どうもー皆さま、ボンジョルノ♪
先日、コオロギパンに驚愕し、あまりにコオロギネタをチェックしすぎたせいか、Twitterのアルゴリズムが勘違いしたのか、以降、やたらとコオロギネタ@日本ばかりがでるようになってしまい…今、見るのやめてますw(コオロギ乗せクッキーとか見たくない〜)。
いや、アルゴリズムではなく、普通に話題だったのかも。いやいや、気になるからそこで手が止まってただけかもしれない…。
まーどうでも良いんですが、JALのLCCが機内食で出してたり(希望者のみ)、給食で粉末が出てきたり(?)。日本では結構いろんなところで使い始めてることと、その割には結構規制が緩めなことなどを知りました。
▼欧州はどうなのかな?調べたら、結構きっちり義務化されてました。
アレルギー表示も義務化はされてないようですが、それで学校給食ってのは怖いですよね。
ナポリの有名ピッツァ店ジーノ・ソルビッロもコオロギ粉で試作?
さて、今週末はコオロギ騒ぎもやや収まり、コオロギ感薄めでしたが(イワシは多めでしたが)、こんな記事が…。
あーイタリアも、有名店が乗っかっちゃったか〜。と思ったら、真逆の話でした。
ガンベロロッソの常連、ナポリピッツァの有名シェフ、ジーノ・ソルビッロにとって、コオロギ粉のピッツァは「汚物」だ。
ナポリのみならず、ミラノ、ニューヨーク、そして東京にも出店するナポリピッツァ帝国のボスは続ける。「伝統的な料理であるピッツァを虫で作るなんて、受け入れられない。然るべき注意喚起だ」。
抗議:
ソルビッロは、他のパンメーカーやピッツァ職人に続き、欧州連合が、加工製造販売の許可を出したしたばかりのコオロギ粉でピッツァを試作した。ピッツァとその伝統が生まれた旧市街の中心にある、彼の歴史的な店舗の前で、試食してもらい、その反応を収めた動画をSNSに投稿。
「妙なチョコレートの味がする」という人。多くは断固、また皮肉交じりに拒否していた人々が映る動画は、「コオロギ粉にNoと言おう!この件に関するそれぞれの意見を表明して、自分たちのアイデンティティと文化の一部である伝統を常に選ぼう」というメッセージが添えられた。
反応:
意見はすぐに集まったが、ほとんどの場合は、反対だ。「コオロギ粉を捏ねたマシーンで捏ねたっていうだけで、ムリ」「死んでもイヤ」。極少数、「まあでも、いつだって選べるよね」という声もあった。
SNSでは、ソルビッロに同意で、欧州食品安全機関が承認し、欧州連合が販売許可を出したばかりの新しい昆虫食品に反対だった。
(安全な)コオロギ粉の特徴:
2つの昆虫食に続いて認可された”部分的脱脂コオロギ粉(技術名)”は、用途が広く注目され、すでにいくつかのレストランで使用。ビスケットやミネストラのように商品化もされている。豊富なタンパク質、オメガ3やタンパク質などが含まれることからも、今後も広がりを見せるだろう。
甲殻類、タコイカ貝類、ダニのアレルギーの人には危険だが、コオロギ粉は安全だ。
あ、いつものように意訳です(一応)。
このあと、ソルビッロのインタビューが続きます(↓)。
”コオロギ粉が広まり定着すれば、粉物の終焉…”
ー「注意喚起」をした理由は?
抗議したかった。私は、料理に虫を使うと言う考えに、絶対的に反対だ。ピッツァのような伝統的な料理に、そんな素材を使うのは、バカげている。」
ーではなぜ、お使いに?
試作したかったから。コオロギ粉を買い、配送まで2週間を待ち、捏ねて、そして皆んなに味わってもらった。私は、食べなかったが、反応を鑑みるに、コオロギ粉のピッツァは、成功したとは思えない。
ー味見もせず判断するの?
食べる気がしない。そして、今後も食べることはないだろう。
ーこの抗議行動は、庶民の伝統ピッツァを擁護するため?
ピッツァは、単なる料理ではなく、庶民の料理のシンボルで、またそうあり続けなければならないものだ。
虫の話に戻ると、新しいものを拒否してるわけではない。ピッツァは、ナポリピッツァだけではないと思ってるし、すでにガンベロロッソのような有名ガイドで認知され、高得点を取るような、多様なスタイルのピッツァも評価してる。
ーその手の新しいスタイルのピッツァは、それこそ多様な粉を使ってますよね。伝統が要なら、大麻の粉はOKで、コオロギはNOなのは、なぜ?
大麻粉を最初に使ったのは私だし、TVでも紹介したけど、比較できない。繰り返しになるが、何しろ虫を使う考えに反対だ。ものには、限度がある。コオロギ粉が広く定着したら、それは、粉物文化の終焉だろう。
ーコオロギ粉の調理はどうでした?
調理面では、これといった特徴的な問題はなかった。粉と呼ぶこともないだろうけど。これは、カカオの匂いがする乾燥して粉砕した虫の茶色い粉末だ。それより、これを使う料理人にとって重要な問題がある。それは、コスト。1kgあたり、75ユーロだから、ピッツァ1枚あたり100g、単純計算で生地だけで7.50ユーロになる。そんな法外な値段を払う人は、スリルを味わいたい人だけだろう。そういう原材料は、まったく持続可能ではない。
ー昆虫食は、環境的には最も持続可能なものの1つでもありますが…。
問題があるなら、解決策を見つける必要があるが、私の見解は、1kg75ユーロの小麦粉では、解決策にはならないということだ。
力強い拒否っぷり。
もんのすっごい虫が嫌いなのが滲み出てますね(わかるよ〜私もムリだから)。
コオロギピッツァ試食実験の動画
これが、店前でお試しした時の動画です。
作ってる最中も、周りがキャッキャドキドキしてて…なんかかわいいw。
ところで、この動画見ると、コオロギ粉を結構な量を入れてますが(バゲッド1本100匹分と同じくらい?)、欧州の規定の使用許可量は、パンなどの生地100gあたり2gになってる模様。←なので料金も100gが7.5ユーロの計算も、ちょっと違うんじゃ…と思ったけど、要点はそこじゃないのでスルーしときます。
ともあれ、昆虫食を選ばない人の口に、紛れ込んでくることさえなければ、食べたい人だけ食べれば良いんじゃん?な話ですが、だからこそ日本の規制の緩さにモヤモヤしますよ。どうしてくれんのよ、久々の帰国時にうっかり食べちゃったら(怒)。
あと、ゴリ押し感よ!ゴリ押し感がアレなのよね〜(←おばちゃん話法)。
▼イタリアのコウロギ粉事情、その後
どうぞ牛乳飲んで良い火曜日を!
Buon martedi!
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