スマホ、タクシーに置き忘れた！でも戻ってきた！パレルモにて…

シチリア暮らしパレルモの平日

2022.08.10

どうも皆さま、ボンジョルノ♪

いや〜〜今世紀最大のチョンボ（死語？）をやらかしました。

スマホを…命の次に大事な、いや命の次の次の次の次くらいに大事なスマホを、タクシーの中に置き忘れちゃったんですよぅ〜！

でも！戻ってきたんですよぅぅ〜！

写真撮ろうと思ったら…あら？！スマホが、ない！

昨日、日本から仕事仲間がイタリア行脚の途中にパレルモに立ち寄ってくれたので、ランチに出かけた時のこと。

待ち合わせたホテルでタクシーを呼んでもらい、お仕事パートナーのイタリア人女性と３人で、目的のレストランに向かいました。

久々の日本人客にタクシーの運転手さんも盛り上がり、ギャンギャンをおしゃべりしながら、現地に到着。

「さーゴハンだゴハンだ」とレストランまでの路地を歩く最中、下町らしい風景があったので（路地に洗濯物干してる系）「写真撮ろっ」とバックをゴソゴソするも、あれ？

ススススススマホがないっ！（蒼白）

ホテル？落とした？どこ？
思い出すんだ！

…あ、タクシーの中で、地図見た。

ってことは、タクシーか！

慌てて大通りに戻るも、
すでにタクシーの姿はなく…。

諦めずにかけまくる！

「ホテルに電話して、運転手捕まえてもらおう！」と、イタリア人女性が速攻でホテルに電話。配送会社に運転手の記録が残ってるはずだから、連絡取れるはず。

※イタリアのタクシーは全員個人事業主だけど、全車に市の登録番号があり、契約してる配車会社には記録あり。

ホテルに事情を伝え、折り返しを待っている間、彼女のスマホから私のスマホに電話をかけてみました。

…マナーモード設定だった…。

騒音のパレルモ市内を走行中には気づかないかも。ムリかも…もう、ダメかも…。

写真もデータも、クレジット番号も何もかも、ゼロクリア。人生、ゼロクリア。クリアアサヒはもうきっと飲めない、トラウマで。バックアップとってないものもあったかもしれない。位置情報もオフにしてるし、iPhoneなのに機能を使い切ってない。新しいスマホは何色にしようか。電話番号は変わるのかな。など、もういろいろなことが激流のように頭の中を駆け巡ります。

濁流の小舟のようにクラクラしている間にも、イタリア人の彼女がホテルになんども連絡を取ってくれ、かつ、諦めずに私のスマホに電話をかけまくってくれていました。

すると…。

「Pronto？もしもし？」

出たーーーーーー！！！だれｗ？！

電話に出たのは…運転手さん(喜)！

それは、ちゃんと運転手さんでした。良かった、誰の手にも渡っていなかった。

「私、私！ジャッポネーゼ・ドック、パレルミターナ・アドッタータ（※）！私のスマホ！」

と叫ぶと、運転手さんは「チャオ！わかるよ、うん。ホテルのそばにいるから、ホテルに預けとくねー」と言ってくれました。が、それではなんだか手落ち。

「だめ！すぐ持ってきて！さっき降りたところにいるから、持ってきて！」

そうして、スマホだけを乗せたタクシーが戻ってきましたw（タクシー代は払いました）。

「窓開けて走ってたから気づかなかったけど、ホテルのそばのタクシーステーションについたら、ブーブー鳴ってるのに気づいたよ。新しくお客さん乗せてたら、もうなかっただろうから（盗まれて）、俺が気づいて良かったね！」

ホント、それ！気づいてくれてありがとう！と涙目でスマホを受け取り、感謝感激熱く握手を交わす…。

こんなに良いことしたんだから、神の祝福が必ずやあなたにあるでしょう。とわけのわからないことを言ってしまいましたが、なんだかとても喜んでくれたので、お互い良かった良かった♪になりました。

おかえり…私のスマホ、アモーレ・ミオ。

勝因はなんだろう？

…と、いうことで置き忘れに気づいてからは、30分くらいのことだったでしょうか。あっという間に手元に戻ってきましたが、消耗が激しかった。バッテリーだったら100％→2％。

気の利くイタリア人女性が一緒にいてくれたこと（大活躍！）、ホテルでタクシーを呼んだこと（記録が残る）、ランチタイムで乗車する人が少なかったこと（すでに移動済みの時間帯）など、ラッキーが重なったのが大きいかもしれませんね。

あと、乗車中に運転手さんと楽しくおしゃべりしておくのも大事かも。と思いました。記憶に残るし、何かと協力してくれるようになるから（イタリア人はコミュニケーションをことさら大事にするしねぇ）。感じ悪っ！とか思われてたら、無視されてた可能性も大ですよ…。笑う門には福来るんですよ…。

※ジャッポネーゼ・ドック Giapponese DOCは、「どこの人？中国人？」などと聞かれた時に、ワインの統制原産地呼称（DOC）をつけて「紛れもなく日本人」みたいな意味で言ったりします。冗談で。パレルミターナ・アドッタータは、生まれは違うけどすっかりパレルモ人という意味で、「アドッタータ adottata (養子になった)」をつけたりします。運転手さんとそんな話をしていたのでした。