…」と言ってみると、「今、ご予約いただいている席のお隣2席が空席になってますけど、できるだけ最後まで空けておけるように、努力致しますね!」とのこと。

対応早い!優しい!

以前、ローマの空港で同じようなオーダーをして、隣席ブロックをしてもらったことがあるんだけど、そういう融通はイタリアだから効くのか?と思っていましたが、できるもんなんですね(空いてるときに限る)。

しかし、今まで振り返ると、具合悪い時に飛行機に乗るってケースがしょっちゅうあるなぁ。。。っていうか、しょっちゅう具合悪いのかも。健康だと思ってるのは自分だけ…もっと健康に気をつけよう。

そうしてトコトコ、出発ゲートへ。



整列する職員さんとアナウンスに思わず涙

ローマ行き最終便だわねぇ。

ゲートに近づくと、すでにわんさか待っている人…と、なんと乗務員さんたちが一堂整列!!!

写真撮ってる人がいっぱいいました。まあ、並ばれたら…撮るよね。

そしてアナウンスが始まりました。

「長い間ご愛顧いただいておりましたローマ行きでございますが…本日をもちまして、しばらく運休させていただくことになりました。」

う、涙…。いろんな思いが伝わってくるアナウンスでした(社員さんたちもいろいろ複雑でしょうねぇ。熱い想いで働いてる人多そうだし)。

2001年に始まった私のイタリア生活。このローマ便から始まったんだよな~。ホント、お世話になりました…。

…と、つられてしんみりしましたが、よく考えたら、初期の頃はずっとアリタリア便だったわ・笑。イタリアファンだったから(過去形)。飛行機に乗った瞬間からイタリア~ンなアリタリアが好きだったのよね。

さあ、涙を拭いて最後のローマ行きに乗る!

最終便の思い出は、メッセージカードとメプチン・エアー

搭乗までの通路にずらりと地上職員の方々が並び、せっせと何かを配っていました。JALの模型でも配っているのかな?と思ったら、

メッセージカードでした!

しかも、手書き!!!

何枚書いたのかわからないけど、大変だったでしょうねぇ。でも(…全枚数、同じ文面なんだと思うけど…)こうせずにはいられない…いかにも自社愛に溢れる日本企業らしいな~と思いました。

しかし…こういうのを書くために残業した場合の残業代は出たのかしら。とか、もし自発的にサービス残業とか自宅に宿題とかでやってたのかしら。などと余計な想像も膨らみましたけど。そういうとこだよね。。。

ところで、捨てるに捨てられない想いが詰まった手編みのセーターのようなメッセージカード。

アナタなら、どうします?

私はきっと…家のどこかで紛れて自然になくなるのを待つ…んだろうな。こういうのポイッてできない。カラダの厚みはイタリア人ですけど、私も演歌に感動する心根がウェットな日本人のままなので。。。

イタリアから乗る日本行きでは、イタリアの荒波ですさんだ私の心にそのウソみたいな丁寧さが染みわたり、フィウミチーノで早くも懐かしき祖国・日本を感じさせてくれた。

日本から乗るイタリア便では、ローマに着くギリギリまで、黙っててもなんでもやってくれるから要求しなくても大丈夫!な、無口でワガママな日本人でいさせてくれた。

ああ…愛すべきJAL。
頑張って再生してくれ~!

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