もはや銀歯は骨董品?クリスマス前の歯医者さんにて

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どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

気づくともうクリスマスじゃあないですか。実は…まだパンドーロもパネットーネも食べてません♪

全然食べたくならないし、NOと言える日本人なので、オススメされてもいただかない方向で。

毎年毎年、よく飽きませんよね、イタリア人。いや、飽きるとか、そう言うことではなく、食べながら季節を感じる習慣の一つなので、自動的に食べているとも言えますが、拒否できる自分に、DNAニクミコマレテナイ!と、改めて感じたりもします。どうしたって日本人。

突然、歯の詰め物が欠けた…

昨夜、ちょっと硬めの豚肉を食べたら、右下の奥歯の詰め物が一部、欠けました。。。ずいぶん昔に日本で治療したいわゆる銀歯だった歯を、10年くらい前にパレルモのいつもの歯医者さんに、治療し直してもらったところでした。

ゆえに詰め物とは、レジン。←白い樹脂で口の中にブルーライトのペンみたいなのを突っ込んで固めます。

レジン、ライト、レジン、ライト…みたいに、重ねて形を整えた一番上の部分が、ポロッとマイクロな感じで欠けたようなので、特に何かしなくても良さそうな気配はあるけど、

何もないうちに何かしておくことがとても大事!

と痛感する数年を過ごしたので、速攻で電話。今日のランチ時間になんとか予約を入れてくれました。

トラウマになっている左の奥歯の死闘、最終決戦

ちょうど1年前か…。4ヶ月後に調整し、その1ヶ月後に作ってもらった美しい歯をグルグルっと入れて完了。快適な日々を過ごしておりますが、すっかり更新するのを忘れてました。ああ…。

アリガトウの次の難関は、どういたしまして

約半年ぶりにお邪魔すると、全面改装済み。患者をイラつかせる歯型のイスはなく、スッキリ奥深いレイアウトになってました。

3つの治療室+子供用治療室などが奥に続く…儲かってますねw?

総入れ歯、いや、そう言えば、インプラント治療の最終日に、「改装するんだ♪」と嬉しそうに設計図を広げて見せてくれていたことを思い出し、おめでとう!と言うと、

「ドーイタスマセー」

と言われました。それは、もしや…どういたしましてw?(イタリア人にとっては結構難しいんですよね)

半年前に、アリガトウの返事を教えろ。と言うので教えたのだけど、まさか覚えていたとは。かしこいですね。

ちょっと違うけど、「やや覚えていただけでも、すごくない〜?」とキラキラして言うんで、たしかに、とても感心しましたよ。と褒めちぎり、心地よく治療に向かっていただきました。褒めることは、自分への投資です。

銀歯は、医学的価値のある骨董品になろうとしている?

痛くない?麻酔なし?とオドオドしましたけども…ちょいと削ってレジン、ライト、レジン、ライト…で終了!ホッとして、さっさと帰りたかったのに、、、歯科助手さんを呼んで、

「ほら見て。昔はこう言う銀歯があって…」

と、私の口の中に、唯一残っている”銀の被せ物”を指し、日本の歯科技工士の職人技、技巧の素晴らしさをまるで古物鑑定士のように褒めまくりで解説し、お若い歯科助手さんも、ホゥ!初めて生で見ました!みたいに感心していたので、参考資料になれば幸いですよ…。と、存分にお見せ致しました。

とても素晴らしい銀の被せ物。精巧にできたそれは、数十年の時を経てもなお、ビクともせず、奥の方にひっそりと、しかし堂々と鎮座しています。

銀座の歯医者さんでした。廃業してしまったので、別の某歯医者さんに直してもらったところは、全滅。日本にもヘッタクソな歯医者はいますよねー。以来、ずっと歯の治療はイタリアですが、イタリアの歯医者さんも上手い人はすっごい上手いし、下手な人はハンパなく下手。イタリアも人によります。まあ、当たり前ですね。

そのうち、外してもらってセラミックに替えようと思ってたけど、口の中に残ったたったひとつの平成の思い出、かつて技術大国だった日本の誇り…。なんかもうこのままでもいいかも。などと思っているところですw。日本でももう銀歯治療はしないのでしょうか?

そうして、お会計に向かうと、「今日は良いよ!アウグーリ!」ですって。治療をプレゼントされてしまいましたよ!アリガトウ、ドーイタマセーw。急にクリスマス気分にもなりました。

昨夜は、歯医者が怖くてよく眠れませんでしたが、今日はよく眠れそう。

どうぞ褒めあって良い週末を!
Buona fine-settimana!

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