どうも皆さま、ボンジョルノ♪
今日から夏時間のイタリアです。よく晴れ、海も青い❤︎。ボン散歩コースのオレンジの街路樹にも、白い花が咲いています(例年に比べるとちょっと早め)。
我が家のバルコニーのバジリコも…わんさか芽が出てきました!
いろいろあるけど季節はめぐる…。そしてイタリアで起きたことが順に世界をめぐってる。
イタリアの死者”数”はただの”数字”ではない
イタリアでは毎日18:00に対策状況や各地の現状、そして感染者データが、対策本部の中枢を担うイタリア国立衛生研究所長とイタリア市民保護局長(ボレッリさん)によって生放送で公表されます。
ボレッリさんも昨日から復帰。まだ体調が悪そうなので…もう少しお休みして欲しいところですが、きっと責任感ゆえできないのか(政治的な裏事情があるのか)。などと考えながら見守っていますよ。
※データのすべてはイタリア市民保護局とイタリア保健省のサイトで毎日更新。検査数や各州・町の状況も見られるようになっています。
3/28時点では、新規感染者数増加率は引き続き減少傾向(期待!)。回復者も1万2000人越えましたが、死者数もとうとう1万人を超えてしまいました…。感染者も死亡者も8割以上がロンバルディア州とエミリア・ロマーニャ州に集中しています。
ベルル時代の財政緊縮政策で医療費が圧縮された上、重症者が一局に集中すれば、やはり手に負えなくなります。次々運ばれてくる患者、平時であれば治療も手厚く回復が見込めた患者の死を、日々数十人と見届けなければならない医療従事者の無念、最期を看取ることもできない家族。その痛み、悼みは想像を絶します。
人道的な思いが人より強いから医者や看護師になったのでしょうし、家族愛も強いイタリア人が最期抱きしめることもできない。医療現場からの動画が報道されたり出回っていますが、泣けて泣けて…見られないです。あまりに辛い。
あまりに数字のスケールが大きくて、ピンと来ない人も多いかもしれませんが…ただの数字じゃないんですよね。その数には”顔”があるんですよ。
中国の武漢が封鎖された時、イタリアでも、まさか遠く離れた場所で同じような状況になるなんて、思ってた人は少なかった。でも今、起きている。
そして、次々他の国でも起きている。
イタリア厳戒態勢の内側から:
イタリアの感染の流れまとめ:
混沌とするイタリアの状況を最初に感染者が見つかったところから、順を追って解説。なぜ感染が広がってしまったのか?イタリアの人道的な対応、そして今、イタリアで起きていること。
イタリアで起きたことが順次起きている
イタリアの感染拡大のきっかけは、たった1名の感染経路不明者が見つかったことから。ほんのひと月前のことですよ。
感染地域が封鎖された直後は、ミラノや近隣の街では買い占めパニック。その後、不安を煽られた人々が、地方に拡散。
感染経路不明者、買い占めパニック、地方へ…。これらのことは、イタリアの後を追うように約1〜2週間遅れでパリでもニューヨークでも起きています。そしてどこの国の人も言う…「まさか3週間前にこんなことになるなんて、想像もしてなかった」と。
民主主義国で封鎖を実現させたコンテ首相の「経済より命」宣言に、マクロン大統領もメルケル首相も続き、イタリアで始まったバルコニーの医療者への拍手応援モブ、#iorestoacasaタグは#stayathomeとなって世界共通スローガンになりました。
まるで未来予報のように、イタリアで起きたことが世界各地で起きている。
日本の状況はひと月前のイタリアと、とても似ています。
日本人の行動様式もまた西欧とは違うし、清潔神話やBCG接種の件など期待の噂もあるので、同じような広がり方にはならないと期待したいですが…まだ科学的に証明されているわけではないから、マックス対策するしかないですよね。
日本では…ぜひともバルコニーフラッシュモブなんてしなくて済むよう心の底から願ってます。
コンテ首相(ただし政敵なしの条件付き)とまじめで清潔な日本人が組み合さったら、世界最速で感染終息できるんじゃなかろうか…などと妄想中。
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