どうも皆さま、ボンジョルノ♪
不穏なタイトルですみませんw。
今朝、ボン先輩に負けず劣らず怖がりなピンキーの大腸スコープ検査の付き添いで、パレルモの大学病院に行ってきました〜。
巨大な病院敷地内は路上駐車と太陽の光でいっぱい。
単なる検診ですが、ハウスドクターにやれやれ言われてたのに、決心がつくのに3年かかったという曰く付きw。
前夜からビクついて、洗浄液(下剤)をトータルで2リットル飲むところから大騒ぎでしたので…青い顔して小刻みに震えるおじさんの手を取って、早朝から付き添ってきた次第です。
待合室にカメ発見?
予約してはあるものの、待たされるのが大学病院というもの。ソワソワするピンキー(夫)が鬱陶しいくらいで、気長にのんびり順番を待ちました。
スマホでメールやチャットで夢中で仕事をしていると、「緊張してペット連れて来ちゃう人もいるんだねー。気持ちはわかるな。ボンちゃん連れて来たかったな」とか言うピンキー(夫)にギョッとすると、「ほら、カメ持ってきた人がいるよ」。
ええ?!と目をあげると、いたw。
いや、カメじゃないからwwwww。
検査器具?検査資料?などを入れる単なるプラケースです。職員の人が普通の格好してるから…そう言われてみるとカメに見えなくもないw。
そんな冗談が言えるくらい心が落ち着いてきたんだなーと安心したところで、名前を呼ばれました。
ピンキー(夫)のアドベンチャーが始まる…
検査室の入り口で、担当の看護士さんに「すごい緊張してるので、気をつけてあげてください」と言うと力強く「大丈夫ですよ」と答えてくれたので、ホッとしながらカメのいる(いない)待合室で待ちました。
そして…。
20分くらいで終わるかと思いきや、結局1時間くらい後、検査室からボンヤリ出されたピンキー(夫)が真っ青。
え?
検査結果書類などを待つ間、待合室の椅子に座っていましたが、「み…水、買ってきて…」とか細い声で言うので、1階の自動販売機までひとっ走り(検査室は4階)。
戻って水を渡すと、「あ…気持ち悪い…お腹痛い…気持ち悪い…先生呼んで…」と言いだしました。
またまた大げさな!と思ったけど、みるみるうちにピンキーが青→白に。
うわーこれはヤバい!お腹痛いってなに?!
慌てて検査室をノックして、出てきた看護士さんに「夫が気持ち悪いって言ってますー!」と叫ぶと、看護士3名と先生がバーっと飛び出してきて、半分斜めになっちゃってるピンキー(夫)を支えようとした私を「そこ、どいて!」とどかしたところで、看護士さん1がピンキー頭部をナイス・キャッチ。
看護士さんの膝に頭を乗せたピンキーに声をかけるも、目は開いてるのに反応がありません!怖すぎ!!!
先生が「ストレッチャー!」と叫んでいます。
ついでに、私も「ヒャ〜@@!」とか叫んでいたら、「大丈夫、大丈夫だから、ね」と看護士さん2(女性)が私の肩を抱き、「奥さんが、驚くからしっかりしなさい!」とピンキーを叱咤ましたが、意識がなさそうで聞いてなさそう。
「せーの!」とストレッチャーに寝かされたピンキー。再度検査室に運ばれました。
検査室で思わぬツインベッドから財前教授のツルのひと声
検査室に入ると、次の患者さんがすでに横たわっているベッドの横に、ピンキーのストレッチャーがぴったりとつけられました。
先生その他が、患者さんにつけていた血圧計測器やら血中酸素測定器などを剥がし、ピンキーに装着。
…緊張の検査前にこんな騒ぎ。申し訳ない…と患者さんに言うと(引きつった)笑顔を見せてくれました。でも、ちょっと冷静になってみると、検査室でぴったり並んで寝かされているイタリア人男性二人。
…無関係の二人がこんなにぴったりと…謎のツインルーム…状態…になんだか笑いがこみ上げてきて、ブハッと吹き出してしまった頃に血圧測定終了しました。
上116、下75。
え?それ私と同じですけど?
「うん、ちょっと低めだけど大丈夫。脈も血中酸素も大丈夫。どっか空いてる部屋ある〜?」
と、教授が周りのものに聞いてます。たしかに、ツインベッド状態のままで置いておくわけにもいきませんw。
というわけで、ぞろぞろと…財前教授の総回診ですよー風に移動をし、空いていたらしい部屋(フィブロスキャン用検査室)のベッドに再び「せーの!」で寝かされたピンキー。
お行儀よく寝るピンキーと、財前教授に「はい、奥さんはこの椅子に座ってね。あーそこの君、ついててあげて」と指示された若い看護士が、奥さん用に用意された椅子に堂々と座ってピンキーを眺める図↑。
パイロットと医者にブラーボと言ってはいけない
この頃には、ピンキーの意識もすっかり戻ってきました。教授によれば、「全体的な”ショック”で低血糖になった」らしいです。どんだけビビってたんだかっw!
「じゃあ、奥さんに今後の注意を伝えておきますねー。内視鏡入れるために一緒に入れた空気が出たら腹痛もなくなるだろうから、そうしたらお家に帰って、シャンパーニャで美味しいドルチェを買ってだね…」
あ!それ、家の近所ですよー。
「お、知ってる?あそこ美味しいよねー」
血糖値を戻すために美味しいパスティチェリアのドルチェが処方箋とは。面白い財前教授に、意識が戻ったピンキーが「ブラーボ」と言ったら、
「パイロットと医者にブラーヴォと言ってはいけないのだ。人命を預かっているんだから、うまくできて当たり前なのだ。」
などと答えるじゃあありませんか!財前教授ではなく里見先生だったようです。でも態度は財前五郎。得てして評判の悪いイタリアの病院ですが、良い先生も当たり前だけどいるもんです。
(まあ、こんな話をしている間、さっきの検査待ちの患者さんは寝かされたままなんですけどね…。待たされたとて、心に余裕のある先生が良いなと思ったりもしますけど。)
結局、1時間くらい寝かせていただき、再度血圧などなど測って特に異常もなく(最初から異常はない)とても普通な様子になったので、のんびり帰宅しました。
病院敷地内のジャカランダが花盛り。
それにしても、教授をはじめ看護士さんたちの親切ぶりには驚きました。きっと、教授が人徳のある良い人なんでしょうねぇ。下で働くスタッフってだいたい上次第ですもんね。
ちなみに、ピンキーは検査から先生とドルチェの話をするまでの間の記憶が一切合切ないそうです。幸せな人ね…。
何事もなく良かったですが、疲労困憊の1日でございました…。
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