というわけで、北イタリア・ピエモンテのお話でございます。
今回、のどかなパレルモ空港からトリノ空港にバヒューンと到着後、いつものチンチアさんのお迎えがなく〜(甘えるなっw!)自力でご当地アスティまで向かいました。
…ボンブログはただのブログ。
好き勝手に書くブログ。
…移動顛末をここに吐き出しますw!
トリノ空港からトリノ駅までバスで移動
トリノ空港とトリノ駅は便利〜なバスが約15分毎に結んでます。所要時間は約1時間。空港到着ロビーにチケット販売機があり、サクッと買ってサクッと乗れば、ボーッとしてる間に駅。
しかし、今回チケット販売機が…、
故障!
へーーーーーーーー。
感覚的にローマ以南の公共システムは”終わっているw”と認識しているので、故障やトラブルが当たり前!なのですが、「北イタリアはちゃんとしてる。同じイタリアとは思っていない」ので、故障の張り紙を見て「え?!トリノなのに?!」と驚いてしまいましたw。←南イタリア暮らしに毒されてますね。
故障の張り紙を見てボーッとしてる老夫婦に、「どこでチケット買えるんですかね?」と聞いてみると、「さあ?」。
ま、ここで買えないなら運転手から買うんだろうな。と想像し、とっととバス乗り場に移動しました。あと5分後に発車するバスに乗りたい!
到着すると、長〜い行列。
で、結局バス片道運賃はいくらなんだ?!
運転手が一人一人にチケット販売対応しているようです。それに、乗客はトローリーを持って乗車しようとしています。
パレルモの空港バスは、トローリーもバスの下の荷物入れに入れるのがルールなのに!車内に置くスペースなんかないのでは?(心の声:もしやパレルモの方がまともなんじゃ…いや、そんなことはあるまい。ここは世界に近いトリノなんだから)
案の定、荷物多めでタラタラ支払いしてるから、行列が全然進まなーい!
とりあえず事前に小銭用意しておこうと思って、柱に貼ってあった時刻表を見ると「片道6.5ユーロ」。お、ぴったりある。
小銭を握ってジワジワ進むと、一応整理してるっぽいボーっとしたおっちゃんがいたので、「片道6.5ユーロですよね?」と聞いてみると、
「7.0ユーロだよ」
は?時刻表、更新されてないのか…。0.5ユーロを手の中に追加してしばらくすると、やっと乗車の順番が回ってきました。
運転手「7.5ユーロね」
はぁ?!
別に良いんですよ。1ユーロくらい表示金額と違ったって。「ねぇ、あの整理してる風の人はなんな役に立ってるの?」
塩漬けカッペリが大量に詰まったバック抱えて、シチリアより暑くて汗だくになりながらコートを抱えて小銭出すの、面倒なんですよっ!!!チッと思いましたが、しょうがない。
無事支払って乗車しました。
それにしても乗客同士もあんまり情報共有しないんだなぁ。シチリアだったら、絶対もれなくザワザワワーワーして金額回ってくるもんね、きっと。と思って冷静に見回すと、ほぼ全員外国人でしたw。
トローリー、直撃事件簿
やっと席に座って時計を見ると、おや、予定時刻を5分経過してますよ?行列は途切れないから、こりゃ遅れるかな〜と思ったら!
唐突に出発しましたw。行列を置いて…。
さすが時間に正確なトリノですね!
(15分後に次のバスくるし正しい判断だ!)
ポルトガルからの家族連れに囲まれ、大音響のポルトガル語の洪水を浴びながらしばらく走ると、ガッタン!
トローリーが落下〜!
そりゃそーでしょうよ。棚って言っても大した棚ではなかったから、カーブのところでトローリーが落ちてきたのです。直撃しちゃった人も出た模様で、「イタイイタイ」騒いでましたが、運転手は無言で運転続行。
日本だったらツイッターで炎上しそうな案件ですが、ここでは自己責任。なんでもかんでも自己責任。自分の身は自分で守るしかない…ことを公共交通機関を利用するととても感じます。子供だったら首の骨おりますよ(お子さんは絶対通路側に座ってはダメだと思う!)。
そして…頭の中がポルトガル語で埋め尽くされた頃、ようやくトリノ駅に到着しました。
自動販売機で買ったチケットが出てこない!!!
さあ、急げ〜(とっととチケット買って駅構内のMANGOでお買い物したい)と、小走りで自動販売機に向かい、アスティ行きのチケットをカードで購入。
ここまではとてもスムーズでした。
が…。
チケットが出てこなぁい!!!
自販機に「グラーッツェ、アリヴェデルチ!ブオン・ヴィアッジョ!(ありがとう、さようなら、良い旅を)」とか言われましたけど、アリヴェデルチとか言ってる場合じゃないわよ、あなた!!!
日本の飲料自販機の取り出し口と似た感じの取り出し口。カチャカチャやっても出てこない…。ううーむ…。
隣の自販機で買ってたラガッツァに、「ねぇ!出てこないんだけど!」と何も考えずに訴えると(←完全にイタリア人のおばちゃん化完了)、「シニョーラ、私ではなくINFOに訴えた方が良いと思いますよ?」と丁寧に言われました。
「そりゃそうなんだけど…そんな時間ないもん〜うー(MANGOでお買い物できなくなる)」とか言ってたら、「そうだ!引っかかってるだけかもしれないから、次の人が買うのを待ちましょう」とアドバイスしてくれました。優しい若いお嬢さんでした。
ちょっと待っていると、次の人が件の自販機で購入。
すると!
ペロリン!ペロリン!
2枚出てきました!
優しいお嬢さんと「お〜!」と喜び、2枚のチケットを手に取り「ん?」となっていたチケット購入者に「その一枚、私のです!」と説明して受け取り、無事予定時間の電車に乗ることができました。
ブルータスよ、おまえもか
ピエモンテ、3ヶ月以上雨が降らず乾燥が激しいから、静電気でうまく出てこなかったのかな〜と思われます。今まで何度も自販機で買ってるけど、こんなことは初めて。
これ、素直にINFOとか行ってたら…行列に並んで予定の電車を逃した挙句、何も解決しなかったであろうことは想像に難くありません。5ユーロちょっとだったから、もう一回買ってもよかったんだけど、なんか嫌じゃない?トレニイタリアに無駄に支払うの。そんなことするなら、犬猫保護団体に寄付したい。
教訓:2回買っても良い程度の金額なら自販機で、そうじゃなければネット購入が無難。あくまでもINFOでインフォメーションしようと思わないのがイタリア処世術です。トラブル時は、何しろ先ず落ち着いて!
と、ボンさんが言ってますw。
そうして…隣の席の人がずーっとスマホで喋っているのを耳元で聞きながら(うるさいんだよぅ!)無事にアスティ駅に到着したのでありました。
スムーズなようでスムーズではないが、スムーズではないようだけどスムーズ。うるさくないようだけどうるさいし、うるさいけど慣れる。結局、公共交通機関使うとイタリアはどこもこんなもん(ミラノはだいぶまし)。
つい「トリノだし!しっかりしてそう!」とか思って南国の島から行くけど、ああ、ブルータスよ、お前もか。なのです。
疲労は、ナマ肉で癒しました。
ファッソーネ牛のカルネ・クルーダは、しっかり肉感の歯ごたえを残しながらトロリとした喉越し♪
続く。
コメント
今日は再現ドラマでした!「MANGOで買い物したい~!」が切実に伝わってきました(笑)
自販機チケット詰まり事件、日本の映画館でおきたことがあります。
カウンタースタッフが来て(一応日本ですから)カチャカチャするも出てこず・・・でも、同じような方法で解決しました。後ろのおばちゃんが「うちので押し出したらええやんか!」って強引に(汗)
それにしても、血液が浄化されそうな生肉!食べたい!
>しんしんさま
MANGO、パレルモにもあるんですがなんか…違うんですよね〜(単なるイメージですがw)。
日本でも起こるんですね〜。静電気が発生する季節は、しょうがないのかも???でも…スタッフがすぐ来てくれるなんてやっぱり日本は安心ですね。イタリアは自力で解決するしかない!(おばちゃん化もやむなし)
トリノの自販機での、ラガッツァさんに声がけされてる場面、ちょっと大阪のおばちゃんっぽかったです。(クスッと笑けました)
で、思わず、ラガッツァってラガーマンっか?と調べたら、「少女、女の子」でした
さわぼんさんの旅行記は、そこが知りたいとかゆい所にてが届く みたいなところがうれしい情報です。
>なっちゃんママさま
もう誰でも良いから共有したい!という気持ちの方が、恥ずかしさより勝っちゃってw。コアな部分で役に立てば良いな〜と思っているので、そう言っていただけるととても嬉しいです!グラッツェ!