どうも皆さま、ボンジョルノ♪
夜が美しく朝にバトンを渡すこんな風景を、ボン先輩と眺めて始まった1日。

鶏がうるさいせいかしら。
ハマる人はハマるけど、ハマらない人にはハマらない島
さて、島でのバカンスは、いろんなスタイルがあるもので、家族で数週間とか、カップルで週末だけとか、友達同士で数日とか。中には、ひとり旅で来てる方もいます。
別荘があると、空いた時間に来て現地で友達や家族と合流したり、家のメンテナンスしたり。で、あんまり“ひとり旅感”はないので、普通に…ってのも変ですが、ひとりで旅行してる人って意味でのひとり旅。
人里離れた(平時は約200人、夏季だけ2000人に膨れ上がるらしいから、夏は人里離れた感は薄まるけど)甚だ不便で、観光スポット的なところもなければ、ショッピングも食事も楽しめる店はほぼなく、徹底して自然を享受する以外、他にやることない。←ディスってませんよw!
みたいな島なので、ひとり旅と言っても、だいたいが島好きの常連客で、例えば、ご近所にも、毎年1人で過ごすTV業界のお姉さんがいますが、慣れた趣で、現世との隔絶感を楽しんでらっしゃる感じ。
さっき、「難しい島だから来る人を選ぶのよねぇ。”ふらりと来ちゃった♪”的な人は少ないのよ」などと島のおばちゃんが言ってましたが、「そうだろな〜」と、ピンキー(夫)が若い頃から通う島だから、つい、つられて通ってしまっている私も思う。
ハマる人はハマるけど、ハマらない人はハマらない。
そんな島ではありますが、海で珍しく観光客感の高いひとり旅の方に出会いました。
ひとり旅の女性のこだわり写真撮影が終わらないーw
散々泳いで、さー日陰でひと休み〜。暑い暑い、さー日陰に急げ!なタイミングで、
「写真撮ってくれる?」
と声をかけてきた女性がいました。この島で、こんな観光地っぽいことを聞かれることがないので、半ば戸惑いつつ「ほら!頼まれてるわよ」とピンキー(夫)に振ると(私とボンは日陰へw)、女性は嬉しそうに「じゃあ、こっちで!」と海の中に入って行きました。えー。
浅瀬で岩をバックに、岩を半分、海を半分。足元を映すな、タテ位置、ヨコ位置と指示を出し、にっこりポーズ。そして確認しては、再撮。足元は丸石がゴロゴロしてるのに、素足だから移動が遅いw。
炎天下で、満足するまで数分間…。ちょっと2人とも、熱中症で死にますよ?と声をかけようかと思ったあたりで、ようやく解放されて戻ってきました。真っ赤w。

そんな彼女は、ペルーから。スペイン語っぽいイタリア語で、シチリアが好き、島がすごく気に入った。などと話してくれました。
この石ビーチで素足だし、炎天下でパラソルも立てず、朗らかに話してるけど、丈夫なのかしら…。とちょっと気になり始めた頃、別の女性が現れました。
ローマからひとり旅アスリート女性が合流
汗だくの彼女は、友達なのかな?と思う親しさで、近くにパラソルを立てましたが、どうやら初対面。
「今日はペコリーニ・マーレから歩いてきた(嘘だろ、おい!な距離にあるビーチです)」とアスリート風の筋肉質ボディで軽やかに言い放ち、それはどこ?と聞くペルー人女性にレクチャーを始めました。

日陰から、2人の会話を聞くでもなく聞いていると、アスリートさんもひとり旅。ローマから来た人で、やはり常連客らしく、ペルー人女性に「シチリアで食べなければならないもの」を徹底的に教え込んでいました。カンノーリ、グラニータ、カポナータ、ウニ…。

しばらく続く会話の中で、「ペルー人女性は、シチリア出身者と同居している」と言うことが発覚。アスリートさんは、「そのシチリア人、何も教えなかったの?それほんとにシチリアの人?」などと、初対面とは思えないローマ人らしい唐突な親密さで、知らない同居人をこき下ろしたりしてましたが、すっかり意気投合した様子。

そうして、2人は一緒にランチへ。
誰がどう思おうと、炎天下で写真を撮らせるし、ペコリーニ・マーレから歩くし(無理だってw)、気が合えば仲良くするし。気が合わなければ、おしまい。なんだか人は自由に生きてるもんなんだな〜などと、しみじみしてしまいました。
バカンスという名の免罪符
まあ、イタリアにいると、人って自由なんだな。と思うことはしばしばありますが(もしくは身勝手と言う)、バカンス中はそれこそ自由。
アペリの約束してても疲れたら来ないし、来なくても誰も気にしないし、電話が鳴ったら”バカンス中に空気読まないヤツ”呼ばわりする割に、自分が電話して出ないと文句言うとか、まー自由。気遣いって、世界で日本にだけある現象なんだっけ?と思ってしまうくらい。
やや面倒に巻き込まれたりはするけど、誰の目も気にしないってのは、やっぱり良いなーとは思うわけです。1人だろうが、丸いお腹でビキニを着ようがw。
ではでは、どうぞ良い木曜日を!
Buon giovedi!
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