ローマで44度⁈”カロンテ”に解放されないイタリア…

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どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

今週始めにパレルモにも灼熱警報が出たので、慌てて海に行ってみたりしましたが、今日はなんだか涼しい。

一度、海に行くと暑さに慣れるからかな?とも思ったけど、ボン先輩の様子を見ていると、溶けないし、ハァハァしないから、全体的に暑さが一旦収まった感がありますが…単に気のせいなのか?

週末はイタリア22都市が警戒レベルマックス

と思ったけど、やっぱりそれは騙し下げのようで、今週末にかけてさらにヤバそうです。ざっくり意訳で本日の報道をご紹介。

カロンテはまだイタリアを解放しません。今週末には44度行っちゃうかも。

専門家によれば、5月10日以降、平均気温を上回っているイタリア。この灼熱地獄は、少なくともあと1週間は続く見込みで、今週末は、中部から南部で42度以上をマークする可能性もあります。特にラツィオ、アブルッツォ、ウンブリアは影響が大きそう。

灼熱警報*が出ているのは、木・金で19都市。7月2日には今年初の22都市になります。
*勝手に灼熱警報と呼んでおりますが、正確にはボッリーノ・ロッソBollino rosso(Levell 3:すべての人に危険)のこと。

Ancona, Bari, Bologna, Bolzano, Brescia, Cagliari, Campobasso, Catania, Civitavecchia, Firenze, Frosinone, Latina, Messina, Napoli, Palermo, Perugia, Pescara, Reggio Calabria, Rieti, Roma, Trieste e Viterbo

週明けには少しだけ解放されるかもしれません。

CNR気候物理学者で『災害方程式』の著者アントネッロ・パシーニ教授は、「ここ10年で気温上昇のみならず、熱波の影響は特に地中海沿岸で顕著です。以前はサハラ砂漠で止まっていたアフリカ性高気圧が、年々北上。これは人間の活動に責任があります。平均気温より高く乾燥した夏を過ごさざるを得ないのは、もはや明らか。雷雨の通過で現在の損害が軽減できるのは、アルプス界隈だけでしょう」。

なんか、もう諦めて前向きに行きましょう。みたいなノリの教授がイタリアらしいですが、今、イタリアでは干ばつSiccitàが相当な問題になってますよ。ポー川が干上がる危険もあるそうな…。

ついでに、各地の警戒レベルリストはこちらの表もわかりやすかったのでリンクしておきます。

レベルで色分け…コロナの時もそうだったけど、イタリアは視覚的に警告するのがうまいですよねぇ。

カロンテってこんなおじいさん♪

アラートを色分けで視覚化に加えて、熱波のことをカロンテなんて呼ぶのも面白い。

カロンテ(カローン)は、ギリシャ神話の三途の川の渡し守。闇と夜の息子、死体を冥界に運ぶ人のこと。「あーあのおじいさんが居座ってるのか…」とイメージしやすくて。より気をつけよう。という気にならなくもないです。

あ、シロッコとはまた別物ですよシロッコは、南東風(アフリカからの熱い風)のことで、もっとロマンチック(?)。シロッコ以外にも、全方位の風にいちいち名前がついてますよ〜。

あのおじいさんとは、このおじいさん。むかーしアメブロの方でご紹介したのを再掲するわ。

Paul Gustave Doré作のカロンテ

三つ子の魂的に、カロンテって文字を見ると自動的に脳にこのビジュアルが浮かびますw。

Josep Benlliure i Gilバージョンのカロンテ

こんなおじいさんが「ヒーヒー言いながら熱波を操ってるのか…w」と思うとちょっとアレではあるんだけど(脚がサッカー選手っぽいし)、なんかこう”恐ろしいもの”をもたらす感はありますよねぇ。

台風にも名前があるし(日本も○○号だけど)、熱波に名前がついてても良いじゃないか!って話ではないですけど、他の国でもこんな風に呼んだりしてるのかしら。日本だったら日本神話?!ダメか…クレーム来そう。じゃ、妖怪かな。あ、ゆるキャラでも設定すれば、暑さも親しみに変わりそう!←本末転倒。

ちなみに、熱中症は脳がゆで卵…というパワーフレーズも三つ子の魂的に脳に刻まれてます。

熱中症、皆さんもお気をつけて!どうぞ良い金曜日を!
Fate attenzione al colpo di calore! Buon venerdi!

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