イタリアのアジア人差別事情〜ローマで中国人妊婦が襲われた?!

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どうも皆さま、ボンジョルノ♪

春節時期に帰国していたもので、毎日日本の新型コロナのニュースに釘付けです(最長潜伏期間24日?までまだあるし…)。イタリアでは、差別やLa psicosi Coronavirus(コロナウィルス恐怖症)の話題が増えてきました(気になるから目につくのかもですが)。

そんな中「イタリア大丈夫ですか(アジア人差別)?」というご質問をよくいただくので、ちょっとご紹介してみますね。

のんきなパレルモではほっとんど感じない…のはこちらでもご紹介の通り。

イタリアにおける新型コロナウィルス情報&噂のアジア人差別状況
どうも皆さま、ボンジョルノ♪ 時差ボケと日本から大量に持...

ですが、イタリアで最初の感染事例となった2名の中国人ツーリストがローマで発見されているせいか、観光客の多い首都だからなのか、ローマでの状況はちょっと違うようです。



イタリアでは中国人への差別がある?ない?

レプッブリカ誌のローマ版から。

Roma, ragazzini insultano e minacciano comitiva: "Avete il coronavirus, cinesi di m... andate via dall'Italia"
Una famiglia di orientali, d...

「コロナウィルスに感染している奴らは出て行け!ク○中国人!」日曜のお昼過ぎ、ローマのトゥスコラーナ地区のコンソーリ広場で中国人家族が15歳の少年3人組に暴言を吐かれ襲われた。中国人家族は4人で、妊娠している女性もいた。

少年のうち1人が妊婦に平手打ちをし、ボトルを持って脅したが、叫び声を聞きつけた近隣住民がすぐに介入して援助。少年たちは警察に連行され拘留された。

女性は救急病院に搬送され全治3日との診断。領事館の弁護士を伴った中国人グループは、少年たちを告訴しないことに決めた。

目撃証言者のパオロ氏によれば、「近くのレストランで食事中でした。叫びと鳴き声を聞き、すぐに駆けつけて間に入りました。緊迫する状況の中で通報したのです。ひどいものでした。広場で遊んでいた子供達は怖がって逃げて行きました。」

ローマ市長は「恥ずかしい!無知と人種差別が生んだエピソードです。ローマは被害者に寄り添います」とツイッターした。

ローマ在の友人たちによれば、これは本当に本当に珍しいケースで、無知なちびっこギャングたちの行き過ぎた行動という認識だそう。ショッキングですが、これを見てイタリア全体がこんな感じなのか…となるのは間違えです…。

あとはこんなのも。

Coronavirus, scritta su bus regionale del Lazio: "Cinesi infetti a casa". L'assessore: "Razzismo offensivo"
L'immagine della scritta app...

“Cinesi infetti tornate a casa”. 感染中国人、家に帰れ!とローマ郊外のバスの座席の背に落書きがあったそうな。

そんな差別に対する抗議する落書きもチラホラ。

Coronavirus, a Roma spunta murale dedicato alla ristoratrice Sonia Zhou: "In giro un'epidemia di ignoranza"
Un murales della street-arti...

「無知の伝染が拡大中!私たちを守らなくっちゃ」と中国人タレントで中国料理店オーナーのソニアをモデルにしたメッセージ。落書きといえば、こんなのも。

'Bruce vs Virus', a Trastevere il nuovo murale di Harrygreb contro la psicosi Coronavirus
“Ho volevo dare seguito con ...

イタリアで最も有名な中国人・ブルースリーにマスクをかけて…。反コロナウィルス恐怖症と戦う「ブルースVSコロナウィルス」だそうですけど、ブルースリーも感染?!という差別アートなのかと思わなくもない…。

”巷の噂”的3面記事を集めてみましたが、要するに中国人への差別はあります。その一方で差別への批判も多々あります。

では、日本人を含む他のアジア人に対してはどうでしょう?



中国人以外のアジア人への差別は?

中国人と他のアジア人を見分けられないような無知で情弱で世界の狭いイタリア人からは、多少の差別はあると思います。

イタリア人や在住日本人の友人に聞いた話だと、「フィリピン人の友達と地下鉄に乗っていたら「国に帰りやがれ!」と暴言吐かれた」とか、「コロッセオで日本人修学旅行生の団体のそばで、口に手を当てられた」とか、「レストランで日本人だけ別の部屋に通された」とか。

まあ、想定内ですね…。

基本的に差別というものは少なからずあるものなので住んでいるといつの間にか慣れるもの…だから「ま〜想定内だよねー」ってな感じになります。

SARSの時も、普通に差別されたしなぁ。地下鉄でドア付近に立っていた私を見て、イタリア人グループが口に手を当て走って違う車両に逃げたとか、「サーズ!」と呼ばれたりとか。

…なんだか懐かしく思い出しています。今だったら、思いっきり咳でもしてみせてあげるかもしれませんが、当時はちょっとショックだったかな。若くてまだココロが柔らかかったし…(遠い目)。

ちなみに、平和なパレルモですが、先日、ローマ通りのバス停で待っていたフィリピン人親子が、後ろに並んだ中国人家族を見て、口を押さえてエビのように後ずさり立ち去る現場にピンキー(夫)が遭遇。旅行者かどうかわからないのに。他のイタリア人は普通にしてたのに。ピンキー(夫)がショックを受けてましたw。

アジア人同士でオヤオヤ…ですが、わからなくもない…。日本では避けまくってしまったし…。

そんなわけで、この時期イタリアに訪れる際はちょっ〜とヤナこととかあるかもしれませんが(さほどないとは思うけど、ないと思ってってあったらヤじゃない?あるかもな…って心の準備はしておいた方が無難)、「無知め」と呆れておけば良いかと。

そんなことより…自身が感染しないことが大事!!!これが一番大事!

早く新型コロナウィルスの簡易診査キットとワクチンが開発されることを願ってやみません。

…と、ここまで書いて都内タクシー運転手さんの感染や高齢女性の死亡確認の速報が…。ああ…もうどうなるんでしょうか…。

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