陽性者数の数え間違い?!シチリア州が下方修正で”コロナフリー”に一歩近づく

どうも皆さま、ボンジョルノ♪

今日は28度とやっと…夏らしくなってきたけどシチリア的にはまだまだ暑さが足りない!本日、ちょいと野暮用でパレルモの大病院のひとつCIVICOの前を通りかかると、PCR検査をするパビリオン(発熱患者トリアージ)が見えました。

誰もいない…。やはりもう感染は終息方向なのねぇ。



シチリア州の現在陽性者数が805名→153名に

そう、もうほとんどいないみたいです、感染者。昨日、シチリアの現在の陽性患者数がホントは600人以上も少なかったことが発覚しました。

La Sicilia è quasi Covid-free, lo dicono i dati epidemiologici: solo 153 gli attuali positivi
L'allineamento dei dati relativi all’emergenza Coronavirus rivela numeri ancora più bassi rispetto alle statistiche ufficiali

もうあまり新規感染者が計上されないので、シチリア州からは月・水・金に公式発表がありますが、保健省の疫学観測部門と州の保健局と共同で調査した結果、計上の仕方を間違えてたそうで、

新規感染者数(入院+自宅待機)
6月17日 805名←実は153名!

ですって。そういえば、東京都でも計上ミスが何度かありましたね。上方修正だったけど…シチリアの場合は思いっきり下方修正ですよ…。

死亡者も死因がどうであれコロナ陽性ならどんどん計上してたし(コロナ死因は4.2%)、イタリアは全体的に盛る傾向にあるなぁとは薄々感じていますが、600人以上も回復してたって。さすがシチリア、大雑把すぎ。



州知事にモノ申す地元新聞の怒りの記事

ま、でも少なくて、あーよかったね!とは収まりません。こちら、パレルモの地元新聞Palermo Today(※)の本日の記事から、意訳でご紹介。

※コアな地元ネタは役立つし、ガンガン政権批判もするし、なんというか昭和っぽさというか気骨があってストレートで面白い新聞です。新聞は地方紙が面白いですよね〜。今回はめっちゃ愚痴ってます。

Coronavirus, dalle ordinanze per il consenso ai dati sbagliati: in Sicilia i conti non tornano
Dopo l'ultimo colpo di scena (i positivi sull'Isola non sono 805 ma 153), serpeggiano i dubbi sull'effettiva correttezza dei contagi totali e sulle modalità con...

シチリアは、幸運なことにロンバルディア州のような数字にはならなかったが、一体どのように終わるのか。昨夜、州から編集部に驚きのメールが届いた。そのタイトルは、「データの調整が完了しました。シチリアはコロナフリーまであと一歩」。これは冗談だろうか。

最新の公式発表では現在陽性者805人だったが、それが153人だと言う。652人はどこに行ったのか。「初期段階で2重にカウントされていた患者がいたこと、緊急時期に回復していた患者の削除漏れ」と説明する。

この一ヶ月、シチリア州の陽性患者の回復はカタツムリのように遅く、新規陽性者の増加が1日あたり1、2名にも関わらず、800人以上が陽性のままだった。多くの読者が疑問に感じていたように、編集部でも日々疫学状況を解説しながらも疑問だったが、当局から詳細を聞き出すことは困難を極めていた。カターニャのガリバルディ病院感染症対策本部長でシチリア州科学委員会のメンバーであるブルーノ教授のおかげで、その疑問への回答がやっと得られた。

そもそも自宅待機者の管理が曖昧だったことは周知の事実で、編集部にも、自宅で検査を待ち、結果的に陰性でも1ヶ月以上外出が許可されなかった人の話が数十件も届いていた。今回の現在陽性者数のミスは、コロナ禍におけるムスメーチ州知事と保険担当評議員ラッツァとその仲間たちの最新のものにすぎない。

当初から報道機関と当局との間には鉄のカーテンが敷かれていた。今日、ラッツァ評議員は自身のFBに羊の群れの写真に「”良いニュースは敵”編集部にお帰り(※今回の下方修正はメディアさんはお嫌いでしょうという揶揄)」と嘲笑的な投稿をした。

当局からの発表は知事と一部の評議員のみが行い、プレスは後回し。より情報を求めても悲劇に終わる。小誌では、パレルモ市に関する詳細な疫学データが発表されないことへの追求を何度も掲載しているが、得られるのはパレルモ県まで。イタリア第五の都市であるパレルモ市のコロナの影響は、未だ明らかになっていない。シチリアより多数の感染者が出ている他の州では定期的に発表され、例えばローマでは、市のみならず狭い地域ごとのデータも出している。パレルモ市の数字は、オルランド市長が数日前に発表した「この3ヶ月のパレルモ市の死者16人」のみだ。

この後に及んでは、この数字さえも疑わしい。州当局が慌てて「感染者の総数は合っている」と付け加えたとしても。いったいムスメーチ州知事は、フェーズ2からフェーズ3への移行をどの数値に基づいて決定したのだろうか?800人以上と153人では状況は大きく異なる。

これまでのムスメーチ州知事から出されたコロナに関するシチリア州の法令は、政治利用されていた可能性が高い。3月にコンテ首相がかの有名なロックダウン条例にサインをした時、州知事はシチリア州により厳しい制限を追加した(例えばスーパーマーケットの日曜休業や子供の外出制限など)。一方、4月末にフェーズ2が決定された時は、シチリア州への制限をより緩和すべく政府に訴えた。

シチリアの感染状況は、北イタリアのように甚大ではまったくなかったが、シチリア人たちは3月は恐怖に怯えていた。4月末にはすでに気持ちに余裕が出て、外出や仕事再開を希望していた。つまり、ムスメーチ州知事の対策決定は人々のムードに依存しているのだ。コロナ以前は最低だった支持率が、この緊急事態中に急上昇しているのがその証拠になるだろう。

がっつり政権批判。たしかにパレルモ市ももっと細かく感染状況を出して欲しい!

イタリアは引き続き(たとえ待たされたとしても)今も膨大な数の検査をして(検査拒否は聞いたことがないなぁ…)、感染状況の把握に務める方針です。本日19日も1日で57,541検査で、新規陽性者+251名(ロンバルディア州で+157名)。シチリア州は+3名。

…でも、どうせ出すなら慌てなくて良いからちゃんと正確な数字を!と思います。そう、感染症は科学なのだから”正確な数字”が欲しいですよね!でないと対策は何に対してなんだって話ですから、ほんと。

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