今回は、海もコワい、バルコニーもコワい、近所の広場が唯一「オレの散歩道」なビビりボン。シチリア内陸部の小さな町へ初遠出を体験!
でも…ついでに初珍悲劇が待っていたのでした。
シチリアの内陸部は内陸部だけに”山の幸”がウマイ!
日曜日の朝。
近郊の町にランチをしに行くよーとお誘い電話がありました。長く家から離れたことがないボンが心配でしたが、皆の「大丈夫だよ!だって、犬だよ?」の声に励まされ(というか押し切られ)、我が家も参加することに。
パレルモから車で約30分。
海もあれば広大な田園もあるシチリア島。ちょっと車を走らせれば、食いしん坊ならがっつきたくなる(実際イタリア人はがっつく)”山の美味”に出会えます。
お決まりの「カポナータ」や「リコッタチーズ」から、山モリモリのアンティパスト。そして、山モリモリのパスタ@肉系。
普通の人間 日本人なら、もうここで終了でしょう。
しかし…シチリアではここからが、
本番!
仔牛肉のインボルティーニ、プリップリのサルシッチャ…。実際、とーてーも美味しくて、なんとなく…完食方向に進んでしまいがちw。
そして…セコンドピアット3品目。
ぶ・た・に・く♡。
しかも、ほ・ね・つ・き。
はーウマい!
「千と千尋の神隠し」の冒頭に登場する両親豚のようになっている頃、お店のオーナーさんが、ボンちゃんをかまっているのが横眼に見えました。
仔犬に骨をあげても大丈夫なの~?
「あ、ちょっと何してますの?」
「うん、ちょっと骨をあげようと思ってね」
いやいや、あげようと思わないで!
だって、骨ってまだ早いでしょう?それに、うちでは人間が食事中には食べさせないと決めてたので(そういうしつけをしておかないと、リストランに連れて行きにくくなるから)
「有難迷惑です!」
と言うと、また皆で一斉に、
「心配し過ぎ~(笑)!だって、犬だよ?」
が始りました。
ピンキー(夫)を見れば、周りの皆に同調して「大丈夫だよ~」(怒)。なに空気読んじゃってんの、イタリア人のくせにっ!
うーん…当の本人を見ると、
「うひょ♡?!何これ!」
興味津々で骨と周りについたお肉にかじりついていたのです。ああ…。
「…こんな仔犬でも、やっぱり骨は好きなんだね」と呟くと、
「あっはっは、だって、犬だよ?!」
ああ、そうですよ。犬ですよ。
だけど…。
あ、食べきった…。
「くはー!食った食った!」
…まあ本人が喜んでくれたなら、いいんだけどさ。
そしてこの後、大量ランチを消化すべく、シチリア流ながーいながーい散歩が始りました。
<続く>
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