どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
今週末はパスクア(イースター)で月曜日まで3連休。日本のG.W.並みの休み感が漂っておりますよ。
▼昨日亡くなったキリストは、明日復活する予定
最後の晩餐をしたと言われた日(木曜日)から、お菓子作りをしてました!←キリスト教徒でもないですけど。
ナポリのイースター菓子、”パスティエラ・ナポレターナ”
全国的に食べるコロンバや卵チョコはもちろん、イタリア各地にパスクアの伝統菓子というものがあり、特に有名なのはナポリのパスティエラ・ナポレターナ。
▼シチリアは羊型の砂糖菓子(フルッタマルトラーナの羊版)や卵を乗せて焼くクッドゥーラというパンなど。
有名なお菓子なのでパスクア時期ではなくても売ってるし、食べるけど。伝統ではパスクアのお菓子で、この時期にはナポリから専用缶入りで世界に発送したりしています。
シチリアからもカッサータ・シチリアーナを世界発送したりしてますけど、やはり世界どこにいても故郷の味が懐かしい。それが人の性というものでしょうね。
毎年、パスクアに作るという友達(パレルモ在住30年のナポレターナ)がいるので、一度作ってみたいな〜と思っていたけど、その壮大なレシピに怖気付き…。
なかなか参加できずにいたんですけども、今年は勇気を出して(?)作ってみましたー!
壮大なパスティエラ作り…材料からすでに壮大
パスティエラ作りは、壮大なお買い物からスタートしました。リコッタチーズ、バター、ラード、オレンジの砂糖漬け、シトロンの砂糖漬け、シナモン…などなど、そして、
小麦粉2kg、砂糖2kg、卵40個w。
そして大事なのが、これ。
バニラエッセンスみたいな小瓶の濃厚香料ではなく、自然なオレンジ花水でなければならず、お菓子専門店へ…。しっかりナポリ製でした。
あと、麦。乾燥麦から作るとますます壮大になるということで、茹で麦。
中身は、牛乳とラードで茹でました。
お菓子作り♪とかいうと、なんとなく可愛いムードを想像するものですが、いちいち量が多くて、工房感満載w。
参加人数、延べ人数8名。皆んなのワクワク感も壮大で、南イタリアやシチリアの伝統食文化、特に伝統菓子への気合いと熱量を、改めて感じましたよ。
そりゃー受け継がれるだろうな…。
実際、すでに次世代へ受け継ぎつつありました(18歳の姪っ子ちゃんも参加)。
複雑なクリームを美味しそうな
パスティエラの中身は、“複雑”なクリーム。
牛乳とラードで茹でた麦、2回も濾して作る滑らかなリコッタクリームに、泡だてた卵を加えて、さらに、みじん切りにしたフルーツの砂糖漬け各種を加え…。
レモンの香りを加えた大量卵のカスタードクリームを混ぜ合わせました。
生地の方にも、レモンの皮を削って。
レモンの香りが漂うキッチンで、爆量の生地を交代で練って寝かせて、延ばして型に敷き、クリームを投入(朝から初めてランチ挟み…この時点ですでに夕方w)。
クリームの上に、飾りの生地を載せますが、伝統的には7本なのだそうです!へー。適当に置いてるのかと思ってましたw。
さー後は焼くだけ!
と思ったら、ちょっと奥さん!160度で1時間半…ですってよw。
じっくりじっくり焼き上げた後は、さーらーに2、3日休ませます!
ホント…壮大な伝統菓子”パスティエラ・ナポレターナ”。今も家庭で作ろうって人がいるのが、シンジラレナイ!いや、いるから一緒に作れたんだけど。
愛ですね、これは愛。郷土愛、家族愛…あと、誰かに美味しいものを食べさせたい人間愛。
伝統文化を受け継ぐのは、愛なんだな。
イタリア在住20年、完全に理解した気がします。あと壮大な食欲ねw。
愛に満ち溢れていましたが、疲労に負けて、私は途中で帰りましたw。
手作りのパスティエラ・ナポレターナの味、思わず声が出たw!
そして、先ほど…お休みした後のパスティエラちゃんを引き取りに行ってきました。
パスティエラ用の型ではなく、タルト型なので本物と比べるとだいぶ薄めだし、周囲がヒラヒラしてますが、これはこれでよしです(ナポリ人じゃないし)。
お味の方は…
ビックリするくらい美味しい!!!!
ひゃ〜!!!と声が出たわ…w。
こんな美味しいパスティエラ、食べたことない!(ってそんなに食べたことないですけどw)。いやーすごいな…手作り。来年もぜひ作りたいものです!←1人で作る気には到底なれない。無理。
ではでは、どうぞ良いイースターサンデーを!
Buona Pasqua!
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