イタリア〜厳戒態勢の内側から:悲しくも美しい”空っぽのイタリアの街”が意味するもの

スポンサーリンク

どうも皆さま、ボンジョルノ♪

今日も変わらず、静かなパレルモです。毎夕、対策本部の記者会見で感染者状況や対策状況がとてもわかり安く伝えられていますが、一昨日はちょっと衝撃でした。

イタリア感染者データ(3月18日時点)

検査数:165,541名
現在までの感染者 35,713名
うち回復者 4,025名 /死亡者 2,978名
現状のアクティブ陽性者:28,710名
うち無症状12,090名/有症状入院14,363名/重症2,257名

上の表のように、イタリアの感染者の多くは、ロンバルディア州に集中しています(昨日時点で17,713名)。

その中でも、ベルガモという街が打撃を受けており、もう…棺桶の保管する場所もないそうで…昨夜遅くに、イタリア軍が棺桶を他の街へ運び出す行列の様子が報道されました。画像を出すのは憚られますので、リンクでごめん…こちらです。

パレルモからは遠い街ですが、同じ国内でこんなことが起きている。さすがに昨日は、心臓がバクバクしました…。

バクバクしたまま書きかけで放置してしまいました(集中できなかった〜・涙)。明けて翌日3月19日には、死者数が中国を上回ったというニュース。でも、まだピークは来ていないようで、右肩上がりの今が、一番ツライ時なのかもしれません。。。ベルガモや北イタリアの様子を見ると、あまりにもツライ。

ローマ、ミラノ、ヴェネチア…空っぽの街に何を思う

さて昨今、日本でもローマやミラノ、ヴェネチアなど通常であれば観光客でごった返す街々の”空っぽ”ぶりが伝えられていますね。

パレルモもシーンとしていますよ。こちら、メイン大通り「コルソ・ヴィットリオエマヌエレ通り」。

まあ…人はいないっちゃいないけど、いるっちゃいる感じですかね。店舗や飲食店は閉店ですが、薬屋さん、銀行、スーパーなどなど暮らしのベーシックな機能は続いているわけで、働いてくれている人もいるから。あと犬の散歩ね。

イタリアでは、各街空っぽ映像を見て「ああ、こんなことに(涙)!」となるより、「人がいないイタリアの街のなんと美しいことか」と感動してる人が多いような気がしますよ。

そしてホッともしている。

街に誰もいない。それは、「あーちゃんと皆んな家にいるってことだね!よかった…感染が広がらずに済む!」ってことだから。

落ち着くコツは、コントロールできる事とできない事に分解する事

ベルガモでの軍の葬列は…あまりの衝撃で動揺しましたが、それを見た日本在の友人が送ってくれた言葉が効きました(涙)。

「コントロールできる事とできない事に分解して、できる事に集中すると頭も気持ちも落ち着くよ」

ほんと、そうだなぁと思いました。

あまりの死者数、その数だけの家族の哀しみ、医療従事者たちの無念さなどを想うと涙が出ます。だからとて、何かできるわけでもない…(無力さにも落ち込む)。

今できる事は、もうほんっとに…”無意味に出かけない”ことしかない感染しないことは、医療現場への応援になり、そしてそれがウィルスと闘ってる知らないご家族の助けにもなる。と思うから。

悲しいけれど美しい空っぽの街は、きっとまた日本では衝撃映像チックに伝えられるのかもしれませんが(-_-)…そこにいる人たちが、それぞれにできることを頑張っている姿を写してもいるのです。

ウィルスは人が運ぶ。国境も超える。目に見えないから検査して確かめる。ウィルスが移動してしまう前に。それでも散っていく。このウィルスは無症状でもうつすみたいだからね。

手強いウィルスですよね。。。いつ終わるかな。

…うん、よし!今日は天気も良いのでボンさんを洗いますよ!!

コメント

  1. しんしん より:

    悲しくも美しい空っぽの街、本当にそうですね。
    毎日、現地夕方の時間帯にTVのYouTube機能でイタリアのリアルタイム映像を見ています。
    本来はホテル等が部屋からのリアルタイムの眺めを宣伝のために流している映像のようですが、買い物帰りや犬の散歩中の人、2M離れてちょっとの間だけ言葉を交わす人、遠くに見つけた知人と手を振るだけの挨拶を交わす人・・・ほんのわずかながら人の動きがあることで彼等の”今”は確実に存在しているのだと、大きな画面で確認することで少し心が落ち着きます。
    最初に感染が広まったエリアも沈静化しつつあります。
    必ず落ち着く日が来ます。

    • sawabon より:

      >しんしんさま

      FBでシェアしましたが、FCAの動画もオススメです。
      そう、こういうこと。が伝わって、涙が出てきました(TT)。

  2. 一読者 より:

    Buongiorno! いつも貴重な情報ありがとうございます。
    あのベルガモの映像はとても衝撃的で、沈鬱な気持ちになりました。
    しかし記事を読んだところ、火葬のための炉がベルガモの墓地には足りないから移送という説明がありました。カトリックの国イタリアは火葬が増えてきたといってもまだ土葬が主体なので、こうなったのでしょう。
    また日本では映像だけからの誤解曲解が増えてしまわないかと危惧しています。

    • sawabon より:

      >一読者さま

      こちらこそ、いつも読んでいただいてありがとうございます^^。
      はい、おっしゃる通り今回のベルガモの件は、火葬炉が間に合わないための移送です。
      感染があった場合のご遺体は、火葬の義務が州や市によってあるようです。
      本当に…この動画は沈鬱な気持ちになりました。
      ご家族やご本人、関わった医療者の無念さなど思うと心が痛いです…。
      そういった想いに寄り添うような報道が日本でも増えると良いのに…と思います。。。

  3. かもめ院長 より:

    サワボンさんご無沙汰しております
    パソコンの調子が悪かったようで、書き込みができずにいました。。
    ご連絡が遅くなって申し訳ありません。
    3月12日の放送は無事に終了しました。
    お手紙も紹介いたしました。反響がよかったです。
    世界的に大変なことになっていますが、今が辛抱の時なのかと思います。
    がんばりましょう。

    • sawabon より:

      >かもめ院長さま

      ご無沙汰しております!こちらこそご連絡できずにおり、大変失礼致しました。
      なんだかも毎日がザワついています…^^;。
      ご紹介、本当にありがとうございました!
      また近いうちに、ご紹介させてくださいませ。

      今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
      かもめ院長さまもどうぞご自愛くださいませ❤︎。

タイトルとURLをコピーしました