1年ぶりのエオリエ諸島フィリクーディ島!友達の”別荘開き”を兼ねたバカンスで、
滞在中のある日は、海で「ボン船長の冒険」。
今日は、ある日の山探検のお話です!
人が生息できるギリギリにある超セレブリティな別荘へ!
シチリアの北側に浮かぶ世界遺産「エオリエ諸島」は、火山の島々。海底から数千メートルの高さの山の頂上付近、つまり、海面上にチラッとのぞかせている山頂部分が陸地(島)…となるわけです。
ここ、フィリクーディ島もそんな感じ。

そんな島の陸地で、人が生息しているのは、ほんの一部分。港や別荘が立つところ以外は、どうなってるか?といえば、まさに手付かずの自然がそのまま残っています。
とか言っても、何かあるのではw?とグーグルアースで見学したみると、ポツンと家っぽいのがあったりしますが、道路はゼロ。
そんな空白地帯と人が生息するエリアの間あたり、ギリッギリの”人間が行ける最後のゾーン”みたいなところに、ピンキー(夫)の昔からの友達の別荘があるんですが…(今回滞在してる別荘ではなく、別のフィリクーディ常連仲間の別荘)。
アクセスは、山道というか山の中を歩いて、約1時間。
というんで、一度も行きたいと思ったことはないのですがw、めっちゃ素敵なんですよ。センスあふれる別荘は、イタリアのエルデコなど、インテリア雑誌にも掲載されているくらい。写真しか見たことないですがw。
今回のバカンスは、お仕事のリサーチも兼ねていたので…ここはひとつ、(面倒くさいけど)お邪魔してみようではないか。という話になりまして、いざ、出発してみたのです。
秘境の島の秘境の別荘は超セレブの贅沢
ところで、そんな素敵な別荘を作るのに、道路もない場所に、「どーやってこの家具や資材を運んだの?」がとても気になりました。
ヘリコプターとロバwだそうです。
ロバ、笑ってる場合ではなく、エオリエ諸島では大事な使役を担っているのです。道があっても坂と階段ばかりの島には、車が入れませんからね!
別荘の持ち主は、某国の王女さま(亡命済み)。そんなロバしか行けないような場所で、誰にも邪魔されない優雅な別荘ライフ。経費を考えなくても良い人にしかできないw究極の贅沢というわけです。
彼女がいない時にレンタルしてる別荘に来るお客さまも、ヘリコプターでアクセスするのが基本らしい。全てのスーツケースとバックがルイ・ヴィトンとかいうカップルが泊まってたこともあります。
そんなところへ…私たちは、ロバと同じ陸路を行ってみようっちゅーわけですw!
いざ行かん!人間が行けるギリギリの場所へ!
出発は、山歩きにはちょうどよい曇った午後。
「人間がアクセスできる最後のゾーン」に向かう山道の入り口から、進みます。

「これくらいの山道なら、大丈夫そう」なんて思ってサクサク歩いていましたが、、、だんだん危険度が増してきましたw。

ガードレールがない崖の上。不規則な石を敷き詰めた小道は、砂やら小石も転がって、滑るし不安定!
うっかり転んだら、海にまっさかさまー!ですよね、これ。その上、斜面はトゲトゲのフィーキ・ディ・インディア(インドイチジク)がぎっしり。
…これ、危ないんじゃ?
とビビるも、「大丈夫、下まで落ちる前に、その辺にひっかかるよー」などと言われ、むしろ恐怖!慰めにならない!

そんな道を昇ったり、降ったり。足がすくんじゃって、もうほとんどまともに歩けません。
頭上に木の根っこ?それは崖崩れの証拠
写真どころの騒ぎじゃなく(写真は主にピンキー撮影)、ヒーヒーしながら約2時間ほど経った頃…、ふと見上げると…

それは…つまり、ここで崖崩れがあったってことよね?
怖いっ!涙目でなんとか通り過ぎると、今度は崖側に、”竹”で急拵えしたらしいガードレールがありました。おお、やっとガードレール!竹でも良い!崖にはガードレールが必要!とホッとして、
「あ〜よかった!知恵のある人がこの島にもいるんだねー!」
とガードレールをグッとつかんだら…、
グイ〜ンと道の外側、つまり崖の方向に持ってかれた……のです。
ぎゃぁぁぁぁーーーーーー!!!!
カラダ半分、崖の外。下を見たら、宙に浮いてました…。
本気で寄りかかってたら、落ちてたやーん!
限界が来たら、潔く撤退!
もうダメ、もうヤダ。こんな危ないガードレール作りやがって!イタリア人は、やっぱり信用できない!と叫びながら、それでも前に進むも(この間、イタリア人は笑っていた。おいっ!)、
この登り坂で…

ギブ・アップ〜!!!!はい、終了〜!解散解散!
だって、よく見て?細い砂利道が、しかも斜めってる!海の方に!万が一、無事に登れたとしても、帰りは下りでしょ?勢い余って、ズルッとかなったらどうするの?なに?死にに行けって言ってるの?
もう、誰の意見も聞きませんよ。
協調性より、命が大事。
私は、帰る!
とっとと向きを変え、今来た道を一目散に戻りました。
セレブの発想はエジプト王と同じなのでは
そして、おずおずと振り返ってみると、ギブアップした道が見えました…。

ちなみに、見えている家屋は廃墟。昔は、ここで暮らしていた人たちがいるんですねー過酷…。
件の別荘は、この廃墟村の上にあるそうですが、
「こんな廃墟の村のさらに奥地に別荘作るとか、どんな酔狂なの?!家具を運んでる最中に、きっと何人も島人が崖から落ちて死んでるんじゃない(確認したけど、それはないそうです)?発想が、ピラミッド作ったエジプト王と同じ!人間の限界を越えようとしてない?!」
と、なんだか…だんだん腹が立ってきて、爆速で戻りました。「なんだ結構元気じゃん」とか言われながらw。
靴に見えるけど靴底はない…靴下で崖ロードを歩く
怒りを歩くパワーに変え、下を見ない努力をしながら、ズンズンズンズン歩いていたら、
スニーカーの底がはがれた…@puma。そんなことってあるー?!確かに、トレッキングではなくランニングシューズではあったけど、ビーチサンダルの人は無事なのに。
pumaより、ビーサンの方が丈夫だっていうの?!呪われてるっ!
もう、やだーーーーーー!
「ベロベロした靴底を引きずって歩くと危ない」とお付きのものたちが言うので、たしかにそうかも。と、ベロベロ剥がれた靴底を、ベロットはがし、上から見ると靴だけど、下から見ると靴下というコントみたいな状態で、進みました。だって、進むしかないから…(涙)。
しかし、靴下の方が歩きやすいことを発見しましたよ。地面をキャッチするからでしょうか?ビーサンの方が歩きやすそうだったのは、そのせい?地下足袋だったら、最高だったかも。
そして、足裏が地面をキャッチできると恐怖も減ることを発見(怒りのせいかもしれませんがw)。
なるほど、足裏センサーが先に危険を察知して回避するのだな。などと、怒りと感動に包まれながら、汗だくで進むと、上の方から声が聞こえてきました。
幻聴かと思ったら、現実だった!洞窟の住人の助け
「おやおや、靴下のお嬢さん。少し休んでいきませんか〜?」
え?とうとう幻聴?
振り仰ぐと、優しそうな女性が、心配そうにこちらを見ていました。猫と一緒に。
え?とうとう幻覚?
いいえ、現実でした!

なんと、こんな恐怖の崖っぷちロードの途中にお住まい。お庭で、井戸の水をいただきました。命の水ー(涙)。
「これほど、この道を怖がる人は、今まで2回だけ見た。そのうちの一人はアナタ。もう一人は、友達のお母さん(70代)よ〜w」ですって。だから何よって話ですよ。
「靴のように見える靴下で歩く人は、初めて見た」そうです。そりゃそーでしょうよ。
お住まいは、洞窟。しかも素敵。個性的な人と家が多い島です。
▼8月のバカンスでは泊めていただきました!
健全な体に健全な精神が宿るを実感
アクセス徒歩1時間のはずが、結局、全行程4時間以上。喚き散らして、もう、心も身体も靴もボロッボロで別荘に戻りました…。
こういう道を歩くと、自分が自分の身体をぜんっぜんコントロールできていないと、シミジミと感じます。
自分に相談もなくよく体調悪くなるし、自分の許可なく平らなところでもつまづくし。インナーマッスルもないから、体幹グラグラで、ボン先輩とは大違い!
身体を鍛えるって、意思と身体を一致させることなのかな。そりゃ健全な肉体になれば、おのずと健全な精神は宿るでしょうね(文句も少なくなるだろうし)。昔の人はいいこと言いますね。
ボン先輩は、体も心も健全。

海よりは、疲れなかったみたいです。椅子の上に上がれてるし。ボン先輩は海の生き物のようですが、やはり犬。山の生き物なんでしょうねー。




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