古代の石垣とロバと人力〜世界遺産エオリア諸島フィリクーディ島の家と暮らし

スポンサーリンク

どうも皆さま、ボンジョルノ♪

もう夏休みも終わりだというのに、まだボンの夏休み話で引っ張ってますがw、そろそろ終わりますよ。明日最終回です(><)!

イタリア人の強靭な体力の秘密〜夜中も元気なチビッコと眠いボン先輩
どうも皆さま、ボンジョルノ♪ 何もないがある島フィリクー...

その前に、今日は泊まっていたお家の話をしようかな、と。

島の暮らしの話を聞いてみた!

フィリクーディ島は、世界遺産のエオリア諸島の端っこにある小さな島で、パレルモからは2時間半で到着できますが(夏のみ運行)、日帰りとか数日滞在のツーリストは比較的少ないコアな感じの島。

かつては主に農業で生計を立てていたけど、高度経済成長時期には移民も多数。継人もおらず打ち捨てられた島はヒッピー島となりますが、80年代頃から先見の明のあるリッチ層が空き家を買い取って、別荘島にした…という経緯があります。

まあ、ピンキー(夫)や周辺の人たちから80年代以降の話は聞けるのだけど(サンタと呼ばれる小さな人が病気を治してたとか、離島にありがちな神秘的で怪しい話を含む)、その前、ヒッピー島になる前はどんな暮らしをしていたのー?!がない。水なし、電気なし、ガスなし。おまけに車道もなかった70年代前が謎に包まれています。

※電気が通ったのは90年代。伝統エオリア建築の家々は雨水を集めて地下に貯蔵する仕組み。今は、”水の輸送船”が日々やってきます。

振り向けば、小高い山々の壁面に段々畑。

主にロバと人力で成形された石垣が頂上まで続いているそんな島。

以前、TVの取材でも登場してもらったマルゲリータさん。今はもういません。。。

素朴で可愛い村祭り!と、その名はマルゲリータ(それは、ロバ)
どうも皆さま、ボンジョルノ。 お盆ですねぇ。 イタリアも...

で、今回お世話になった方のご家族が、ガチの島民(冬はシチリア在住)。齢80歳過ぎながら、SNSを駆使するお母さんも健在で、昔の話をチラホラ聞けました。



かろうじて残っている写真で比較!ビフォー・アフター

滞在していたお家は、もともとはお母さんのお母さんの代に住んでいた家で、一階は小麦小屋(ムリーノ)だったそう。

↑2006年はまだ改装前 そして改装後→

過去の写真はすべて©Ginevraさん

そっくりそのまま構造が残ってます。もう使ってないけど、雨水を貯める井戸もあります。雨水をフィルターにかけて貯水。美味しかったそうですが、ピロリ菌が心配です。

階段部分もそのままー。

ご家族からボン先輩に…。

石造りの家って息が長い。活用方法いろいろで、超エコだと思うわ〜。

中の構造も自由自在。分厚い壁をくり抜いたニッチは、ボン先輩のスペースに。

お母さんのお母さんは、女手ひとつで雑貨店を経営しながら子供たちを育てたそうですが(戦後だからね)、まだアスファルトで整備された車道もなく、そもそも車もなく。港から何キロもの野菜やなにやらを担いで、1日に何度も往復していたのだとか。結構な高台ですけれど…。

小高い丘の上に、ゴージャス別荘が並んでいるのが見えますが、政治家等々の別荘群。島の人たちはそのエリアを”VIPSヴィップス”と呼んでますw。

炭火焼の釜もあるよー。

電気が通った90年代、ランプで暮らしていたそうですけど、その頃、すでにシチリアの方では煌々と電気を使っていたわけですが、「島からシチリアの灯を見て、国や行政への不満とかありました?」などと聞いてみると、「あっちはあっち、ここはここ。電気のない暮らしが当たり前で、比較してどうこうなんて思わなかった」と。そういうもんなんですね。



漁師のいない島で大量に実るイチジク

そういえば、島だから漁師が多いかと思えば趣味以外はゼロ。農業がメインというのも島の特徴ですかね。パンテレリア島も同じでした。しかも泳ぐ習慣がなくて金槌もいるとか。海は目の前にはだかる脅威でしかないのか…。日本の島は、漁師が多いですよね?

かつて小麦も栽培して自給自足していた畑には、オリーブ、イチジク、ブドウ、イチジク、カッペリ、イチジク…。イチジクが大量に実ってましたw!

大量だが、島の外に出荷はされぬ。カッペリも。今はメインがツーリズム。コロナ禍で大変悩ましい夏をお過ごしです。。。離島には迂闊に行ってはいけないのです。

お母さんはシチリア出身のお医者さん(僻地医療を担っていたDr.コトー)とご結婚されて、元の家は別荘となったからのどかな写真が残っているわけです。…写真を残す余裕のない時代の写真は、余裕がないからない。というジレンマ…。でも、(念願だった)少しだけ遡った話が聞けて面白かった。もっと前〜は早くしないと聞けなくなるな。と思いながら島を発ちました。来年に続くだな…。

最終回へ続く!帰りの船でマスク騒動勃発の巻き。

エオリア諸島を巡回する船内はピリピリ…帰りの船でマスク騒動勃発!
どうも皆さま、ボンジョルノ♪ ボン先輩の俺の島旅2021...

 

9月1日パレルモからマフィアの話だよ!読者割引があるよ!リンクから割引コードをチェックして入力してね♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました