どうも皆さま、さらに厳しくなったw制限区域内から、ボナセーラ!
昨日から、またまた大量に「イタリア大丈夫?!」のメッセージをいただいております。ありがとうございます❤︎。元気です!
日本のニュースで「全国封鎖!医療崩壊で死者爆増、パニックで刑務所も暴動」と、またもや大げさに取り上げられているそうで、なるほど、それで皆さんにご心配いただいてるのだな、としみじみわかりました。
まずはイタリアの現地状況をご紹介
今回、イタリアでより厳しい規制が取られるようになったのは、”感染拡大の原因に、イタリア人の習慣や危機感のなさ”があったから。思い切りの良い法令に、さすがに自由奔放なイタリア人も「それぐらいしないとダメだね」と覚悟を決めたようで、現地はてもとても落ち着いています。
買い占めパニックも起きていないし、検査をしてほしいと病院に駆け込む人もいません(そもそもホームドクター制だから重病者がいる病院に駆け込めない…)。
イタリア厳戒態勢の内側から:
イタリアの感染の流れまとめ:
混沌とするイタリアの状況を最初に感染者が見つかったところから、順を追って解説。なぜ感染が広がってしまったのか?イタリアの人道的な対応、そして今、イタリアで起きていること。
今後の経済の混乱も心配されていますが、コンテ首相(イケメン)の会見(↓下の動画)の「経済より、今優先すべきは国民の命です」の言葉に納得し、心を打たれた人も多かったようです。
毎日、対策本部の記者会見があり、明確な対策方針や現状、透明性のある検査数も伝えらえているため、疑心暗鬼になったり余計な詮索でストレスを感じることなく、法令を守ろうと、シンプルに(珍しく)国全体が一丸となっています。
首相の会見での言葉「私は家にいます #iorestoacasa」はハッシュタグになり、SNSで料理や家で過ごす様子をアップしたり、昨日からは、#andratuttobene(きっと全てうまくいくよ)を虹と共に描いた旗をバルコニーや窓に掲げるプロジェクトが始まって、日夜問わず戦う病院スタッフや不安な人々の気持ちをホッコリさせてくれています。
ちなみに、今のところ医療崩壊はしておらず、そうさせないために必死に対策が進められています(この先感染者が増え続けたらあり得なくもないですが)。
「年齢で命の選別をする、高齢者に挿管しない」と日本で(鬼の首をとったようにw)報道されているようですが、フェイクニュースであると該当の病院が警察に被害を提出済み(該当のミラノのニグアルダ病院は、世界ベストホスピタルに選出された病院。蘇生医長が怒ってました)。
より熱く抱擁するために、今は1m離れましょう
※滑舌良く表現もシンプルなので、イタリア語勉強中の方にオススメ動画ですよ。
ということで、コンテ首相の伝説の会見。ざーっと意訳しますね。
まずは皆さんへの感謝から。特に休みなく頑張ってくれている医療関係者には、厚くお礼を申し上げます。そして法令を守ってくれる全国の皆さん、ありがとう。習慣と暮らしを変えることは、とても難しく犠牲を払うことだとわかっています。でも一人一人の責任ある行動が、国への貢献となっているのです。
経済の停滞や中小企業への打撃もあります。それでも、優先順位の筆頭は何か、それは国民の命です。
と始まったコンテ首相の会見。
増え続ける感染者数に対し、ロンバルディア州知事からの提案を受け、さらに強化を進めます。落ち着いて聞いてください。必要なものを慌てて買いに行く必要はありません。
そして新法令の具体的な説明があり、以下の言葉で締めくくりました。
2週間の辛抱です。今は1メートル離れ、次により熱く抱きしめ合うために、一緒に乗り切りましょう。
コンテ首相の会見が真摯でしみじみ聞かせますが、最後の締めがとてもイタリア人らしいです。なんか毎回ちょっと感動する…。
3月25日まで!閉まるお店、継続されるサービス
運営続行:
薬局/食料品店(スーパーマーケット)/生活用品店/ネット・通信/宅配サービス/公共交通機関/新聞売店/タバコ屋さん/クリーニング/銀行/郵便/保険サービス、ほか。
ペットフードのショップはオープン!よかった…(ToT)。
工場/農業/飼育業/これらのサービスに必要なサプライチェーンの運営などは、防疫対策を施した上で可。
運営休止:
バール/レストラン/ジェラテリア/美容院…など。
リスト一覧はこちら
結構、開いてる店・サービスが多いかもしれませんねぇ。
ほか、スマートワーキングと有給の推奨や外出時の許可書携帯などがあります。
※法令の原本はこちらのリンク>>>Decreto del Presidente del Consiglio dei ministri 11 marzo 2020
外出許可書は自己申告制で、内務省のサイトからダウンロード。携帯していない場合でも、警察が所持するその場でシートに記入することになります。ご近所のお散歩くらいだとあまり聞かれることもなさそう。
第二次世界大戦の時よりマシだよね!と戦後生まれの夫が言う
お店の方も、開店休業状態のところも多いし、感染の危険も減るから期間限定で一斉に閉める方が気が楽でしょうね。ボン散歩もOKだし、必要なものは買えるし大丈夫そうです。
ご近所の様子もぜんぜん悲劇的でもないし、むしろ今はとても落ち着いていて、誰と話しても「そうだよねーこれくらいガツンとやったら効果出るよね。出るといいねー」ってなもんで、のどか〜な空気が漂っています。
昨夜は、ちょっとアワアワしましたが、ピンキー(夫)が、
「まあ、でも情報がすぐに入るし、海外の状況も知れるし、必要なものは買えるし、家族や友達ともすぐ繋がれるし。第二次世界大戦の時と比べたら、相当マシだよねー。今の時代で良かった!」
などと、戦中苦労したかのようなトーンで話すので、なんだか安心しましたw。たしかにそう。
今のところ、近所のスーパーのおばさんや郵便局のお姉さんを心配する余裕も出てます^^;。そしてまだ、ボンさんはコロナ騒動に気づいてませんw(彼が気づいたら、末期的状況ってことですね〜)。
コメント
ピンキーさん、素晴らしい!
全くもって同感です!
>しんしんさま
たま〜に良いこと言うんで聞き逃せませんw。