どうも皆さま、ボンジョルノ♪
先週発表になった再開条令。予定通り4月26日から適用され、黄色くなったイタリアです。サルデーニャ州が唯一のレッドゾーンで、ヴァッレ・ダオスタ州、プーリア州、バジリカータ州、カラブリア州、シチリア州がオレンジ。20州のうち、半分以上が黄色ゾーンになったわけです。
※昨年11月から続行している色分け(赤・オレンジ・黄色・白ゾーン)は、そのまま踏襲されております(春に白がプラス)。まあわかりやすいっちゃーわかりやすい。そのうち黄色の規制がちょっと緩くなったって話です。
イタリアの新規感染者と感染状況
新規感染者数だけみれば、カンパーニア州も全然多いのに黄色。サルデーニャ州は全然少ないけど赤。重症病床逼迫率はロンバルディア州が42%でトップだけど黄色。などなど…色分けは、Rtとか感染経路追えてるかーとか、まーいろいろな指標(と経済界の圧力w)で決まるから「あーそうですか」としか言いようがなかったりもして、中にいる人としては、シンプルに喜べなかったり喜べたりいろいろです。
再開初日の感染データ(4/26)
新規感染者数 8,444名
検査数 14万5,819 陽性率 5.70%
重症者 ー13名
死亡者 301名
新規感染者が多い州(検査数)
カンパーニア州 1,282名(1万2,646)
シチリア州 1,069名(2万0,619)
ラツィオ州 964名(1万6,836)
エミリア・ロマーニャ州 936名(1万2,645)
ロンバルディア州 872名(1万6,933)
全体的に検査数は少なく、いつもの3/4くらい。…シチリア、どうしちゃったんだ…検査数がイタリアNo.1とはw。
もっとも気になる病床逼迫率は、▲上のリンク内のグラフのIl livello di saturazione delle terapie intensive=集中治療室飽和レベルで見られます。イタリアは重症者病床30%が閾値で、高いところはロンバルディア州42.2%、トスカーナ州41.9%。シチリア州は20.8%です。…低めだとやっぱりホッとしますね。
イタリア規制緩和で何ができる?夜の外食も!
▼4月26日規制緩和初日の様子。
ちなみに、シチリアはオレンジゾーン続行だし、パレルモはレッドゾーンだし、ぜんぜん雰囲気変わりませんけどね。人通りは中くらいで平和で温暖です。
憧れの黄色ゾーンになるとこんなことができるようになります。先日のドラギ会見でもご紹介しましたが、今回は確定&詳細をご紹介します。
黄色ゾーン同士の移動
クリスマスから禁止されていた州境越えが自由にできるようになりました。色違いのゾーン(黄色からオレンジとか、赤から黄色とか)には、やむを得ない理由(通院、仕事など)以外にはグリーンパス(ワクチン接種済み、48時間以内の陰性証明)が必要です。
親戚・友人宅への訪問
1日1回大人4人までが訪問が可能。6月15日からさらに緩和される予定。ちなみにオレンジゾーンだと、同市内の親戚友人宅に大人2人まで可になってます。
バール・リストランテが夜も再開!
夜間外出禁止22:00まで、屋外テーブルに限りオープン可(6月1日から店内飲食も可能に)。イタリアで最も懸念されているアペリティーボ感染防止のため、今までは黄色でも18:00までだったから、かなりの大きな変化と言えますよ。…そうして1ヶ月後に再拡大…にならないと良いですがね〜。
美術館、劇場が再開
美術館、劇場、コンサート会場、映画館、ライブハウス等が条件付きで再開。ただし着席の場合は予約必須、同居していない人同士の場合は1m以上の社会的距離を開けること、収容人数50%を越えずMAX人数屋外1000人、屋内500人が条件。
接触系チームスポーツの再開
接触が伴うスポーツも、屋外および更衣室の使用不可で再開。プールは5月15日、ジムは6月1日から。
モヴィダ禁止条例
モヴィダは、夜にキャッキャワイワイ集まってウェイウェイすることですが、黄色ゾーンでも各市長は、夜間もしくは日中でも人が集まりやすいストリート、広場等の閉鎖を指示できます。またディスコ、クラブ、プライベートでのパーティは禁止のまま。
学校
幼稚園・小学校・中学校で100%対面授業再開。高校は70〜100%で調整。大学は黄色・オレンジゾーンで再開、特に試験や対面が必要な場合を考慮して各大学で決定していくようです。レッドゾーンでも大学1年生は対面授業を考慮して対策。
見本市・会議
見本市は6月15日から、大規模な会議は7月1日から。
マスク・ソーシャルディスタンス義務
6歳以下、屋外スポーツを除いて義務は続行です。22時までの外出禁止は段階的に緩和もしくは廃止の可能性で調整中。
ベネト州にインド変異株検出。規制と緩和のその先は…
オレンジ、赤、オレンジ、赤、ときどき黄色。みたいな冬を過ごして、なんとなく明るい兆しが見えてきた感じもしないでもないですが、3月に初めてサルデーニャ州が白ゾーンになり、思いっきり再拡大して(原因はやはり、ウェイウェイ飲食と白を求めて訪れた別荘族らしいですけど)今、赤…。ワクチンの接種は進んでいますが、この先再拡大しない可能性の方が少ないのでは?の意見も多数。さて、どうなりますか?ですね。
あ、ベネト州でインド変異株も発見されたみたいです。
結局、世界同時に感染を抑えなければ終わらないのよね〜。世界が望んでいるのは、五輪より収束ですよね。イタリア人は、五輪観戦よりアペリティーボ。
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terapia intensiva
テラピア・インテンシーヴァ
ICU/集中治療(室)
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