農家さんの自家製ワインの作り方?!

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シチリア島のど真ん中へ。
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シチリア島にワイン造りが伝わったのは、紀元前。古代ギリシャ人や古代フェニキア人が伝えて以来、島じゅうのあっちゃこっちゃでブドウ栽培&ワイン生産が行われてます。

 

そりゃもー世界に誇る珠玉のワイナリーもありますが、庭の片隅(と言っても数百ヘクタールクラス)でブドウを作ってるようなお宅は、どーしてるんだ?って話です。

よく「うちのパパが作ったワイン」とか「おじいちゃんがブドウ畑を持ってる」とか、そんな話を聞くと、

家でワイン作ってるの?!

と驚きますが、正確には”家”では作ってません。

 

ワイナリーのように設備を整えるのは、とんでもない資本が必要ですし、かといって、昔話のように踏んで作るなんてことは、衛生的にもちょっと無理。

 

各家から持ち込んだブドウをワインにしてくれる施設が村にいくつかあるもんなんですねぇ。オリーブオイルも同様です。絞ってくれる施設があるわけです。

 

シチリアでは(他のイタリアの地域もそうだと思うけど)、ブドウ畑付きとかオリーブ畑付きで土地を売っていたりしますが、たまたま買った別荘地にオリーブの木が10本くらいあって、ほっといたら出来ちゃったからオイルにする的な話もよく聞きます。

 

今回訪れたフラントイオは、オリーブ収穫が始まる前、つまりブドウの季節にはワイン造りをしてくれるところでした。

 

こうやって持ち込まれるブドウ。

今年は雨が多くて、イマイチな出来らしいです。

名前が書かれたコンテナが、
いくつも置かれてました。

最低ブドウ50キロから受け付けてくれるそうな。

除梗破砕した後は、
こちらの解放容器で発酵させますよ。

発酵すると、果皮や種などの固形物が、
二酸化炭素に押し上げられて、
上の方に集まってきます。

ここまでの工程を、
昔は足でやってたんですね(オェ)。

下層の方のモストを、
ちょっと味見させていただきました!

甘いっ!
収穫後24時間のモストは、
ジャムのように甘いブドウジュースでした。

はっ!ジャム…。

カベルネジャム(いや、ジェル)の無理やりプライパンケーキ
水シャワーの日々の中で、冷えた薄紫の身体を暖めるため。で...

ちなみに、こちらはネーロ・ダヴォラです。

 

この糖分がアルコールに、
変わっていくんですねー。

その後、圧搾までしてくれます。
それぞれお好みの樽などを持ち込んで、
それぞれお好みに熟成させるのだそう。

 

かなりテキトーw。

まあ、でも…暮らしの中に昔から、
当たり前にあるものって、
そんなものかもしれませんね〜。

世界に名だたるワイナリーが、
どんだけ神経注いでワイン造りをしているか、
むしろこういった本場の本場を見ると、
しみじみ実感します、ええ。
(そもそも売り物ですしね)

ほんのり続く。

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