どうも皆さま、ボンジョルノ♪
先週、ボンを連れて裸足で山登りしてきましたが、
そこでもチラリと登場したゲーテ。最近、ゲーテにはまってます。
先月末に、聖なる山のミラクル水のことを取り上げたクレアWEBの記事でも、ゲーテの「イタリア紀行」をご紹介しました。参考:クレアweb連載記事一覧
▼ちなみに、これがミラクル水よ❤️
「シチリアのないイタリアなんて、何の心象も残さない」
かの有名なゲーテの「イタリア紀行」は、1700年代後半に旅したイタリアの北から南までが詳細に描かれています。
私は、こちらの相良守峰先生訳の岩波文庫版を持っていますが、もう絶版のよう…(涙)。古めかしい訳が味があって良かったんだけどなー。シチリアに船で到着するあたりからが好きで、何度も読んでます。
ナポリからパレルモに入港し、シチリアをじっくり観察したゲーテ。
「シチリアのないイタリアなんて、なんの心象も残さない」とまで言い切るほど、シチリアをお気に召した様子で、パレルモを皮切りに、内陸部を抜け、アグリジェントまで。さらにエンナ経由でカターニャ、メッシーナと旅します。
アグリジェント近辺では、宿泊した農家さんでパスタ作りを初めて見たり、貴族が生で食べてたカルチョーフィをディスったり。当時の街や人々、食生活のレポートが”ゲーテ節”で生き生きと描かれて…昔の本なのにぜんぜん飽きないw。
特にパレルモ滞在も長かったので、今も同じ風景が見られるので興味が湧くし、何しろ…パレルモでの日常の会話の中に、ちょいちょい当たり前のように出てくるので、パレルモライフのマスト本だったりもします。
ゲーテのイタリア人評に感心
最近は、ローマ編を読み返してるところですが、改めて…ゲーテのイタリアへの憧れっぷりに、つい読みながら「イタリアに行けてよかったね〜」なんて気持ちになってます。友達かっw!
ゲーテが見たイタリア人ってのもなかなか。
彼らは、実際信じられぬくらい気楽な連中で、頭を使ったりして年を取ってはならぬと思っている。来るべき冬のためや、次第に長くなる夜のために準備をすることなどは、前代未聞の気楽さでほったらかしておく。その代り、1年をかなりの部分をば犬のように苦しまなければならないのだ。
岩波文庫 イタリア紀行 相良守峰訳
だって。
ゲーテ、辛口・笑!
イタリア人って昔から変わらないんですね。街もゴミがすごかったらしいし。ってことは、今さらこの人たちに…腹を立てるのが間違いなんだな…と、今、まさにローマ人のデザイナーのテキトーさに血管切れそうになってるのが、ちょっとおさまる…のでありました。
ベネツィア派の絵画もいっぱい出てくるからアート好きにもオススメだし、イタリアでイタリア人にイライラしてる人にもオススメかもw。
コメント
面白そうな本をご紹介くださり、ありがとうございます。
さっそくAmazonにて上・中を購入(ただし老眼に優しいKindle版^^;)
なぜか同じシリーズに下巻が見当たらなかったのですが、シチリア編が読めればいいかなと・・・
ゲーテ著のイタリア紀行文、ちょっとわくわくしています^^
感想は後日また。
東京にも徐々に秋の気配
今朝歩道の植え込みに「彼岸花」がたくさん咲いていました。
来週はもうお彼岸です。朝晩冷え込むようになってくるのでしょうね。
暖かいシチリアに暮らしているとはいえ、季節の変わり目、お体ご自愛くださいませ。
きょうも素敵な一日でありますように\(^○^)/~
>Rurikoさま
あらあら、下巻が見つかりませんか?廃盤…かしら…?!
「彼岸花」、いいですね〜。そういえば、イタリアでは見たことがないなぁ。
シチリアもだいぶ涼しくなってきました。ピンキー(夫)は、ダウンベスト着てますよ(大げさ)!
ゲーテ、シチリア好きだったんですね~!
ゲーテ読んだことないけど、読みます、この本!
“~~~”の部分に大爆笑^^
ちなみに、私のイタリア語の先生、アラカンの女性ですが
以前行ったドイツ旅行の感想。
”あんなに冬が寒くて暗かったら、なんにもすることないのよ。家の中で勉強するしかないんだわ”だって。
>accaesseさま
シチリア、大絶賛してましたよ。お天気が良いってそれだけで素敵なことですもんね・笑。
イタリア語の先生のドイツ気候、真逆で面白い^^!