どうも皆さま、ボンジョルノ♪
イタリアの感染対策方針がさらに強化され、ミラノを州都とするロンバルディア州と14県が”封鎖”されました。
封鎖というと、中国の武漢のイメージが強いですよねぇ。でもそうでもない。現地は比較的落ち着いてます(一部パニックになっている人々を除き)。
コンテ首相の会見を見ればわかるけど、日本ではすっごいことになっている!みたいなトーンで報道されてるんだろうなぁと想像します。さっきチャーター便云々のニュース見て「は?」となりましたよ…。
多分、しっかりと封鎖エリアで「何ができて何ができないのか?」追加された法令の詳細がわからないからなんでしょうね。
ってことでご紹介してみますよ!
スーパーやレストランも開いている”封鎖”ゾーン
対象となる地域
ミラノを含むロンバルディア州全域、モデナ、パルマ、ピアチェンツァ、レッジョエミリア、リミ二、ペーザロ、ウルビーノ、アレッサンドリア、アスティ、ノヴァラ、ヴェルバノ-クシオ-オッソーラ、ヴェルチェッリ、パドヴァ、トレヴィーゾ、ヴェネチア
ゾーン以外への出入り制限
- 仕事上および健康上の不可避の理由があれば可(雇用主の指示書や医療機関からの診断書を提示が必要)。指定ゾーン間の公共交通機関の運行は続行。
- 公私共に企業は雇用者に休暇を与えることを推奨。
- ゾーン外からの帰宅や物流は制限なく許可。
閉鎖施設・休止
- 映画館、劇場、美術博物館等の文化施設、パブ、クラブやディスコ、ゲームセンター、スキー施設、ジム、ダンス教室、プール、エステ、スパ(治療等の目的を除く)ほか、会合施設。
- 教会はオープン、ただし、ミサ、結婚式、お葬式など集会するイベントはNG。
- プロ以外のスポーツイベントは休止(プロ選手は閉鎖空間での練習も可)
開業施設
- 大型・中規模の店舗・ショッピングセンター・市場は日・祝以外営業。
- バール、レストランは6時〜18時でオープン(ただし隣人との距離は1m以上を保証すること。違反の場合は休業罰則あり)
- 食材店、スーパーマーケットなど商店もオープン(ただし常に既存の法令(集会を避けるなど)に従い、違反の場合はこれも罰則あり)
これらの対策基準は各県知事によって管理され、遵守するために所属する州の許可があれば消防・警察・軍隊への協力要請も可能。
※追加法令全文は内閣府のサイトへ。
空港:マルペンサ空港アリタリア便の国際線は全便運休(3月9日〜)、ほかの航空会社もマルペンサ便が運休になっています(リナーテ空港の国内線は減便しつつ運行中)。
まあ…制限はあるけど日常の暮らしがまったくできないわけではありません。それに…ずっとじゃないですしね^^;。
心を打つコンテ首相の法令発表会見
こちら、コンテ首相の正式発表会見です。
13分あたりからが聞きどころ。
今は個々が責任感を持ち、私たち自身、私たちの大切な人たちを守りましょう。私たちの大切な人、それは私たちの家族、私たちの両親、そして私たちの祖父母たちです。
専門家の意見を元に、私たち政府の責任において作り上げた法令です。どうか落ち着いてください。必ずこの戦いを乗り越えられるはずです。一緒に戦っていきましょう。
(今、それでも集まって遊ぶ人たちやコドーニョのガチレッドゾーンからスキーしに行っちゃた夫婦なんかが問題になってるためにこんな感じの会見になってます)
対策の不備はあるのかもしれませんが、初めての感染対策。よくやってるなぁと感じます。経済的な支援もしっかり進めているとのこと。
死者が多いのが気になるけど…ほとんどがコロナ感染「で」じゃなく、「も」してたご老人が亡くなるケース(平均年齢81歳)がほとんどです。医療崩壊と検査数についてはまたそのうち書きますねw。
デマやプロパガンダは、デマやプロパガンダでしかない
聞いた話によると、日本では「1末にクルーズ船で隔離しないで降ろしたから広がった」と言われてるらしいですねぇ。現地では聞かない話…。
もしそうなら…クルーズ船はチビタヴェッキアに入港したから、ローマ近郊でアウトブレイクが起きてないと変ですよね…。今、ミラノの研究所が検証している”感染ゼロ”は、1月中旬に上海人(陽性)とコンタクトしたドイツ人(陽性)が、アウトブレイクした地域コドーニョと関係があるそうで、そこから入ってきたのでは。となっています。参考資料
イタリアでもデマやプロパガンダ、悪質報道に踊らされる人は後を絶ちません。
実は、この追加法令の正式発表は3月8日の朝。ニュースがスクープされたのは、3月7日の夜。下書きが流出したようです。
閉鎖〜?!と大騒ぎになり、対象地域から逃亡する人々でミラノ中央駅が溢れました…。ひどい話です。対策を無視するかのような行為(今のところイタリアの地域の感染は経路に北イタリアとの接触経験があるため、簡単に言えば「ウィルス撒き散らすなー」と騒ぎになったわけ)。それを誘発したメディアの良識のなさ…。 一部では、反コンテ体制に反感を持つ政党(レーガ・ノルド)がリークしたとの話も。
海外のニュースが正しく日本には入らない。また逆もしかり。そして国内でも。メディアリテラシーをしっかり携え、溢れるデマやプロパガンダに流されないようにしたいものですね。
自分と家族と…大切な人を守るために。
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