<前回のお話>
ビチェリンの前は、こじんまりして美しいコンソラータ広場。
ビチェリンの向かい側には、コンソラータ教会があります。煉瓦の塔は、なんと11世紀建造。
ひとっつも観光地っぽいところを見学していないので、「交代で中を見てこようか」ってことになりました。
小さいワンコなら、抱えるかケージに入れていればOKな場合もありますが。。。ワンコは、博物館・お城・美術館関係にはなかなかは入れません。教会もNGなところがほとんど。神聖な場所とはいえ、博愛なはずなのにな~と思いつつ…。前につないでおくわけにもいかないので(泣くからw)どうしても交代で見学になります(^▽^;)。
では、さっそく。レディファストで中を拝見。
ほぅ。
外で待っている男子2人が気になるので、サクッと見てピンキー(夫)に交代。
すると…。
待てど暮らせど出てこない。
まあ、予想はしていたケド…。
ピンキー(夫)の見学タイムは尋常では考えられない長さを必要としますので┐( ̄ヘ ̄)┌。
ルーブル美術館では、10時間…。
日光東照宮では、2泊3日……。
スーパーマクロな視点で、またはまちゃってるんでしょうけどねぇ、外寒いんですけどっ!どんだけじっくり見とるんじゃっ!
待ちぼうけのボンもミーミー泣き始めたので…
スマホに電話すると、
興奮気味に教会から飛び出してきて、
「この教会素晴らしい!入口からしか中見てないでしょ?ぐるっと回ってきてごらんよ~!」
と鼻息荒く、再訪を勧められました。
「えーもういいよ~(^o^;)」とは思いましたが(ちょっと面倒だったんで)、あんまり勧めるもんだから、再び交代して中に入ってみることに。
よく見るとメイン祭壇の周囲には、奥につながる通路があり、奥へ進むと、
半地下になった珍しい礼拝堂や、
懺悔ボックスがずらりと並ぶ懺悔ルームがあったりして、
結構、複雑な構造。
装飾も美しくなかなか見応えのある教会でございました。
外へ出ると、「ねー凄かったでしょう?」と感動やまぬピンキーがウキウキとiPhone片手に教会のことを調べていました。飽きるってことを知らないオトコだな。
そろそろ帰途へ向かおうと駅方面に歩みを進めながらも、「建造は17世紀。地下にローマ時代の遺跡があり…」とコンソラータ教会の”今更”解説が終わらないw。いやー忘れちゃうから次来たときにもう一度お願いしますよーなどと言いつつ、立派なワンコと遭遇してみたり、
ゴミ一つ落ちてない路地裏などを歩きつつ(パレルモはゴミばっかりだからな!)、
寒空のトリノ中心街へ。
サン・カルロ広場の近くで見つけたイタリア国旗入りマンホール。犬と一緒だと視線が下になりがち。足元にあるものを良く見つけるようになりますなw。
しかしホント、トリノは「イタリア」が好きですね。イタリア=統一後のイタリアってことです。共和国になろうとも、自分たちが統一したという自負があるのかもしれませんね。
そんなこんなで、駅に到着。電車の時間までバールでひと休みしていると、ボンさん、カフェに添えられていたチョコに視線がロックオン!
「それ…ください」。
得意の「ください」視線。
一度だってもらえたことなどないのに…常に溢れんばかりの期待満載の目。学習能力の欠如か、はたまたスーパーポジティブなのか。挫折を知らない、もしくは意に介さない信じる目を見ていると、小さなことに悩むのがしょーもないことのような気がしてきます。ボンちゃんには、いつも助けられているなぁ。ありがとう。でもあげないよ(死ぬからね)。
そうして、チョコレートをもらえなかったボンさんと共に、再び夜の電車に揺られ、爆睡しながらアスティに帰ったのでした。
<続く>
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