どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
雨と晴れと曇りを繰り返すパレルモで、在住歴20年越えの面々とがっつりパレルモ料理を食べてきました!
オール日本人なら、和食…と行きたいところですが、パレルモには(美味しく安心して食べられる)和食屋さんがなーい…(涙)。裏をかいて(?)”おばあちゃんのパレルモ料理”と評判のトラットリアへ。
タコをトマトで煮込んだ凝縮旨味ソースが美味!
パレルモ料理といえば、干しぶどう(パッソリーナ)が入った「イワシのパスタ」や、シチリアの肉じゃが(的に各家庭の数だけレシピがある家庭料理という意味で)「カポナータ」などがよく知られますが、あえてそういった有名どころは外してオーダーしてみました。
初来日の外国人をご案内するなら寿司、天ぷら、すき焼き、鉄板焼き…になるけど、普段行くなら居酒屋で得意のポテトサラダや自家製メンチカツを食べたい。みたいな感覚ですね。
まず、アンティパストは、「プルチエッドゥ・ムラーティ」(濃厚なトマトソースと野生のミントで煮込んだジャコウダコ)と、「パルミッジャーナ・アル・ピスタッキオ」(ピスタチオで仕上げたナスとトマトのミルフィーユ)。

プルチエッドゥは、シチリア語でモスカルディー二(ジャコウダコ)のこと。ムラーティは、土鍋でしっかり煮ることを意味します。
柔らかく煮上がった旬のジャコウダコももっちり美味しいですが、トマトソースが煮詰まるまで煮込んでタコの出汁とトマトの旨味が凝縮したソースを、香ばしいゴマ付きパンで食べるのも最高ぅ〜。
全体的に和食感があるパレルモ料理
プリモ(炭水化物w)は飛ばして、セコンドはお肉と魚。
牛肉とモッリーカ(ローストしたパン粉)、チーズとナツメグ、卵で作った”肉団子”をシンプルにトマトなし(イン・ビアンコ)で、ホックホクのオーブン焼きのポテトを添えた「ポルペッテ・デッラ・ノンナ・イン・ビアンコ」(おばあちゃんのポルペッテ)。

羊のチーズが入っているから、やや癖のある香りはするけど、ナツメグが良い感じにフォローしていて、味わい深い風味が、なんだか…普通に日本の居酒屋にもありそうで、、、ゴハンが進みそうな美味しさでしたー。生姜と醤油とネギも合いそう。


おばあちゃんの肉団子をトマトソースで煮込んだ「ポルペッテ・ク・スーク」も、肉汁とトマトソースが優しく絡み合った風味はなんだか懐かしいし、バッカラをスフィンチョーネ風のソースでいただく「バッカラ・アッロ・スフィンチョーネ」も、玉ねぎたっぷりでやや甘酸っぱいソースと塩鱈を絡めた感じが、居酒屋にあっても良さそう。。。なのは、なぜなのかw。
いつも思うんだけど、パレルモ料理は、全体的に焼酎と日本酒が合いそうなんですよねぇ(主観)。あと、ゴハンも合いそうw(カポナータ丼は絶対イケると思っています)。まあ、甘酸っぱい系はゴハンに合うもんだから、わかるんだけど、甘酸っぱくなくても日本の家庭料理みたいなんだなぁ。
単純な味わいのものがあまりなくて、だいたい多種のハーブやスパイス、旨味はもちろん甘味・酸味・苦味・塩味・辛味などが混在してる料理が多いからでしょうか。
材料や組み合わせ、調理法を化学的に解析したらわかりそうだけど、そんな研究しているところはないでしょうから、一生謎のまま。
急にシチリア度が増した想定外のレアチーズケーキ
そんなわけで、食文化豊かでおかげさまで飽きずに暮らせてる在住歴長い日本人4人で、計6皿食べて、もうお腹はパンッパンな状態でしたが、ドルチェは別腹…。

最後に「チーズケーキ・コン・カラメッロ・サラート(レアチーズケーキの塩キャラメルソースがけ)」を選んだら、あまりのデカさに急にシチリアを思い出しましたw。別腹サイズにはほど遠い。
レアチーズだけど、リコッタチーズも使われている(と思われる)味わいも、いかにもシチリア風で、「おばあちゃん、レアチーズに挑戦したけど、やっぱりリコッタ使っちゃった」みたいな感じがホッコリ美味でした♪
って、実際、お店におばあちゃんはいませんがw。
※追記: パレルモ郊外の車がないと行きにくい場所にありますが、ご興味があり行ってみたい方は個別にご連絡くださいませ。
日本語だけで爆裂におしゃべりしながら食べたから、多分、食べながらカロリー消費したと思いますが、夜になっても全然お腹が空かない…消化能力は、いくらシチリア在住が長くなっても鍛えられないものですな(鍛えたくはないけど)。
ではでは、どうぞホッコリ美味しいゴハンで良い日曜日を!
Buona domenica!
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