どうも皆さま、ボンジョルノ♪
随分以前に、とても恐ろしい崖っぷちロード体験をご紹介したことがあったかと思います。
足を滑らせたら奈落の底に真っ逆さまー!斜面を覆うトゲトゲのサボテンに引っかかりながら〜!の怖い道。エジプト王への怒りを叫びながら歩いたあの日…。
▼こちらです。まだお読みになったことがない方は、先に進む前に是非ご一読を!
あの道にまた行ってきました。夕食を食べるために。
怖かった記憶は克服したかに思えた
上の記事、お読みいただけました?
はい、じゃあ続行します。
崖っぷちロードの途中にある(救出してくれた天女の)洞窟ハウス。天女さんとは、あの日以来すっかり仲良くなりまして、ボン連れで宿泊したり、某TVの取材でロケさせていただいたり。
▼どうしても井戸水が飲めなかった話と洞窟インテリア
▼ヘリコプター内から撮影した写真だけですけど
島に行くたびにもちろん会うけど、崖っぷちロードを歩きたくないから、出来るだけ家への訪問は避けておりましたが、今回はマリーナさん宅(洞窟)でのディナー。
宿泊時とお仕事時にはチャカチャカ歩けてたよなーそういえば(荷物も持って)。ということで、多分また大丈夫だろうと出かけていったわけですが〜…。
あ、やっぱりダメでしたー!だけど、絶景はすごかった
あれから数年、道の様子はまったく変わらず。
しかし、絶景です。下を見ないように必死で空を見る。そして、ボン先輩を探す。
ねぇ!ちょっと、中!中!中に入って!(中ってどこw?)や”め”て”ーーーーーー!
今回は、ボン先輩に叫び続けた絶叫ロードとなりました。
怖い、やっぱり怖い。石やら土やら砂やら木の根っこやら。障害物ばかりの不安定な細い道。雑草に覆われて、”正確な端っこ”がわからない罠も仕掛けられ…。
もうビビりすぎちゃって、崖と反対側に寄りすぎちゃって、フィーキ・ディ・インディアに寄りかかっちゃって。つまりトゲがだいぶ刺さっちゃって…(痛)。
フィーキ・ディ・インディアのトゲは細かすぎるので、スポンジや毛織物の布でこするのがトゲを取るための最適解。
到着直後から、上半身裸で(一応下着あり)腕から肩から、スポンジでガシガシ擦られる。なんてことにもなりました。。。さらに消耗。
困難を乗り切り
トゲをとってもらったり、1969年から島に通っているというピアチェンツァの80歳のおばあちゃんの島昔話を聞いたりしてるうち、辺りは真っ暗に。
暗闇だけど、テーブルだけは明るく照らしてくれたので、見える夕ゴハン!しかも美味しい!
ピリ辛に炒めたペペローニ(ナポリ料理です)と、捌きたてのヤリイカの柔らかグリル。マリーナさんは、料理がとても上手なのです。
島話や日本の話(どうしたって唯一の日本人がいたら日本の話になるんだわー)、その他いろいろ、大層盛り上がってる間は考えないようにしてたんだけど…帰り、どうすんでしょうねw?
真っ暗闇の崖っぷちロードで気力年齢を考える
家主のマリーナと洞窟宿泊中の友人2人以外の残り5人+ボン+ラーラ(犬)は、どうしたってあの道を帰るわけです。
マリーナに泊めてもらったところで翌朝は結局、あの道を通るわけで、だったら皆んなと一緒が良いに決まってる。
うん、皆んなとても慣れてるからきっと大丈夫。という根拠のない安心感と各人のスマホライトと共に、真夜中1時過ぎに出発しましたが…。
歩き始めた直後に、
滑って尻餅ついた。
落ちなかったけど。
立ち上がったものの、足がすくみ切って前に進めなくなった私に、「ここ根っこあるよ!」「下り坂だからゆっくり!」「下見ないで!(見えないけど)」と逐一声をかけ、鼓舞し続けてくれた皆んなのおかげで、無事アスファルトのまともな道に出ることができました。
その御一行には、80歳のおばあちゃんも(サンダル履き)。サクサクと先を行く姿には恐れ入りました。体力気力は年齢じゃないですねー。
そういえば、体力年齢とか肌年齢とかあるけど、気力年齢ってあるのかな。私の気力年齢はもう老衰しきって不詳な感じですが…。
あ、先頭を切っていたのは、もちろんボン先輩。おかしいですよね?飼い主が恐怖に怯えているのに寄り添わないとは。好奇心>飼い主、そんな犬です。
あー無事で良かった…。
どうぞ良い火曜日を!
Buon martedi!
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