どうも皆さま、ボンジョルノ♪
というわけで、ワクチン接種体験談・後編です。
後編は、ビビリ発動して心配すぎて、下見に行ったところから!
行列が…ない?!謎のマジカルタイムに誘われて
件の会場”フィエラ”(パレルモの大規模接種会場)に到着したのは、土曜日のお昼頃でした。
会場周りに、会場入場待ちの行列ができてる?はずなのに…パラパラとしか人がいない?行った友人たちの話では「駐車は難しいよータクシーがおすすめ」だったのに、スルッと路駐もできた…?
あれ?場所間違えてないよね^^;?
会場入り口でヒマそうにおしゃべりしていた係員たちに、「行列ないけど、どうなってるの?」などと聞いてみると、
「今日、珍しく空いてるんだよー。インフォメーション?中の担当に聞く?じゃ、どうぞー」と、係員のうち最も背が高く美しい男子が、スルスルと会場内に案内してくれました。ボン先輩も一緒に。
インフォメーションでは、これまためっちゃ爽やかな笑顔のお兄さんがめちゃめちゃ余裕の雰囲気を醸し出し、耳を傾けてくれました(…相当ヒマなんだな、今日は)。
「軽い持病ありで予約したんですけど〜夫婦別々の日で〜。付き添いは入れないって聞いて心配で〜」とタラタラ話すと、
「うん、じゃー今日、二人で一緒に打ってけば?予約なしでも大丈夫な日だし。今、めちゃめちゃ空いてるから!マジカルタイム!」
え?今日?!
まさかの展開に思わず「あ、犬は?」と聞くと(大事なことですよ、ええ)、「ちょーっと難しいかもね。急いで置いてきたら?午後は混むかもだからー」とこぼれる笑顔でボン先輩の頭を撫でています。
こういう時、「犬なんかダメに決まってるだろ!」みたいな態度をとらないところがシチリア人の良いところよね〜。近くにいた警備のおじさんもボン先輩と遊ぼうとしてたし(いや、ホント、ヒマな日だったんだわねー)。
「一杯飲んでけば?」みたいに誘われて、かなり戸惑いましたが、ピンキー(夫)が決断。「よしっ!じゃー書類とって戻ってきます!」
会場は思いのほか、システマチック?!待ち時間はご愛嬌
そうして慌てて家に戻り、再び会場へ戻りました。いや〜コロナが始まって以来、初めて超高速で行動したかも。急ぐってこういうことだったっけなぁ。
たしかに人が増え始めた会場にギリギリ滑り込み、入場チェックを抜けて会場内へ。そこで、番号チケット発券機で整理番号が渡されました。こちらも可愛い女子たちがご案内してくれました(皆んな、イタリア市民保護局パレルモ支部の人たち。旧ボレッリさんの部下は美男美女が多いのか)。
カテゴリーをピッと押すと、”カテゴリー内整理番号”が発券されます。
▲医療関係者、学校関係者、80歳OVER、持病なし16〜59歳をはじめ、ファイザー2回目、モデルナ2回目などなど…受付中のカテゴリー数が12もw!
小規模会場とはまた違った雰囲気とシステムです。
さて、もらった整理番号には、
”待ち時間 126分”とありました。
…お、おぅ。空いてるじゃねーかっw!
予約待ちか、現地で接種待ち。どちらが良いかはお好み次第
優先接種はほとんど終わってるので、打てる人からどんどん打ってけー!みたいな雑な勢いは結構好きですが、間口を広げてバンバン入場させている結果として、現場が対処仕切れず(というか対処仕切れてる状況などイタリアで見たことはないが)相当な待ち時間が発生するのだろうと思われます。
他の州では、ゆっくりとカテゴリーを拡大して予約を制御している代わりに、接種会場での待ち時間がほとんどないところもあるようです。パレルモの他の会場でも(主に老人カテゴリー)待ち時間は1時間以内でした。
予約待ちか接種会場で順番待ちか、どっちが良いかしらね?そりゃどっちも待たない方が良いけど、しょーがない。
日本のニュースで、お年寄りが予約待ちで行列作っているのを見ると、そこまで待たせるならそのまま打っちゃえば…と思ったりはしますけど。予約待ち行列なら接種待ち行列の方が良いな。
まー実際、5時間と比べたら2時間なんてあっという間!整理番号管理だから、どこで待っていても良く、行列に並ぶ必要もないので日向ぼっこしている間にサクサクと(2時間かけて)番号は進み、モニターに整理番号が表示されました。
さあ、いよいよパビリオンの中へ!
ずらりと並ぶブースでお医者さんと面談から
広いパビリオンの中には5つのレーンがあり、その両脇に医者と入力担当事務員(とたまに友達?)のブースがずらりと並んでいます。
「夫婦でどうぞ」と案内されたブースで、先生と懇談しながら書類のチェックをしてもらいました。
書類は、ダウンロードするか会場でもらう4種類。同意書、健康状態などのチェック、ワクチンメーカーの選択などなど。結構細かい。
※軽い持病ありカテゴリーを選択している場合は、ホームドクターの証明書も必須です。
※今、シチリアではアストラゼネカの在庫をなんとかしようとしているので、証明書がない場合はアストラゼネカを強く推奨されますが、証明書があると自由選択。ファイザーをチョイスしました。
そして、いよいよ接種ブースへ。
せめて接種時にはスマホを置いて!繊細な妻は医務室へ…
陽気な看護士さんが、ちゃっちゃと書類をチェックし、ちゃっちゃと…プスッ。
…あっという間に終わりました。チクっとしただけで普通の注射より痛くない。
「はい、次、マリート(夫)」
またちゃっちゃと書類をチェックして…いる間に、看護士さんのスマホが鳴りました。無視するかと思ったら、
出たっw!
耳と肩にスマホを挟んだままおしゃべりする看護士さんに、テキトーに打たれたピンキー(夫)。途中、「あ、なんか染みる!」と言ったら「水じゃない証拠ね!」と返答される始末。
ねぇ…大丈夫なのー?!
その後、健康観察15分を待つ間…なんかいろいろ心配になってきて、なんか急に気持ち悪い気がしてきて、あ〜なんかクラクラするかも?!即座に待合ブース前に設置された医務室で血圧と血中酸素濃度を測られました。
すると…。
めっちゃ正常w!!!
お医者さんに「緊張が過ぎたんだね。まったくなんでもないから、早く帰って」ととっとと追い出されました。
んー…ビビり過ぎた…。だって、スマホ肩に挟んでワクチン接種ってさー…変なとこ入ったらどうすんのよ!(看護士には「ないない」と笑われましたけど、そのテキトーな笑顔が信頼できないのよっ!)
そうして2回目の予約QRコードを発行してもらい、終了。
結局、会場を出るまでに計3時間くらいかかりましたが、突然の冒険は突然終わった…気持ちがまったくついて行かなかったです…。
ワクチン後に感じた不思議な感覚(腕痛以外)
当日は熱が出ることもなく、だるさもなく。夕方から腕が痛くなり、翌朝は水平にしか上がりませんでしたが、その不快さも夕方にはスルッと消えました。だいたい皆んな(老人以外)から聞いてる話と同じです。
2回目の方がツラそうなのと、本当にこの先なにもないのか…ずっと心配してますが(心配し過ぎ?)、血圧・血中酸素濃度は相変わらず正常。
それにしても、なんていうんでしょうかね。打たれてからしばらくすると、暗闇の中で探していたドアを見つけ、ガチャと鍵を開けた感じがしてきました(でもまだドアは開いていない)。はて、2回目を接種すると、ギーっとこの扉が開いて隙間から差し込む光が見えるのでしょうか?
ちなみに筋肉注射は、イタリアでは誰でも打てます。薬局で注射器売ってるくらい…。だからといって”ながら打ち”はやめろーw!
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sopralluogo/sopraluogo
ソープラルオゴ
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