イタリア コオロギ粉のパスタ・ピザへの使用禁止と昆虫食の新規制

スポンサーリンク

どうもー皆さま、ボンジョルノ♪

今年に入ってあたかも当たり前の食材感を増しているコオロギ粉。ニュースに出るたび、気持ち悪くってしょうがないですが、イタリアで昆虫食に関する新しい規制が発表され(て、約2週間経ち)ましたw。

もうすでに日本を含む各国でも報じられたのでご存知の方も多いと思いますが!コオロギ話の締めくくりに、現地報道と共にご紹介しますねー。

コオロギ粉食品の許可が出てから3ヶ月…

2023年1末、欧州で「コオロギ粉使用の食品販売許可」が出てから、早3ヶ月。

▼PASCOのコオロギパンに衝撃を受けた頃

▼人気ピッツェリアがコオロギ粉ピッツァ伝統食への危機を訴えた話

きっもっ!と言いながら、イタリアのコオロギ粉状況をご紹介してきましたが…そろそろイタリアでのコオロギ話は終わりを告げそうです(もうw?)。

そりゃあウニやナマコだって、最初に食べた人は勇気がいったでしょうけど…っていう話ではないですよね

というのも、3月23日、イタリアでコオロギ粉(を含む昆虫食)に関する新規制が出されたから。もうこれで、うっかり食べる心配は無くなりました。

そんな気分にさせるイタリアの新規制とは…。

イタリアの昆虫食新法案発表の記者会見で

まずは、イタリアは昆虫食に関する4つの法令を可決と題したANSAの速報から。

「本日、イタリア4種類の粉、つまり伝統食には含まれない昆虫由来の粉に関する4つの法令に調印しました。最適なもので栄養を摂ることに問題はありませんが、コオロギ、バッタ、ミールワーム、黄色幼虫を原材料にした食品は、きっちりと明確に表示がされるべきだと考えます。」

と、述べたのは、経済省(ビジネス&イタリアメイド・イン・イタリー省)大臣ウルソと保健省大臣スキラッチと共に会見に臨んだ農業省大臣ロロブリジダ。新法令は、この3省によって共同署名された。

「新法令で規定されるのは、まずラベル表示。商品の原産地、消費者へのリスク、昆虫の成分量が明確に表示されること。また、店内での陳列棚です。コオロギや幼虫を選びたい人がそこへ行き、そして、それを選びたくない人、想像するに大体のイタリア人が、近づかないように。

欧州は、昆虫粉の商業化を承認しましたが、市民は、何を食べるのか知らなければなりません。この規制は、イタリア市民が自分が何を食べるのか知るための保証になるでしょう。食べたい人が食べられるように、また食べたくない人も同様に。その点において、イタリアを最前線の国になります。

メロー首相は、同規制について、”市民はあらゆる観点から情報得て、認識を持ち選択できなければなりません”とツイートした。

ウルソ大臣は、「欧州議会に提出されるこの新法令の実現に、各州の非常に協力的でした。イタリアの独自性とメイド・イン・イタリーを保護するため、政府と地域が一致協力し、迅速に進められました。

消費者が選択力を発揮するためには、透明性が基本にあります。購入するか否かを自由に選択するためには、製品の由来を知らなければなりません。

全会一致で可決したこの法案は、世界に誇るメイド・イン・イタリーの一つである、私たちの地中海式の食事を守る正しい道であることを示しています。」

スキラッチ大臣は、「パスタやピッツァのような地中海式伝統料理に昆虫粉の混入を禁止し、ラベル表示が明確化するなど決めたこの法案が厳守されるよう、Nas(健康保護警察)と共に昆虫粉を監視していきます。

また、昆虫粉を使った商品を買う人は、アレルギーのリスクを知る必要があります。例え今は、具体的に定量化できないとしても。これらの問題に関して、省庁間は完全に統合しています。」と締めくくった。

え!当たり前のことを当たり前に言ってる!と驚きましたw。今のイタリア政府もたいがいアレですけど…食に関してだけは、急にまともになるみたいですね。

イタリアでは食べたくな人は食べなくても済む法令

もう一つ、わかりやすくサクッとまとめてくれてる記事があったので、こちらもサクッと意訳で…。

従来のタンパク質に代わる持続可能な代替品としてますます注目を集める、昆虫食。イタリアで承認された昆虫粉の使用を規制に関する法令では、特に透明性と伝統的な一部の食品での使用を制限しています。

昆虫粉のパスタとピッツァでの使用禁止:イタリアのシンボル的食品の保護
シンボリックなイタリアの伝統料理のイメージの保護と、将来的な伝統食文化の保護。

ラベル表示と専用棚:情報の透明性
透明性を確保し、消費者が購入する商品の特徴と原産地を知ることができるようにすること 。また、他の製品との混同を避けるために、店内に専用棚を設けて陳列すること。

アレルギーと安全性
消費者の安全と健康を守るため、保健省が介入し、詳細な研究及び表示義務など法令での規制が厳守されることを目指す。

革新と伝統のバランス
イノベーションとイタリアの伝統保護のバランスを見つけることが不可欠。透明性、情報、消費者の安全を確保し、新しい食材を食品市場に導入するための重要な要素にもなる。

食べたい人は食べればよく、でも食べたくない人は食べなくて済むように…。そして新しいものと伝統をうまく共存させていく…。とてもシンプルで当たり前なことが、当たり前に進む世界…を久々に見たような気がしました。

どうしたんだ一体…とどうしても思っちゃうけど(再)、虫を食べずに済みそうなので、シンプルに賛成。

日本政府もせめて表示規制をもっとしっかり…やって欲しいし、酪農を守ってほしい。←昆虫食法案のあと、ビヨンドミートも禁止令が出ましてね。これはまた別途ご紹介しますね。

ではでは、どうぞ良い木曜日を!
Buon giovedi!

↓よかったら、「俺はいつだってシンプル」なボン先輩をクリッククリックで応援してください♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました